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ホーム > 動物紹介 > 飼育員のおはなし > No8.男前は大人気?!京都出張中ローランドゴリラのゴン

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更新日:2011年2月24日

No8.男前は大人気?!京都出張中ローランドゴリラのゴン

マルッとまるごと円山動物園-札幌タイムス掲載記

男前は大人気?!京都出張中ローランドゴリラのゴン

昨年の10月。ゴンは麻酔で気を失っている間に、運搬用の狭い檻の中に移動させました。目を覚ました時、とても不安がって「どうしてこんな事をするんだ」とゴンの瞳は私に訴えかけているようでした。
ゴンは10月6日に京都市動物園に繁殖目的のため旅立ちました。
私は、ゴンが出張に行くと決まったときには「ああ行ってしまうんだなあ」と漠然と思っているだけでしたが出発の日が近づくにつれ、寂しさ悲しさを強く感じるようになりました。しかし、居る間は全く感じなかったのですが、ゴンが居なくなってはじめて大変なプレッシャーを抱いていたことに気づきました。ゴリラは稀少動物ですから飼育する自分に重大な責任を知らないうちに背負っていたのでしょう。だって、ゴリラなんて何千万、何億、いや何十億円払ったってもう手に入らない。日本の動物園にも数えるほどしか居ないんですから。
ゴンと付き合って15年。稀少動物を飼育するというプレッシャーに改めて気づいたのです。今は、肩の荷がおりてほっとしたというか、何というか・・・。
種の保存のために、動物園間で動物を一定期間、無償で貸し借りする「ブリーディングローン」というものがあり、これによりゴンは京都の動物園に貸しているのです。子どもができるか、できる見込みがないと判断されると、また円山に帰ってくることになっています。
京都にはヒロミとゲンキという2頭のメスが居ます。初めの約束では今年の3月末までの貸し出しだったのですが、期限が近付くにつれて、ヒロミがゴンを誘うようになり、かなり良い感じだそうなので、1年延長し、来年の3月末まで向こうにいることになりました。
円山のゴンも男前で有名すが、京都のヒロミも美人なんですよ。美男美女の子どもですから楽しみですね。
ゴンが京都で仲間のゴリラと一緒に過ごしているのを考えると「ゴンのためにはそっちの方がいいのかもしれない」と思ってしまいます。円山で一人暮らしが長かったゴンが、京都で仲間を作って幸せに暮らしている。もともとゴリラというのは群れを作って生活します。もし子どもができても、家族がバラバラになってしまうのです。ゴンにとっての幸せは、長年住み慣れた円山での一人暮らしではなく、仲間のいる京都での暮らしだと思ってしまうのです。しかし、ゴンは札幌市民の大切な財産。そう簡単に「あげたり」「もらったり」はできません。
ゴンにとってみても、出張に行く時よりも、帰ってくる時の方がつらいだろうと思う。
「飼育員」の心はフクザツです・・・。
※取材対応:ゴリラ担当

ゴリラ

移動時の檻
※移動時の様子

展示場
※京都市動物園の様子

以上は平成17年5月~9月まで毎週木曜日に連載された、札幌タイムス「マルッとまるごと円山動物園」6月23日号の記事で、許可を頂き掲載しています。

飼育係のおはなしへ

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428