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更新日:2011年2月24日

アメリカクロクマ風子の冬ごもり

画像:アメリカクロクマの風子
アメリカクロクマの「風子」
大人しく、愛らしい容貌です

画像:アメリカクロクマの風子。雪山に穴を掘って冬ごもり開始。
雪穴に掘った穴にこもる風子

アメリカクロクマの風子が冬ごもりを始めました。(冬ごもりはいわゆる冬眠のことですが、爬虫類・両生類や小型哺乳類の冬眠とは大きく異なる点が多々あります。熊はいつでも起きることができ、体温は仮死状態になるまで下がることはなく、期間中に出産・子育てをするため、ここでは冬ごもりと表現しています)
実は、動物園にいるクマが冬ごもりすることは通常はありません。それにはいくつかの理由があります。
(1)冬も食物が豊富にある
野生のクマは冬場に餌が少なくなることにより、秋に脂肪を体に蓄え、体力が消耗しないように冬ごもりをしますが、動物園のクマは常に餌が食べられる状態なので、脂肪を蓄える必要がありません。冬ごもりする理由がないのです。
(2)健康管理が難しくなる
円山動物園では仮にクマが冬ごもりをしてしまうと、外から穴の中を確認することができず、健康管理が大変難しくなります。また、お客さまも観覧できなくなってしまいます。
以上の理由から動物園のクマは「冬ごもりさせない、しない」ことが多いのですが、風子は冬ごもりしてしまいます。
円山動物園では、ホッキョクグマの繁殖を行っており、出産・子育て中は、世界の熊館の立ち入りを禁じています。
ホッキョクグマ以外のクマには、観覧通路側から極力音を立てないようこっそり餌を与えていますが、どうしても普段通りの餌を与えることが難しくなってしまいます。
そのため、全てのクマに十分な餌を秋から与えています。
風子も秋に十分に脂肪を蓄えていつでも冬ごもりのできる体になっていたのです。
先日の大雪でプールに雪の山ができたため、「これで穴が掘れるわ」と喜んだ風子は、半日で穴をほり、冬ごもりしてしまいました。冬ごもりから覚めるまで、みなさん、暖かく見守っていてくださいね。

(2008年3月1日 飼育展示課飼育展示二係 河西賢治)

※円山動物園で飼育している6種の熊のうち、本来冬ごもりするのは、ヒグマ、ヒマラヤグマ、アメリカクロクマ(一部)、ホッキョクグマ(妊娠個体)です。
マレーグマとナマケグマは南方に生息する熊なので冬ごもりすることはありませんが、当園のマレーグマは寒さ対策のため雪山に穴を掘って眠っていたことがあります。

■関連リンク
アメリカクロクマの解説
世界の熊館


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