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ユキヒョウ・シジム
アジアゾーン・寒帯館で飼育するユキヒョウのシジム(メス・8才)は、令和元年5月10日(金曜日)の早朝に一頭の赤ちゃんを出産しましたが、残念ながら亡くなりましたのでお知らせいたします。
ユキヒョウのシジムは5月上旬から中旬を出産予定日として準備を進めていたところです。
5月に入って産箱の中に入る時間が徐々に長くなり、9日には食欲の減退や産箱にこもる様子が見られ、10日の午前5時51分に1頭の赤ちゃんを出産しました。シジムにとって初めての出産と育児でしたが、赤ちゃんの体を丁寧に舐めてあげたり、おっぱいに吸い付く様子も確認できていました。
しかしながら、徐々にシジムが赤ちゃんのそばから離れる時間が長くなり、午後4時以降は落ち着かない様子で赤ちゃんを口に咥えたまま長時間獣舎内を歩き回るようになりました。このため赤ちゃんは徐々に衰弱し、午後6時48分に残念ながら亡くなりました。
シジムにとっては初めての出産・育児ということもあり、残念ながら無事に育てることはできませんでしたが、来年以降もシジムが安心して赤ちゃんを育てられるように、出産環境の整備等を進めてまいりますので、応援をよろしくお願いいたします。
【赤ちゃんの情報】
出生日:令和元年5月10日(金曜日)午前5時51分
死亡日:令和元年5月10日(金曜日)午後6時48分
死亡原因:衰弱のため
父親:アクバル(オス、13歳 東京都多摩動物公園生まれ)
母親:シジム(メス、8歳 スウェーデンNordens Ark生まれ)
【これまでの円山動物園のユキヒョウの繁殖】
昭和59年10月にオス「グレート」、メス「ロッキー」の飼育を開始。昭和62年4月27日にオス1頭、メス1頭の繁殖に成功し、日本動物園水族館協会から「繁殖賞」を受賞。今までにメス3頭により、計7回出産し、12頭の育成に成功している。
現在は、オス「アクバル」とメス「シジム」の2頭を飼育しており、シジムは今回が初の出産でした。
【ユキヒョウ豆知識】
ネコ(食肉)目 ネコ科 英名 Snow Leopard 学名 Uncia uncia
名前のとおり、灰色~白色の毛を持ち、野生のものはヒマラヤなど標高2000~6000mもの高山で、ヒツジやヤギ、シカの仲間やネズミ、小鳥類などを捕らえて生活しています。
インド、モンゴル、ネパール、パキスタン、ロシアなどに生息していますが、開発や美しい毛皮を狙った狩猟により、絶滅の危機に瀕しています。
国内では12の動物園で22頭(オス11頭メス11頭、2018年末現在)が飼育されています。
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