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更新日:2011年2月24日

No17.動物園をこよなく愛す市民の活動

マルッとまるごと円山動物園-札幌タイムス掲載記事

動物園をこよなく愛す市民の活動

円山動物園には動物を案内するボランティアさんたちが多数存在する。
今日はその中でも、は虫類館を担当する浅川さんにスポットを当ててみようと思う。動物園は動物と飼育員だけが市民に楽しさを伝える訳ではない。沢山のスタッフが動物園を支えている。ボランティアスタッフは、全くの無報酬で、来園する市民らに動物の楽しさを伝えている。
浅川さん曰く「は虫類は究極のエコライフなんですよ」という-。
「は虫類は究極のエコライフなんです。食べる時と、身を守る時と、繁殖の時以外はほとんど体を動かさないんです。よく『動かないから楽しくない』といって素通りしてしまうお客さんも少なくないのですが、は虫類の生態を知るとものすごく面白いんですよ。は虫類はほとんど動かないので食べるのもとても少ないです。映画のアナコンダってありましたよね。映画の世界ではどう猛で手当たり次第に襲ってきますけど、嘘っぱちですよね。」
動物についてとても勉強なさっている浅川さん。それだけではなく、自ら動物の実物大の模型を作って展示している。は虫類館の壁にはアナコンダの模型が貼り付けてある。「あれは、お客さんが『いつも縮まってるから伸びた時の大きさが分からない』っていうので、作ってみました。他にも『コウモリは血を吸うの?』とか言われるので、解説を交えて人形を作りました。おなかのジッパーを開くと中にコウモリのエサとなる果物のアップリケを入れたり…実際に触れて学んでもらえればいいなーと思って」
中でもお気に入りは捨てられたミドリガメやイシガメ、クサガメが展示されている通路に、それぞれの亀の模型を置いて壁の陰からお客さんの反応をうかがうのが楽しみらしい。
「お客さんが通路にいるカメの模型を見て足を止めるんです。驚いていたり気持ち悪がっていたり。そこをすかさず飛び出していって、3種のカメが混在している展示室から、それぞれを捜してもらったりするんです。ぱっと見では3種類のカメが同じ水槽にいるのが分からないみたいで…」
確かに、そのままでは凝視しないかもしれない。動物の勉強以外にも、エンターテインメント性も考慮されている。
「ヘビの脱皮した抜け殻を利用して、のれんを作ろうかと思っています。ヘビにそれぞれ模様があるように、抜け殻にも模様があるんです。面白そうでしょ?」
浅川さんの向上心は止まない。
「お客さんが『なんだろう?』って疑問に思ってくれないと、面白いことが出来ないんですよ。もっと不思議がって下さい!」
※取材対応:は虫類館担当ボランティア

以上は平成17年5月~9月まで毎週木曜日に連載された、札幌タイムス「マルッとまるごと円山動物園」8月18日号の記事で、許可を頂き掲載しています。

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