開催日時 令和7年3月14日(金曜日)午後2時〜午後4時20分 出席者(計10名・敬称略) (サポーター8名)荒木・大井・佐藤(純)・佐藤(奈)・鹿野・永島・森・山田 (事務局2名)布施・木内 主な議事と概要  ※詳細は下記「会議の内容」を参照 1 活動テーマについて ・ 前回会議に引き続き、今期の活動テーマについて話し合った。 2 広報課との意見交換会 ・ 札幌市公式ホームページの使い心地等について、広報部広報課と意見交換会を行った。 3 事務局からの事務連絡 ・ 今後の会議開催回数・時間について、5月・7月・9月・11月・2月or3月の計5回実施。   各サポーターの体調面等を考慮し、時間は2時間とする。 ・ 次回会議は令和7年5月開催を予定。日程調整は、後日事務局が行う。 4 代表からの報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 会議の内容 1 活動テーマについて ? 代表より、以下について説明 前回会議で御説明したマッピングをもとに、事前に配布したアンケートの中に、「メインテーマにしたいものはどれか」・「どうしてそれをテーマにしたいか」・「そう思うようになったきっかけ・体験」についてお伺いしたい。 ? 各サポーターから出された主な意見 ・四肢麻痺であるため、初めて行きたい場所に行けることが大事と思っているので移動アクセスを挙げた。 ・防災士を持っているので、災害対策が大切。これからの未来のことを考えていくと教育も必要だと思う。医療モデルから社会モデルへの移行など、そういったところは教育的なところに繋がっていく。障がい者だけが考えるのではなくて、障がいのある人もない人も両方で共通なコンセンサスを持って、どのような社会に自分たちが生きていきたいか、サポートをどうしていきたいかというところに繋がっていくのではないか。 ・心のバリアフリーはだいぶ理解も進んできたとは思うが、幼稚園ぐらいから知ってもらうことが大事。子どもの頃から分け隔てなく仲良くできるということから進めていけばよいのではないか。 ・安心安全、災害対策や医療健康を挙げた。災害があったときに、電気が止まったり、水道が止まったりするので困る。 ・就労支援制度の充実。B型就労支援の仕事をしているが、一般企業は就職ができない人もいるので、このテーマを考えて絞って、議論を進めていきたいと考えている。 ・物理的バリアフリーをなくし、職場なり学校なりに参加できて、周りのコミュニティに参加していくなかでこの人にはこれを手伝ってあげればよい、というのをわかってもらうのが大事。社会の中に入って行きたい思いがあるので、移動アクセスと社会参加を挙げた。 ・再開発が進んでいるので、移動アクセスを挙げた。車椅子が乗れるタクシーが少ない。停まってくれたタクシー運転手が、スロープの設置の仕方などがわからないなど時間がかかる場合がある。 ? 各サポーターから出された主な体験 ・コンサート会場(キタラ)での車椅子席利用時の問題 ・既に購入した座席から車椅子席へ変更時に差額(7,500円)を請求された  →建物に車椅子席が設定されていても運用面での課題。Hitaruでも同様の困難あり ・文化芸術に触れる機会の平等性について疑問提起 ・聴覚障がい者へのレンタカー貸出拒否事例(「緊急時に電話できない」という理由)  →店舗担当者の対応に対する本社の「支店に任せている」という回答 ・10年前の居酒屋での強制退去体験(理由説明なく退席要請)  →道の障害者差別解消法に基づく対応を申し込み、解決した経験がある。 ・胆振東部地震時の聴覚障がい者への情報伝達・安否確認の困難さ(インターフォンやオートロックが作動しない、民生委員が来ない等) ・胆振沖地震の経験から、発達障がいの家族の災害時対応に懸念 ・特に次男(16)は対人に困難あり、避難所(体育館)での不特定多数の中での生活が難しい ・見たことがない非常食は食べられない、など食事の問題 ・先日北海道新聞に、「札幌市障がい者協働事業が3年後に廃止する」という記事が出た。これに関して、自分の仕事にも関わっており、障がい者と健常者が一緒に働く重要性や、障がい者が一生懸命働いているところを多くの方を見ていただくことが、一番の障がい理解だと思うので、このことについて会議で議論できたらと思う。 ? 結果 ・物理的バリアフリー(4人)、情報(1人)、社会的バリアフリー(7人)、安全・安心(4人)、社会参加(2人)・「社会的バリア」と「災害・防災」の意見多数 ・すべての意見に、自律的に判断・行動するためのバリアを取り除きたいという意識あり・複数をテーマとして取り上げるのは時間的に困難である。 ・災害をメインに取り上げる意向でほぼ同意も、具体的策定まで至らなかった。 ・次回以降に具体的な手法なども含めて議論を継続する。 ? 関連情報の補足・共有 ・各種団体(障がい当事者団体、患者団体など)に加入しているメンバーの確認 →7名中4名が特に所属していない 3 広報課との意見交換会 ?  札幌市広報部広報課より、意見交換の目的について説明 ・札幌市ホームページは、誰もが必要な情報を得られるようなページを目指している。 ・文字の大きさや色を変えたり、音声で読み上げる機能を付けたりといった機能を備えているほか、動画に関しては字幕の設定をするなどの対応は随時行っているが、十分とは言えないと考えている。 ・日頃、ホームページを使う中で、気づいた点や、もっとこうしたらいいのではというような意見を教えていただきたい。 ? 各サポーターから出された主な意見 @ どんなときに札幌市公式ホームページを使用しますか。 ・手続き方法を調べるとき。装具や杖などの助成を調べたが、該当の情報を見つけられなかった。 ・イベントの情報を調べるときに使用することがあるが、基本的には広報さっぽろで事足りている。 ・市の制度、災害対策に関すること、まちづくりに関することや地域のことを調べるとき。 ・パブリックコメントを見るとき。 ・募集に関する情報を調べるとき。このサポーターの募集もホームページで見つけた。 ・たまに福祉のページを見ており、閲覧にはいつもスマホを使用しているが、基本的には広報さっぽろで事足りている。 ・障がい者手帳などについて調べて、通所サービスを使用している人に伝えている。 ・仕事上、入札関係のページをよく見るほか、福祉関係のページでサービスを確認したことがある。 ・札幌市公式ホームページはほとんど見ないが、先ほど確認したところ悪いところはなく工夫されていると思う。 ・確認したいことは、市民の声を聴く課に直接聞くようにしている。電話で問い合わせることが多く、あまりホームページは使用しない。 A どのように札幌市公式ホームページの情報を探しますか。 ・検索エンジンの検索結果から記事ページに直接アクセスすることが多い。閲覧はスマホからすることが 多い。 ・イベントの情報についてはチラシのQRコードからアクセスすることが多い。 ・PCに札幌市公式ホームページへのショートカットを作りいつも閲覧している。情報は早引きインデックスから探す。 B 札幌市公式ホームページが不便だと感じることはありますか。それはどのようなことですか。 ・スマホでの閲覧でリンク先に遷移する際、もともと見ていたページが別タブとして残るとすごく便利だと思う。 ・グラデーションの色使いは見づらいため避けてほしい。 ・チェックを入れるなどして、個々の障がいに応じた利用可能なサービスを確認できるといい。 ・フォントが見づらい。できればUDフォントにしてほしい。 C 札幌市公式ホームページにあったらいいと思う機能やコンテンツはありますか。 ・防災関係で要配慮者に関する横断的なページがあると良い。 ・古いアイマックを使っているため、新しいホームページを見られないことが多くなってきている。古い機械でも見られるようにしてほしい。 D 要望、その他 ・PDFは音声読み上げに対応しておらず中身を確認できないため、今後何らかの形で改善されると嬉しい。 ・例えば、お探しの情報は何ですか。といった質問が書かれている場合は、文末に?を記載してもらえると内容が伝わりやすい。 ・ツルハのホームページが使いやすいため参考にしてほしい。 ・各種手続きをオンラインできるようになるといい。家族分まとめて申請するとかなりの手間と時間がかかる。 ・やさしい日本語はとても良い機能だと思うため、ぜひ搭載してほしい。 ・手に障がいがあるため、住民票取得の際は代筆してもらっている。ホームページ上で申請・入力できるとすごく楽になると思う。 ・ゴミカレンダーアプリを使用しているが、読み上げ機能が使いづらい。 4 事務局からの事務連絡  ・会議開催回数のアンケート結果より、今年度は5回の開催を予定している(各2時間目安)。 →5月、7月、9月、11月、及び2月or3月 ・前回ハザードマップの希望あり→見本誌を用意。入手場所の紹介。併せて防災ハンドブックを配布。 ・街歩きによる「地下通案内表示の現地調査」の依頼が来年に延期になった。また、そのような企画があった場合、参加が可能か確認(全員参加の意思あり)。 5 代表からの連絡 ・札幌市地域福祉計画審議会の参加報告 ・現時点で施行されている福祉計画のうち、当サポーター活動に関係のある施策の進捗を紹介。各制度へのつながりを確認した。 ・参加メンバーにはマンション住まいが多く(5名)、町内会(福祉推進委員会の窓口)に加入済は2名のみ。当事者団体(要配慮者避難支援対策の窓口)への加入は7名中3名で、市の制度へのアクセスの弱さが懸念された。 ・ハザードマップほか、市の防災情報を集めたサイトを副代表の古川氏が作成してくれた。リンクを共有(QRコード) 結果 次回会議までに、事務局で作成したバリアフリーに関するアンケートに記入し、事務局へ提出すること。集約した内容は、一旦代表、副代表、事務局で打合せを行い、次回会議時にお知らせする。    5 事務局からの事務連絡   ・ SNS等による情報発信のルールについて。まちづくりサポーター会議で出された他のサポーターの意見等のうち、個人が特定されるような情報(障がいの状態や日常生活上のこと等)の発信は、 プライバシー保護が損なわれる恐れがあるため留意いただきたい。 ・ 次回会議は秋頃開催を予定。日程調整は、後日事務局が行う。