ホーム > 動物紹介 > エゾシカ・オオカミ舎 > シンリンオオカミ > シンリンオオカミの「ショウ」が鹿児島市平川動物公園に転出します
ここから本文です。
シンリンオオカミ「ショウ」
エゾシカ・オオカミ舎で飼育中のシンリンオオカミの「ショウ」(オス8歳)が、繁殖のため、鹿児島市平川動物公園に転出することになりました。
「ショウ」は2011年5月に父「ジェイ」、母「キナコ」との間に生まれ、群れの中で暮らしていましたが、群れ内の順位争いが激しくなったことから2015年11月から他の個体と別れて1頭で暮らしておりました。
このたび、平川動物公園から 同園で飼育する「ミナ」 (メス 5 歳)との 繁殖を目的とした個体移動の提案をいただき、転出することとなりました。
新たな場所に行っても、「ショウ」が元気に暮らし、たくさんの子孫を残してくれることを期待しています。
【転出について】
転出先:鹿児島市平川動物公園
転出予定日:2019年11月6日(水曜日)
※11月5日(火曜日)の正午をもって、「ショウ」の展示は終了いたします。
転出目的:繁殖を目的としたブリーディングローン(繁殖貸与)により、鹿児島市平川動物公園に貸出します。
【転出個体について】
愛称:ショウ(オス8歳) 2011年5月9日 円山動物園生まれ
【繁殖相手(予定)】
愛称:ミナ(メス5歳)
2014年5月6日 | 旭川市旭山動物園生まれ |
2016年4月17日 | 鹿児島市平川動物公園に転出 |
2018年5月11日 | オス「ロジック」との間に4頭の子を設ける。 |
2019年2月27日 | 「ロジック」が死亡。 繁殖相手が不在に。 |
【その他】
エゾシカ・オオカミ舎1階に、寄せ書きノートを設けました。
「ショウ」が旅立つにあたり、ぜひ皆様からのメッセージをお願いいたします。
寄せ書きノート設置期間:2019年10月10日(木曜日)~11月5日(火曜日)
【円山動物園におけるこれからのシンリンオオカミの飼育について】
円山動物園は、円山動物園基本方針「ビジョン2050」の取組を効果的・計画的に進めていくため、今後円山動物園で飼育する全動物種を、推進種、維持種、断念種の3種に整理し、先般公表いたしました。
シンリンオオカミはその生態上、群れ内の順位争いが激しく、家族間であっても激しい闘争が起こることから、群れ飼育をし、繁殖を進めていくためには、彼らの身体的な要求を満たす複数の放飼場が必要になります。そのため、当園においては十分なスペースを与えることが困難であるなど、動物の福祉の確保や飼育の継続性について実現が困難であると判断したところであり、今後、個々の個体の年齢や健康状態、繁殖の可能性等を考慮しながら、動物福祉の充実または飼育個体群の保全等につながることが期待できる他の動物園・水族館への移動を積極的に検討することとしております。
「ショウ」の移動により、当園で飼育するシンリンオオカミは父である「ジェイ」(オス14歳)のみとなります。高齢になりつつある「ジェイ」の福祉に最大限配慮しながら飼育を継続しつつ、「ジェイ」の死亡または転出をもって、以降同種の飼育を行わないことを予定しております。
【シンリンオオカミ豆知識】
分類:食肉目イヌ科 英名Eastern timber wolf 学名Canis lupus lycaon
分布:北米 カナダ オンタリオ州南東部 ケベック州南部
形態:シンリンオオカミはタイリクオオカミの亜種で、肩までの体高は60~90cm、体重は50 ㎏を超え、オオカミの中でも最も大きく頑丈な体をしている。体色は灰褐色が多く、個体により白から黒い体色までいる。夏毛と冬毛がある。
生態:群れには順位があり、群れのまとまりが非常に強い。雌雄のペアを中心として約2-20 頭の群れを作りパックを形成する。群れは縄張りをもっている。群れは雌雄別々の順位があり繁殖ペアが上位である。群れはペアの子孫や兄弟など血縁関係にあることが多い。食性は肉食で大型中型のシカ、イノシシ、ウサギなどで、小動物も食べる。交尾は年一回冬時期に行われる。妊娠期間は約2 カ月で平均4-6 頭の仔を産む。群れ全体で子育てを行う。
シンリンオオカミ「ミナ」(写真提供:鹿児島市平川動物公園)
関連リンク
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.