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業種 |
学術研究業 |
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名前 | 川手 菜未 |
障がい種別・程度 |
精神障害3級(うつ病、ASD、ADHD) |
記載日:令和3年6月8日
大学で研究員をしています。子どもの健康と環境との関連を研究しています。
7時20分 | 起床 |
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8時30分 | 出勤 |
9時30分 |
会議(ZOOM) |
12時00分 | 昼食 |
13時00分 | 研究(文献を読んだりする) |
17時30分 | 退勤 |
18時00分 |
夕食 |
22時00分 | 就寝 |
裁量労働制なので、平日に通院の時間をとることができます。具合が良くないときは、早退することもできます。
研究員、一人一人がパーテーションで区切られたスペースで仕事をしているので、周りを気にしすぎなくて良いです。
カレンダー(3つ!)に会議やセミナーの予定を記入して掲示。やらなくてはいけないことは、付箋でホワイトボードに貼る。
人の顔を覚えるのが苦手なので、職員名簿を掲示。
疲れを持ち越さないように、22時に就寝。
精神科の主治医。
音楽を聴いたり、ゲームをしたりしている。
ベランダで花を育てているので、世話をしている。
時々、友達やお世話になった人に手紙を書く。
好きなキャラクターのぬいぐるみや文房具などを集める。
歩んできた道のり(ご自分の年表)
平成元年 | 東京都生まれ |
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平成17年 | 中学校不登校で卒業(中学1年より精神科に通院。アスペルガー症候群の診断) |
平成21年 | 通信制高校サポート校卒業。 |
平成23年 | 湊川短期大学を卒業。 |
平成25年 | 埼玉県立大学を卒業。 |
平成30年 | 埼玉県立大学大学院博士後期課程を修了。 博士号、養護教諭免許、精神保健福祉士、保育士を取得。 |
平成30年 | 公益財団法人医療科学研究所に研究員として就職。 |
令和元年 | 多発血管炎性肉芽腫症により退職。 |
令和3年 | 北海道大学に研究員として就職。 |
精神障害のある方でも、本人の適正にあった職種で、周りの理解やサポートがあれば、働くことは充分可能です。
我慢してしまい、退職につながってしまう人も多いので、困っていないか、必要なサポートはないか、確認してもらえると、助かります。
しかし、必要以上に、障害者だから、という扱いをされると苦しくなってしまう方もいると思います。どの程度の配慮が必要なのか、社内のどの人まで伝えるか、など、本人や利用している相談機関、定着支援機関などと連携しながら、本人の能力を生かせる仕事を探してもらえると良いと思います。
規則正しい生活、特に睡眠は大事だと思います。お風呂にゆっくり入って、しっかり眠りましょう。服薬もきっちりしましょう。
自分に合った仕事が分からないときは、就労移行支援事業所に通ったり、ハローワークに相談してみたりするのも良いと思います。トライアル雇用制度を使ってみる方法もあります。
できないこと、わからないことは、周りの人に確認しながら取り組むと良いと思います。困ったとき、具合が悪い時も、我慢せずに伝えましょう。
余暇を過ごせる趣味などがあるとリフレッシュできて良いと思います。
医師や支援機関はもちろんですが、当事者会などで悩みを共有できると、当事者にしか分からない困りごとも話せるし、一般就労している先輩の話を聞く機会にもなると思います。
(この記事は、ご本人から提出していただいた原稿を基に作成しています。)
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