ここから本文です。

更新日:2020年4月19日

ボルネオオランウータン

■ 円山動物園レッドデータブック(哺乳類) ボルネオオランウータン

画像:ボルネオオランウータン

霊長目
ヒト科
Pongo pygmaeus
Bornean orang-utan
レッドリスト:CR 絶滅危機ⅠA類(IUCN2012)
ワシントン条約:附属書 I

形態
大人のオスは頭胴長約140センチ、体重約70キログラムに達し、年齢とともに太っていくため、100キログラムを超えるものも多く、腕を伸ばすと2メートルにもなりますが、足は短いです。手と足の親指は、他の指に対して向かい合わせとなっています。メスはオスの約半分の大きさです。子供のときの体毛は、明るいオレンジ色ですが、大人はオスメスとも顔以外は全て長い赤みがかった茶色の毛で覆われており、特に腕ともものあたりに毛が密集しています。

生息地
東南アジアのカリマンタン(ボルネオ)島とスマトラ島の熱帯雨林にのみ生息

種の特徴
ほとんど木の上で生活し、大きな大人のオス以外は基本的に地面に降りることはありません。果実を主食としていますが、樹皮や新芽、きのこ、アリ、鳥の卵などを食べます。類人猿の中では最も単独性が強く、グルーミングや遊びなど社会交渉を行う頻度は、活動時間の1%以下です。しかし完全な単独性ではなく、日中は3~7頭が同時に同じ木で採食したり、連れ立って移動することもあり、緩やかなつながりを持つ社会を形成していると考えられています。オスにはのどから胸にぶら下がるのど袋があり、これを膨らませて、数キロメートル離れたところでも聞こえる「ロングコール」と呼ばれる叫び声を出し、自分の縄張りを主張したり、発情したメスを呼びます。メスの性成熟は10歳くらいで、妊娠期間は270日、平均で6年に1回1頭の子どもを生みます。オランウータンはマレー語で「森の人」という意味で、森に育まれる一方で移動しながら植物の種や花粉をまき、森林を健康な状態に保つ役目も果たしています。

減少の原因
違法な森林伐採、プランテーションの建設、森林火災などによる生息地の減少や分断、食用やペット目的の密猟などにより、生息数は激減し100年前に比べると約92%も減ったといわれています。現在の生息数は、ボルネオオランウータンは12,000~16,000頭、スマトラオランウータン(レッドリスト:CR絶滅寸前種)は9,000頭余とされていますが、ボルネオオランウータンは1980年以降60%減少し、スマトラオランウータンは1993年から2000年のわずか8年足らずの間に50%が減少したと考えられています。

円山動物園での状況
1966年から飼育しており、3頭の子どもが生まれましたが、母がスマトラオランウータン、父がボルネオオランウータンで雑種の個体でした。
現在も類人猿館で飼育しています。

(平成25年2月9日・記)


円山動物園のトップページへもどる

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428