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■ 円山動物園レッドデータブック(哺乳類) ワウワウテナガザル
霊長目
テナガザル科
Hylobates moloch
Moloch gibbon
レッドリスト:EN 絶滅危惧ⅠB類(IUCN2012)
ワシントン条約:付属書 I
形態
まるい小さな頭をした細身の身体には、やわらかくふわふわした毛が生えています。体毛は青味がかった灰色で、頭部の毛は暗い灰色または黒色です。尾はなく体長の倍ちかくある長い腕が特徴です。平均体重は8kgです。
生息地
インドネシアジャワ島の熱帯雨林
種の特徴
昼行性で主に樹上生活を送り、森の中を腕渡りで移動します。果実、葉、花等を食べる草食性で、オスメスのペアを形成して生活し、縄張りを主張するため大声でワウワウと鳴き声をあげます。平均して3年ごとに、7ヶ月の妊娠期間を経て1頭の仔を出産します。子供は8歳程度で性成熟を迎えるまでは家族の一員として生活します。
減少の原因
ジャワ島の開発が進み、生活域はかつて無いほど狭まり、最も絶滅の危機に瀕している霊長類の一つで、その数は2,000に満たないと言われています。
円山動物園での状況
1977年から飼育し始め、当初から飼育しているグレコが3回出産していますが、オスが純粋なワウワウテナガザルではないことが判明し、1986年に他園に出してから繁殖はありません。現在わくわくアジアゾーン熱帯雨林館で飼育しています。
(平成25年2月9日・記)
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