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6月初旬にドサンコの森の巣穴で出産し、赤ちゃんリスの声のみ確認しておりましたが、7月7日に5頭の元気な子リスが巣穴から出てくるのを確認することができました。現在は朝と夕方に時折、親子そろって巣穴から出てきて木の枝を食べたり、兄弟で遊んでいる姿を観察することができます。日中は母親と一緒に巣で寝ていることが多いため、観察できないこともありますのでご了承ください。
なお、本施設でのエゾリスの繁殖は初めてのため、親子が安心して育児に専念できるようお静かにご観覧いただくようお願いいたします。
また、6月16日に誕生しましたホーランドロップ(カイウサギ)の赤ちゃん4頭をこども動物園ビーバーの森内の幼獣保育室で公開いたしますのであわせてご覧ください。
【エゾリス個体情報】
父親:不明
母親:釧路ちゃん
赤ちゃん:6月初旬に誕生。7月7日に5頭の成育を確認 性別不明
【ホーランドロップ個体情報】
父親:プッチン
母親:プリン(ともに平成22年11月13日来園)
赤ちゃん:6月15日に5頭誕生し、6月28日に1頭死亡 性別不明
【エゾリス豆知識】
げっ歯類RODENTIA、リス科Sciuridae、 英名Hokkaido Squirrel 、学名Sciurus vulgaris orientis
ヨーロッパからロシア、朝鮮半島、中国北東部にかけての広い範囲に生息するキタリスの1亜種です。夏毛は茶色、冬毛は茶灰色となり、耳の先の房毛も冬になると長くなります。冬毛は毛足が長く、密度も高いので、厳寒期の冬の北海道でも冬眠せずに雪の中を活動できます。
行動は、日の出から日の入りまでの間で、完全な昼行性ですが、円山動物園で飼育しているエゾリスたちは、餌をもらう午前中に活発に活動し、午後は巣の中や木の上の方で昼寝をしていることが多いため、動いている姿を見るには、午前中に来園された方がいいです。 秋になると、冬の間の貯蔵食として、クルミやドングリを土の中や木の穴などに隠す習性があり、当園で飼育しているエゾリスにも、クルミなどをあちらこちらに隠す行動が見られます。大変な力持ちで、自分の体重の1月3日程の重さのものも、口にくわえて運ぶことができます。
【ホーランドロップ豆知識】
ウサギ目LAGOMORPHA、ウサギ科Leporidae、英名Holland Lop、 学名oryctolagus cuniculus
ヨーロッパアナウサギを家畜化したカイウサギの一種で、フレンチロップとネザーランドドワーフを掛け合わせて品種改良した品種です。体重はオスメスともに約1.3kg。頭は大きくてリンゴのように丸く、横から見ると平たい顔をしています。肉厚で幅が広く、毛がきれいにそろった耳が頭の横から垂直に垂れ下がっているのが最大の特徴です。性格は物静かで大人しく従順です。
※こども動物園では、ネザーランドドワーフ、ホーランドロップ、ミニレッキス、フレミッシュジャイアントの4品種を飼育しておりますが、現在、獣舎改修中のためホーランドロップ(ビーバーの森)とネザーランドドワーフ(ウサギ・ニワトリ広場)の2品種のみ展示しています。
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