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更新日:2018年2月5日

ユキヒョウの「リーベ」が転出します。

リーベ

わくわくホリデーアジアゾーン・寒帯館で飼育するユキヒョウの「リーベ」(雌14歳)は、繁殖のため、円山動物園から浜松市動物園に転出することになりました。

転出先の浜松市動物園では、名古屋市東山動植物園から移動する予定の「コハク」(雄9歳)との繁殖に取り組む予定です。

「リーベ」はこれまで3頭(ユッコ、ヤマト、リアン)の母親として子供たちを立派に育てあげてくれました。新たな場所に転出しても、元気に暮らし、たくさんの子孫を残してくれることを期待しています。

【転出について】

転出先:浜松市動物園

転出予定日:平成30年2月16日(金曜日)

※2月13日(火曜日)の閉園時間をもって、「リーベ」の展示は終了いたします。

転出目的:繁殖を目的としたブリーディングローン(繁殖貸与)により浜松市動物園に貸出します。

 

【個体情報】 

転出個体:「リーベ」(雌14歳)

2003年5月12日 ポーランドKrakow動物園生まれ

2006年7月28日 ドイツ・ニュルンベルク動物園より来園

2009年5月2日 ヤマト(雄)とユッコ(雌)を出産

2011年5月1日 リアン(雌)を出産

2018年2月16日 浜松市動物園に転出予定 

繁殖相手となる個体:「コハク」(雄9歳)

2008年4月9日  東京都多摩動物公園生まれ

2009年5月29日 名古屋市東山動植物園に転出

2018年2月5日  浜松市動物園に転出予定 

【その他】

寄せ書きコーナーを設置します。

わくわくホリデーアジアゾーン寒帯館屋内に、寄せ書きコーナーを設けました。「リーベ」が旅立つにあたり、皆様からのメッセージをお願いいたします。設置期間:平成30年1月25日(木曜日)~2月13日(火曜日) 

【日本の動物園におけるユキヒョウの飼育状況と繁殖の意義について】  

(公社)日本動物園水族館協会※生物多様性委員会では、動物園で飼育されているユキヒョウの個体数を維持していくため、「ユキヒョウ計画管理者」が中心となって「ユキヒョウ管理計画」を策定し、個体の移動や繁殖などを管理しています。

この計画は国内で飼育されているユキヒョウたちの繁殖状況や遺伝的多様性などを考慮して策定されるもので、国内の飼育園が互いに協力し合いながら取り組んでいます。

 飼育されている動物たちの遺伝的多様性を100年間維持するためには、最低でも50頭の個体が必要といわれていますが、2016年末時点で、ユキヒョウの飼育頭数は国内10園館で21頭のみであり、個体数の増加が望まれています。

また現在、日本のユキヒョウたちは、多摩動物公園で飼育していた「シンギズ」の系統個体が大半を占めており、現在、「シンギズ」と血縁がなく、かつ、繁殖が可能な個体は、オスで2頭、メスでは当園で飼育する「リーベ」と「シジム」を含めて4頭しかいないため、血統の偏りが著しい状況となっています。

また、ユキヒョウはCITES(ワシントン条約)に基づき国際取引が規制されており、海外からの新たな血統の導入も簡単には進められないのが現状です。

 この状況を踏まえ、ユキヒョウ飼育園関係者で今後の繁殖について検討を行った結果、以下の理由により、当園の「リーベ」と東山動物園の「コハク」を浜松市動物園で繁殖する計画が立てられました。

1. 「リーベ」は海外から導入された個体であり、貴重な血統であること

2. 「リーベ」の相手となる「コハク」は、母方の血統が今後維持できる可能性が低い個体であり、「リーベ」とのペアは、国内ユキヒョウ個体群にとって貴重な組み合わせになること

3. 「リーベ」は円山動物園で飼育中の「アクバル」との間に3頭の子を残しているが、血統の偏りを考慮すると、これ以上の「アクバル」との繁殖は望ましくないこと

4. 浜松市動物園は以前からユキヒョウ飼育の実績があり、2頭の繁殖に向けた飼育環境整備を進める予定であること

 「リーベ」は14歳と、ユキヒョウとしては高齢の部類に入りますが、健康上の問題は見られないこと、過去に繁殖経験のある経産個体であり、現在も良好な発情が見られていることなどから、繁殖の可能性があると判断し、本計画に協力させていただくことを決定いたしました。

 また、移動先である浜松市動物園に対しても健康管理及び飼育環境についての配慮を依頼しました。その結果、浜松市動物園では、寝室での冷房管理を行うとともに、寝室と展示場を自由に出入りできるようにし、展示場内への日よけやベッドの設定など、立体的な展示を行い、飼育環境に配慮いただけるとの回答をいただいております。

 当園としましても、今回の移動及び繁殖にあたっては、「リーベ」の健康状態が優先との考え方のもと、移動に併せて健康診断を実施するなど「リーベ」の体調に十分に配慮していきます。また、移動後の健康管理や繁殖方法等についても、浜松市動物園と協力してできる限りの対処を行い、事故や健康への影響が起きないように細心の注意をはらっていきたいと考えていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 

平成30年2月4日 札幌市円山動物園

 

※(公社)日本動物園水族館協会

国際的な視野に立って自然や貴重な動物を保護するためにできた、動物園や水族館の団体。貴重な動物の繁殖など、単独の動物園や水族館ではできないことを協力して行っています。

 

 【ユキヒョウ豆知識】

食肉目 ネコ科 英名 Snow Leopard 学名 Uncia uncia

名前のとおり、灰色~白色の毛を持ち、野生のものはヒマラヤなど標高2000~6000mもの高山で、ヒツジやヤギ、シカの仲間やネズミ、小鳥類などを捕らえて生活しています。

インド、モンゴル、ネパール、パキスタン、ロシアなどに生息していますが、開発や美しい毛皮を狙った狩猟により、絶滅の危機に瀕しています。

ワシントン条約付属書Ⅰ類で国際血統登録がなされており、国内では2016年末現在で10の動物園で21頭が飼育されています。

コハク

コハク(繁殖相手となる個体)

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428