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更新日:2021年6月18日

シンリンオオカミの「ジェイ」の麻酔下での検査について【第3報】

ジェイ

シンリンオオカミ「ジェイ」

【2021年6月18日(金曜日)掲載】

「ジェイ」の高カルシウム血症について、副甲状腺ホルモン(体のカルシウム濃度を調整するホルモン)の検査結果が出ましたので、お知らせいたします。

結果から副甲状腺機能亢進症の可能性が高いことが分かりました。副甲状腺機能亢進症とは高カルシウム血症(血液中のカルシウムの濃度が上がってしまう状態)を引き起こす病気です。高カルシウム血症は、症状が見られないこともありますが、初期症状としては、一般に便秘、嘔吐、腹痛、食欲不振などがあります。尿の量が極端に多くなることもあり、重度の脱水により多飲が見られることがあります。極めて重度の高カルシウム血症では、脳の機能障害を引き起こし、筋力が低下し、不整脈から死に至ることもあります。

現在のところ、食欲不振や頻回の嘔吐が認められず、普段通りに過ごしておりますことから、高齢であることも考え、今すぐに更なる検査、手術を行うことは、却って生活の質を落とすことになると判断しました。

また、「ジェイ」はハズバンダリートレーニング※による血液検査を二週間に一度行っていますので、継続的に血中カルシウム濃度を測定できております。今後、極端にカルシウム濃度が上がってしまう事や吐き気や食欲不振の症状があった場合には、更なる検査、手術について再検討してまいります。

※診察や治療などが行いやすいよう、飼育動物に行うトレーニングのこと。合図で特定の姿勢や行動を促すことで、動物に苦痛を与えない、より動物福祉に配慮した取組のこと。

 
【2021年5月28日(金曜日)掲載】

5月27日に実施したシンリンオオカミ「ジェイ」の検査結果について下記のとおり、お知らせいたします。

1 口腔内からの出血について

 舌の裏側に小豆大の腫瘤があり、出血していました。腫瘤は手術により切除しております。

2 高カルシウム血症について

 今回の検査(血液検査、レントゲン検査、超音波検査)で、高カルシウム血症の原因を特定することはできませんでした。現在、副甲状腺のホルモン異常を疑い、外部の検査センターに検査を依頼しております。

 高カルシウム血症がある場合、癌の存在も疑われることが多いのですが、今回の検査では癌は見つかっておりません。

3 今後について

 高カルシウム血症の治療については、ホルモン検査の結果が出てから再検討していきます。

 

【2021年5月24日(月曜日)掲載】

5月27日(木曜日)にシンリンオオカミ「ジェイ」(オス16歳)の麻酔下の検査・治療を実施することといたしましたのでお知らせいたします。

5月15日(土曜日)以降、「ジェイ」の口腔内から出血が見られており、特に採食時に出血する状況です。原因としては、歯や歯茎の病気等が考えられます。

また、2週間に一回、ハズバンダリートレーニング※による血液検査を行っており、その結果、高カルシウム血症であることが分かっております。高カルシウム血症の原因についてはホルモン異常などが考えられます。

ジェイは16歳と高齢のため、細心の注意を払って検査を実施いたします。

※診察や治療などが行いやすいよう、飼育動物に行うトレーニングのこと。合図で特定の姿勢や行動を促すことで、動物に苦痛を与えない、より動物福祉に配慮した取組のこと。

切除前

切除前

切除後

切除後

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