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更新日:2011年2月24日

ローランドゴリラ「ゴン」について


ゴリラはワシントン条約で取引が制限(CITES1類)されていることもあり、国内では12動物園で30頭しか飼育されていません。これまでも「日本動物園水族館協会」(事務局東京)では、「種の保存委員会」を設置して、動物園間で希少な動物を貸し借りすることで、繁殖を目指す取り組みを行ってきました。また、その甲斐があり平成15年に名古屋市東山動物園で31歳の母親から赤ちゃんが誕生するという成功例も起きました。
そこで、独居生活をしている当園の「ゴン」にもお見合いの話が持ち込まれました。円山動物園としましては、人気動物であり、昭和49年より市民に親しまれてきた「ゴン」を貸し出すことは非常な痛手でありますが、日本の動物園のために必要なことですので、貸出しに踏み切りました。

故郷 西アフリカ
来園 昭和49年6月15日
デンマーク(コペンハーゲン)から来園
性格 デリケート 喜怒哀楽の感情豊か
趣味 お昼寝 ビデオ鑑賞「ジャングル大帝」
好物 季節の果物 野菜 牛乳 ヨーグルト
その他 昭和49年に来園した雌「メリー」と仲良く暮らすも、子供に恵まれず、「メリー」は平成8年に死亡。その後独身生活が続く。
貸出 今回、国内の動物園間でゴリラの繁殖を目指すため、ゴンを京都市動物園に一定期間貸し出すことになりました。お相手は「ヒロミ」(推定31歳)と「ゲンキ」(18歳、ヒロミの子)です。
職員より
メッセージ
私が担当になったのは平成元年からでした。担当替えが急きょ決まったため、最初ゴンは私の言うことを全然聞いてくれず、半分バカにされるのが続きました。例えば、ゴンを屋外展示場に出す際、外になかなか出てくれず、作業がとどこおったり、また、どうしても屋内檻前の作業通路を歩かなければならない際、至近距離から「フン」の直撃を受けたりなど、当時のゴンは「壮年ゴリラ」と言いますか力が有り余っていました。
1年くらい経って、ゴンも私のことを担当として認めてくれたのか、警戒的態度も和らいできました。
ゴリラは非常に神経質ですので、今でも快晴の日なのに気分が乗らないのか、外に出たくないという意思表示をゴンから受けることがあります。そのような時は無理に外に出すのではなく、屋内でそっとしてあげます。このように飼育員は動物に対等の立場で接することで、信頼関係を築いています。
ゴンも京都市動物園に行ったら、早く新しい環境になれて、待望の子孫を誕生させてほしいと願います。あちらは暑いので夏バテが心配ですが…
ゴリラ担当 吉田

飼育係のおはなしへ

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