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札幌市円山動物園は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための外出自粛を目的として、2020年3月1日から3月19日まで臨時休園となっています。
期間中、皆さまに休園中の動物の様子を少しでもご覧いただけるようTwitterで毎日動画「今日の円山動物園」を配信しています。このページでは、配信した動画に映っている動物について紹介します。
Twitterと共にチェックしてみてください。
今回は、3月7日の動画に登場したサーバルキャットについて紹介します。
サーバルキャットは主にアフリカ大陸(サハラ砂漠以南)のサバンナや森林の沼地、川辺に生息しているネコ科の動物で、長い四肢とスマートな体型、大きな耳、小さな頭が特徴です。
肉食性で、小鳥や中型の鳥、レイヨウなどを捕らえて食べます。円山動物園では、馬肉、ヒヨコ、ウズラ、マウスを与えています。
サーバルキャットの特徴の一つである大きな耳は、頭の上に狭い間隔で並んでおり、地中で動くネズミの僅かな振動から位置を正確に探知するほどの高い聴力があります。左右の耳を別々に動かしながら周囲の音を敏感に感じ取ることもできます。
ちなみに、ネコ科動物の多くには耳の裏に特徴的な斑点模様があります。これは、虎耳状斑と呼ばれ、ふつうイエネコには見られないので、野生のネコとイエネコを区別する指標となります。
↑サーバルキャットの耳裏はこんな感じ
3月7日の動画ではメスの「エン」が目を閉じてスヤスヤ眠っている様子がご覧いただけますが、地面で寝ていたわけではありません。どんなところで眠っていたのかというと…
上の写真の白丸で囲った場所(高さ約2m)です。
人間であればここまで登るのは一苦労ですが、サーバルキャットは前肢よりも後肢の方が長く、ジャンプ力に優れており木登りも得意なので、ここへは簡単に登ることができます。
サーバルキャットは優秀なハンターで、優れた聴力やジャンプ力等を武器に単独で狩りを行います。
音を立てずに獲物の近くまで忍び寄り、遠くからジャンプし、空中から獲物めがけて飛びかかります。
飛んでいる鳥をジャンプして捕らえることもあり、最高到達点は3mにも及びます。
狩りの成功率は集団で狩りをするライオンが20~30%であるのに対し、サーバルキャットは約50%と言われており、ネコ科動物の中ではトップクラスです。
↑木に登って、木の上に置かれていたヒヨコの肉を獲る「エン」
今日の様子。あくびの瞬間を激写!
サーバルキャットはアフリカゾーンキリン館1階でご覧いただけます。
今後も皆さまに動物たちの元気な姿を伝えていきますので、開園までしばらくお待ちください。
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