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ホーム > 動物紹介 > 飼育員のおはなし > No10.地面に落とされ、カラスがトラウマに(No.9の続き)

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更新日:2011年2月24日

No10.地面に落とされ、カラスがトラウマに(No.9の続き)

マルッとまるごと円山動物園-札幌タイムス掲載記事

地面に落とされ、カラスがトラウマに(No.9の続き)

猛禽類は決して犬のように人間に慣れるということはありません。鷹匠(たかじょう)は、猛禽類の習性を巧みに利用して狩りをさせるのです。
そのため「こぶしはエサが得られる安心な場所」だと覚えさせて、ビリーにとって「好きな場所」にするのです。
飛ぶようになってから、飛び立ってもこぶしに戻るようにクセ付けをするのですが、それでもこぶしの近くに嫌な物があると戻ってきません。
そのためにこぶし以上に大好きな物を作るのです。これをルアーといい、どんな物でも良いのですが、ビリーの場合は私が作った手のひら大の皮製の物を使っています。この上でだけ大きなエサが貰えるなど、特別な条件を付けて大好きな物にするのです。猛禽類は人間の5倍ほどの視力を持っているので、笛を吹きながらヒモの付いたルアーを振り回すと遠くにいてもルアーめがけて戻ってきます。
春から夏にかけて、カラスの巣作りの時期なんです。もともと円山はカラスの多い場所ですから、飛行訓練最中もカラスが縄張りを意識して攻撃してくることも希ではありません。
一度、ビリーが戻ってこないことがありました。ルアーを振り回しても、呼びかけても姿が見えないのです。周囲を探すと、カラスに追いやられ、地面に落とされおびえている姿を発見しました。高いところにいればルアーを見つけることは出来ますが、こうなってしまってはルアーどころではありません。ビリーは大変ショックをうけて、カラスがトラウマになってしまいました。
これを克服するのに、カラスのいる環境を楽しい物にする必要がありました。外には必ずカラスがいます。その環境下で「大きなエサが沢山貰える」と、徐々に楽しくなり、カラスがいても平気になってきます。今では少し気になるようですが、恐ろしくて飛べないということは無いようです。
狩りの訓練をしている猛禽類は、秋から冬にかけてしか狩りをさせません。それは春から夏にかけて羽根が生え変わるためです。その際エネルギーを必要とし、脂肪を蓄えなくてはいけません。冬期は筋肉を付け俊敏に飛べるようにし、脂肪を少なくすることによって獲物に対する欲求を高めるのです。そのため、普通なら今の時期は飛ばすことはしません。しかしビリーはお客さんに見て貰うためのショーバード。半年も休むわけにはいきません。しかし羽根も生え変わるために適度に脂肪をつけなくてはいけないし、飛ばすために体重を抑えなくてはいけない。そのバランスのコントロールが難しく、試行錯誤です。
※取材対応:トビ担当
○動画映像はこちら(Windows Media Player)

トビ「ビリー」のフリーフライト

(720K/秒、1.03MB、10秒)

シロフクロウのフリーフライト1

(720K/秒、1.10MB、9秒)

シロフクロウのフリーフライト2

(720K/秒、870KB、7秒)

トビ5

トビ6

トビ7

トビ8

以上は平成17年5月~9月まで毎週木曜日に連載された、札幌タイムス「マルッとまるごと円山動物園」7月7日号の記事で、許可を頂き掲載しています。

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〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428