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ヒマラヤグマの「ミナミ」
【2021年4月3日(土曜日)追記】
今日現在の病状をお伝えします。
徐々に状態の悪化が進んできて、採餌ができておらず、今日になっては動くことが困難になっております。
体の状態の検査と治療、寝室内の衛生保持のためには、寝室の外側からだけでなく人が寝室内に入る必要がありますので、本日は鎮静剤を注射して、人・動物双方に事故がないよう対処して治療と清掃を行っています。
体の状態は非常に良くありませんが、引き続きできる限りの処置を行ってまいります。
【2021年4月2日(金曜日)追記】
ヒマラヤグマ「ミナミ」の現在の状況をお伝えします。
「ミナミ」の起立できない状況は続いており、食欲も落ちてきております。現在は、嗜好性が高い餌を与え、ジュースを飲ませるなど、できる限りのケアを寝室内で続けております。
治療としては変形性脊椎症(背骨の一部が変形する病気)に起因する痛みを軽減するために痛み止めによる治療を続けております。
「ミナミ」の状況は非常に厳しいですが、毎日、考えうる処置、ケアを続けてまいります。
【2021年3月31日(水曜日)追記】
ヒマラヤグマの「ミナミ」は、3月18日(木曜日)の検査の結果、重度の歯槽膿漏と変形性脊椎症が認められたため、投薬による治療を続けてきました。
3月27日(土曜日)までは嗜好性の高いものを中心に食べておりましたが、28日(日曜日)からは食欲も落ち、長く寝ている状態となりました。
3月30日(火曜日)の早朝には右後肢のマヒが見られ、夕方には上半身を起こすこともできなくなり、現在まで寝たままの状態が続いております。
ヒマラヤグマのような大型動物では、体位の入れ替えや排尿の補助などの直接体に触れるようなケアをすることは困難ですが、「ミナミ」の生活の質を少しでも長く維持できるように、痛みを緩和する治療など対処方法を検討し、出来る限りのケアに努めてまいります。
【2021年3月20日(土曜日)追記】
3月18日(木曜日)に口腔内検査、X線検査、血液検査等を行いました。
検査後、麻酔から無事に覚醒し、19日(金曜日)から給餌も出来ております。
検査結果については次のとおりです。
<診察結果>
・口腔内検査では、重度の歯槽膿漏が認められました。
・X線検査では、変形性脊椎症が認められ、歩様の異常やふらつきの一因になっていたと考えられます。
・血液検査では、炎症があることを示す値が見られ、これは、重度の歯槽膿漏によるものと考えられます。その他の異常値は特にありませんでした。
以上の結果から、歯槽膿漏、変形性脊椎症に対する投薬を行うとともに、動物に負担のかからないように給餌や飼育方法を工夫してまいります。なお、ふらつきなどの異常行動については、今後も引き続き観察を続けてまいります。
「ミナミ」の状態によっては、ご覧いただけない場合もありますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
【2021年3月17日(水曜日)掲載】
ヒマラヤグマの「ミナミ」(メス 26歳)ですが、歩様に異常が認められるようになり、今週に入ってからは、ふらつきなどの異常行動も見られています。
そのため、3月18日(木曜日)に麻酔下での検査を行う予定です。
しばらくは、ご覧いただけない状況になるかもしれませんが、動物に極力負担がかからないような飼育展示方法を検討してまいります。
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