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更新日:2021年4月1日

オニオオハシの性別について

オニオオハシ1

上:ポコ、下:トト

当園では熱帯鳥類館での南米産動物の飼育展示を目的として、2013年にオニオオハシのペアを導入しました。

性成熟を迎えることが見込まれた2016年から、繁殖に向けた取り組みを行っておりましたが、毎年産卵は確認されるものの、孵化予定日を過ぎると毎回卵を運び出す行動が見られ、孵化には至っておりませんでした。

このような状況の中、2020年に巣内カメラを設置し、産卵・抱卵の状況などより詳細な観察を行ったところ、これまでオスと思われていた個体の産卵の疑いが生じたことから、北海道大学獣医学部の協力のもとDNAでの性判定を行ったところ、2羽ともメスであることが判明いたしました。

オニオオハシの雌雄は体や嘴の大きさがわずかに違うとされていますが、個体差もあることからわかりづらいケースもあります。

当園の個体も、オスとして導入した個体の方が体や嘴が大きく、求愛給餌や追尾なども確認されていたことから、両個体が産卵している可能性が出て来るまで性別を疑うことはできませんでした。

これまで繁殖を目的とした施設閉鎖など、ご来園のお客様にもご協力をいただいていた中、このような結果となってしまい大変残念です。

今回はこのような結果となり非常に残念ですが、両個体とも産卵することができる貴重なメスであることから、今後は国内の他園館と協力して個体交換などを行い、繁殖に取り組んで参ります。 

 

【これまでの状況】

  • 2013年より熱帯鳥類館での南米産動物の飼育展示を目的として、オニオオハシをペアとして2羽導入。
  • 性成熟を迎えた2016年から現在まで繁殖に向けて、人工降雨量の調整による雨季の再現、巣箱の設置、ビデオカメラによる巣への出入りの観察(抱卵への影響を最小限とするため、カメラは巣外に設置し、巣への出入りの状況のみ確認)、栄養管理などの取り組み開始。
  • 2016年6月に産卵があるも、孵化予定日にどちらかの個体が卵を巣外に運び出してしまい孵化に至らず。以降毎年産卵が確認される。
  • 2017年に運び出された卵から無精卵であることが示唆されたため、より強い繁殖行動の誘起に向けた環境づくりに力を入れるとともに、巣箱の増設、巣箱周辺の環境改善、栄養改善などに取り組むとともに、2018年からは卵を巣外に運び出す前に検卵(卵を光に透かして内部での胚の発生の様子を確認すること)を行ったが、すべて無精卵であった。
  • 2020年には、より詳細な観察記録を得るため、巣箱の内部を撮影できるカメラを新たに設置。より細かく観察を行ったところ、カメラの映像と卵の数から、雄と思われていた個体が産卵をした可能性が出てきたことから、同年12月に他園館からサンプルを得て、北海道大学獣医学部の協力のもとDNAでの性判定を行い、両個体ともメスであることが判明。

オニオオハシ3

ポコ

オニオオハシ2

トト

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