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札幌市では、慶應義塾大学DP研究センター(研究代表:曽根泰教教授)と共同で、政令指定都市として全国で初めて「討論型世論調査(Deliberative Poll)」(※)を実施いたしました。
テーマは、札幌市が毎年行っている市政世論調査において、この35年間、市政に関する要望の第1位となっており(H21除く)、市民にとって大きな関心事として認識されている「除雪」を含めた『雪』です。
調査期間 | 平成26(2014)年1月22日(水曜日)~2月10日(月曜日) |
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対象者 | 札幌市にお住いの18歳以上の男女3,000人 |
対象者の選び方 | 住民基本台帳から無作為で抽出 |
調査方法 | A4判8ページの調査票を郵送し、返信用封筒で回収 |
回収結果 | 1,368件(回収率45.6%) |
日時 |
平成26(2014)年3月15日(土曜日) |
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場所 |
札幌市男女共同参画センター (札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ内 JR札幌駅北口徒歩5分) |
参加者 | 205人 |
幹線道路・生活道路の除排雪については、T1からT2、T3にかけて満足度が上昇しましたが、生活道路の除排雪については、低い水準で推移しました。
問. あなたは、現在の札幌市による除雪や排雪についてどのように考えますか。次の(1)~(4)について、「まったく不満足」を1、「大いに満足している」を7、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
|
(1)幹線道路の除雪 |
(2)幹線道路の排雪 |
(3)生活道路の除雪 |
(4)生活道路の排雪 |
---|---|---|---|---|
T1全体 |
3.9 |
3.4 |
2.9 |
2.5 |
T1参加者 |
4.2 |
3.6 |
3.1 |
2.6 |
T2 |
4.5 |
4.0 |
3.5 |
3.1 |
T3 |
4.9 |
4.6 |
3.9 |
3.7 |
冬の道路の排雪については、「雪がほとんど排雪された夏に近い状況を目指すべき」という意見が減少し、幹線道路においては移動に多少時間がかかっても、また、生活道路においては車が1台通れるほどの幅が確保されれば「ある程度の不便は我慢すべき」という意見が増加しました。一方、生活道路における排雪主体(税など住民の負担が増えても行政が排雪をすべきか)については、「行政が排雪をする責任はない」という意見が増加しました。
問. 冬の道路の排雪についてお尋ねします。ふたつの意見1と7のうち、どちらの意見に近いですか。「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
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(1)幹線道路について (1.移動に多少の時間がかかっても、ある程度の不便は我慢すべき 7.雪がほとんど排雪された夏に近い状況を目指すべき) |
(2)生活道路について(道路の状態) (1.車1台が通行できる状態が確保されれば、ある程度の不便は我慢すべき 7.雪がほとんど排雪された夏に近い状況を目指すべき) |
(3)生活道路について (排雪主体) (1.行政が排雪をする責任はない7.税など住民の負担が増えても、行政が排雪をすべき) |
---|---|---|---|
T1全体 |
3.6 |
3.7 |
4.9 |
T1参加者 |
3.5 |
3.5 |
4.7 |
T2 |
3.4 |
3.2 |
4.4 |
T3 |
3.2 |
3.2 |
4.1 |
「堆積場の増設を最優先すべきか」意見を聞いたところ、「堆積場の増設を最優先すべきだ」という意見が減少し、「堆積場の増設を最優先する必要はない」という意見が増加しました。
問. 雪堆積場の増設についてお尋ねします。「堆積場の増設を最優先する必要はない」を1、「堆積場の増設を最優先すべきだ」を7、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
|
平均値 |
---|---|
T1全体 |
4.8 |
T1参加者 |
4.7 |
T2 |
4.5 |
T3 |
4.0 |
「ロードヒーティング」「流雪溝」「融雪槽・融雪管」の整備についてどの程度期待しているか意見を聞いたところ、「流雪溝」「融雪槽・融雪管」については期待度が高いものの、いずれについても「大いに期待する」という意見が減少し、「期待しない」という意見が増加しました。
問. 新たな雪処理施設の整備についてお尋ねします。あなたは、次の(1)~(3)について、どの程度期待していますか。「まったく期待しない」を1、「大いに期待する」を7とし、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
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(1)ロードヒーティング |
(2)流雪溝 |
(3)融雪槽・融雪管 |
---|---|---|---|
T1全体 |
3.9 |
5.4 |
5.4 |
T1参加者 |
3.9 |
5.5 |
5.6 |
T2 |
3.5 |
5.4 |
5.5 |
T3 |
2.9 |
4.9 |
5.1 |
市民自身ができる雪対策では、身近にできる「道路に雪出しをしないなどルールやマナーを守ること」や「除雪作業が行われる路上に車を駐車しない」などへの意識が高く、「雪かきボランティアに参加する」「合同パトロール」「福祉除雪の地域協力員になる」は低い水準ながらも増加しました。
問. 札幌市の今後の雪対策について、あなたができると思うことはどれですか。次の(1)~(13)について、「まったくできない」を1、「大いにできる」を7とし、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
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(1)雪かき ボランティア |
(2)合同 パトロール |
(3)地域の人と 協力して雪かき |
(4)行政の除雪作業で 発生した雪の 自宅前の 雪かき |
(5)公共交通 機関の利用 |
(6)通勤・通学時に ピークを避ける |
(7)砂まきなど 路面対策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
T1全体 |
2.6 |
2.4 |
3.9 |
4.5 |
5.0 |
4.6 |
5.0 |
T1参加者 |
3.3 |
3.2 |
4.4 |
4.8 |
5.6 |
4.7 |
5.3 |
T2 |
3.5 |
3.6 |
4.7 |
5.0 |
5.5 |
4.7 |
5.5 |
T3 |
3.8 |
3.9 |
4.8 |
5.2 |
5.4 |
4.9 |
5.4 |
|
(8)道路に雪出しをしない などルール・ マナーを守る |
(9)除雪作業が行われる 路上に車を 駐車しない |
(10)福祉除雪の地域協力員 になる |
(11)除雪パートナーシップ 制度を利用 |
(12)市民助成トラック制度 を利用 |
(13)民間除雪サービス会社と 契約 |
---|---|---|---|---|---|---|
T1全体 |
6.2 |
6.6 |
2.5 |
4.2 |
3.6 |
3.7 |
T1参加者 |
6.3 |
6.6 |
3.3 |
4.5 |
3.9 |
3.7 |
T2 |
6.1 |
6.6 |
3.4 |
4.7 |
4.3 |
4.1 |
T3 |
6.2 |
6.5 |
3.8 |
4.9 |
4.3 |
4.1 |
今後の雪対策については、「税など住民の負担が増えても、現在の雪対策をもっと強化すべき」という意見が減少し、「ほどほどの雪対策にとどめ、かける費用を軽減すればよい」という意見が増加しました。
問. 札幌市の今後の雪対策について、ふたつの意見1と7のうち、どちらの意見に近いですか。「ほどほどの雪対策にとどめ、かける費用を軽減すればいい」を1、「税など住民の負担が増えても、現在の雪対策をもっと強化すべき」を7、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
|
平均値 |
---|---|
T1全体 |
4.4 |
T1参加者 |
4.4 |
T2 |
4.1 |
T3 |
3.7 |
討論型世論調査(討論資料が郵送されてから最後のアンケートに回答するまで)において、自分自身の考えをまとめるのに役立ったものとして、「小グループ討論への参加」が最も多く、次いで「小グループ討論外でのほかの参加者との意見交換」「討論資料からの情報」となっており、「討論フォーラム全体」を通して高い評価となりました。
問. 今回の企画(討論資料が郵送されてからこのアンケートに回答するまで)において、あなた自身の考えをまとめるにあたって、次の項目は役に立ちましたか。「まったく役に立たない」を1、「非常に役に立った」を7、「ちょうど中間」を4としたときに、あなたの意見に最も近いものを1つ選んでマルをつけてください。(数値は平均値)
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(1)討論フォーラム 全体 |
(2)小グループ討論 への参加 |
(3)小グループ討論外での 他の参加者との意見交換 |
(4)全体討論での 専門家との質疑応答 |
(5)討論資料 からの情報 |
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T3 |
5.3 |
5.7 |
5.2 |
4.5 |
5.2 |
討論フォーラムに参加した理由を聞いたところ、「札幌市の雪対策に関心があったから」が48.5%、次いで「自分の意見を述べることや、他人の意見を聞くことに興味があったから」が30.9%と続きました。
討論フォーラムに参加して、「雪とわたしたちのくらし」に関し、「新たに気づかされたことがあった(7段階尺度で5~7)」と答えた人は82.3%。
今回のような討論フォーラムに参加する機会があれば、また参加したいか、という質問に対し、「また参加したい(7段階尺度で5~7)」と答えた人は75.5%。
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