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更新日:2020年3月17日

臨時休園特別動画「今日の円山動物園」追加情報【マレーグマ】

札幌市円山動物園は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のための外出自粛を目的として、2020年3月1日から3月19日まで臨時休園となっています。
期間中、皆さまに休園中の動物の様子を少しでもご覧いただけるようTwitterで毎日動画「今日の円山動物園」を配信しています。このページでは、配信した動画に映っている動物について紹介します。
Twitterと共にチェックしてみてください。

今回は、3月16日の動画に登場したマレーグマについてご紹介します。

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東南アジア(ミャンマー、バングラデシュ、ベトナム、インドネシア、マレーシアなど)の熱帯雨林に生息する現存するクマ科のうち最小の動物です。特にマレーシア ボルネオ島に生息するマレーグマはアジア本土に生息する他個体よりも小型とされています。
マレーグマには地域固有の呼び名があり、マレー語では「Beruang madu(ハチミツグマ)」、中国系では身体が小さく体毛が黒く短いという理由から「Gou-Xiong(犬グマ)」と呼ばれています。食性は他のクマ科と同様に植物(果実類も大好きです)や昆虫(アリやハチの巣)を食べます。

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マレーグマは鋭く曲がった鉤爪を持っており、木登りを得意としますが、爪だけが木登りが得意な理由ではありません。マレーグマは他のクマ科と異なり、踵の骨が内腹側に大きくスライドするため、足の裏が内側を向きます。このことが垂直な木を登りやすくしているようです。これに比べるとヒグマやホッキョクグマは踵の骨の動きが小さいため、マレーグマほど木登りが得意ではありません。
まだまだ動物について分かっていないことはたくさんあり、動物園・水族館や大学などでは多様な研究が行われ、新しいことが発見されています。新しい発見には値段の高い最新機械や高度な技術が必要な場合もありますが、目を凝らして動物を観察したり、家の周り、公園や川などを探索したりするだけでも新しい発見をすることができますよ。

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マレーグマはIUCN(国際自然保護連合)では絶滅危惧2.類に指定されており、ワシントン条約では付属書1.に分類され輸出入及び輸送に関して制限されています。マレーグマの生息数の減少の原因としては密猟や森林の農業的利用(アブラヤシ農園やゴム農園)が考えられます。アブラヤシ農園では、アブラヤシからパーム油と呼ばれる植物油を生産しており、このパーム油を使用した商品は私たちの身の回りに多く存在しています。食品ではマーガリン、チョコレートやカップ麺など、日用品では石鹸や洗剤などがあります。
熱帯雨林は高い生物多様性を有していますが、農業などで持続可能ではない土地利用を続けてしまうとマレーグマだけでなく、その熱帯雨林の地域に生息するオランウータンやゾウなどの動物や植物にまでに影響を及ぼしてしまいます。国際組織であるRSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil)では、持続可能なパーム油生産のために、8つの原則の下に43項目の基準が定められています。RSPOで認証された企業はRSPOのロゴマークを使用することができますので、動植物の保全の第一歩として、RSPOのロゴマークの付いた商品を探してみてはいかがでしょうか。

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RSPOのロゴマーク

今後も皆さまに動物達の元気な姿を伝えていきますので、開園までしばらくお待ちください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428