第8期サポーター会議(第3回)議事概要 開催日時 令和4年2月21日(月曜日)午後2時〜午後4時30分 出席者数 計6名 主な議事と概要  ※詳細は下記「会議の内容」を参照 1 開会   ・事務局より、会議中のやりとりが、音声だけではなく視覚化(字幕表示)されることで、コミュニケーションをとりやすくなるように、今回の会議から試験的に「UDトーク」というアプリを使うことを説明。 2 活動方法とスケジュールについて   ・第2回会議後に実施したアンケート結果について、事務局より説明。   ・メインテーマは「人にやさしい共生社会を目指して」に決定。   ・サブテーマについては、「各障がいに配慮した情報保障」「災害時の備えについて考える」となり、次回会議に向け、それぞれのサブテーマごとに、まずはサポーター内で意見を集約。 3 広報課との意見交換会   札幌市ホームページの使い心地について、広報部広報課と意見交換を行った。 4 事務局からの事務連絡   事務局より、以下の3点について連絡。   ・サポーター会議は非公開とする。   ・サポーター会議出席の謝礼については、2月中に交付する。   ・次回会議は2022年6月を予定。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 会議の内容 2 活動方法とスケジュールについて   ≪アンケート結果とメインテーマについて≫   (1) 事務局より、メインテーマとサブテーマを選ぶためのアンケート結果について説明     ・アンケート結果により、メインテーマは「人に優しい共生社会を目指して」、サブテーマは票が多かった順番に、「各障がいに配慮した情報保障(手話言語、ふりがな、わかりやすい情報発信等を進めると      「災害時の備え(避難における安全確保や、避難マップの作成)について考える」となった。     ・メインテーマの「優しい」という言葉の書き方については、「やさしい」とひらがなで書いてはどうかという意見があった。これについては、漢字の「優しい」よりひらがなの「やさしい」の方が柔らかく、      子どもから高齢者まで、幅広い年代の方から親しみを持ってもらえるような印象になるのではないかという意見。   (2) 各サポーターから出された主な意見(「優しい」という言葉の書き方について)     ・ひらがなで書くのがよいと思う。     ・漢字で書くのがどちらかというとよいのではないか。ひらがなで書くよりも、漢字で書いた方が、意味がはっきりすると思う。知的障がいのある方にとって、漢字で書いてあると読みづらいというような理由であれば、      ひらがなで書いてもよいのではないか。     ・どちらでもよいと思うが、読みやすいのであれば、ひらがなで書くのがよいと思う。     ・どちらでもよいと思うが、全体の文章の中の一言で、全ての人にとって分かりやすいという部分では、ひらがなの方が、少しよいのではないか。   (3) 結果       意見交換の結果、メインテーマの「優しい」という言葉は、「やさしい」とひらがなで表記することとなった。   ≪サブテーマ「各障がいに配慮した情報保障」について≫   (1) 事務局より、サブテーマ「各障がいに配慮した情報保障」の取組方法について説明     ・情報保障とは、情報を1つの方法だけでなく、色々な方法で伝えることで、誰でも受け取れるようにすることをいい、漢字やカタカナにふりがなをふることや、手話や点字、わかりやすい説明なども情報保障にあたる。     ・自分が必要な情報を、必要な時に、簡単に受け取れるようにすることが、安心して、安全に生活をするうえでたいへん重要なこと。その点で、このテーマはかなり大きなテーマであり、検討にも時間がかかる可能性がある。     ・このテーマの具体的な取組方法としては、場面ごとに、望ましい情報提供の方法や、現在課題となっていることを、まずサポーターの中で整理をして、その後で、障がいのある方の意見を聞き、取りまとめていくという形ではどうか。     ・例えば、会議の場面では、手話通訳や字幕、分かりやすい表現でふりがながふられた資料、Zoomなど、色々な配慮が必要となる。     ・本日の会議で全てを考えることは難しいため、次回(第4回目)の会議までに、それぞれ作業に取組むという形ではどうか。作業用の用紙については、議事概要と一緒に事務局から送付する。     ・作業内容としては、「日常生活」や「会議」などの、情報保障が必要となる具体的な場面について、考える。そして、その場面で、どのような情報提供があると望ましいか、現在、どのような課題があるかを整理するという形ではどうか。   (2) 各サポーターから出された主な意見     ・札幌市でも手話言語条例が制定されている。手話の普及について、どのようなサポートができるか考えたい。     ・精神保健福祉手帳や自立支援医療受給者証について、更新時期になるとお知らせが来るとよいと思う。     ・区役所などで行う手続きについて、メールで行うことができると、障がいのある方や、外国人の方にとって便利ではないか。     ・情報保障については特に困っていることがない。     ・テーマが2つあるので、サポーターを2班に分けて進めてはどうか。   (3) 結果     ・事務局から後日送付する用紙に、情報保障が必要となる場面や、場面ごとの課題などについて記入する。     ・今回はまず広く意見を集めて、具体的な取り組み方については、次の会議で話し合うこととした。   ≪サブテーマ「災害時の備えについて考える」について≫   (1) 事務局より、サブテーマ「災害時の備えについて考える」の取組方法について説明     ・札幌にも過去、様々な災害があり、最近の最も大きな災害は、4年前の2018年に起きた、「北海道胆振東部地震」。災害は人の力で起きないようにすることはできないが、安全を確保するために、備えておくことはできる。     ・このテーマの具体的な取組方法としては、災害の時に困ることや、あると望ましい配慮、サポートについて、北海道胆振東部地震の経験などから、まずサポーターの中で意見を集めてはどうか。     ・1つ目のテーマである「情報保障」と同じく、次回(第4回目)の会議までに、それぞれ作業に取組むという形ではどうか。   (2) 各サポーターから出された主な意見     ・市から避難マップを作るのは大変なので、既存のものについて情報収集したうえで、不足している部分を話し合ってはどうか。     ・札幌市の現在の取組について、最初に札幌市の担当部署から話を聞いてはどうか。     ・まずサポーターの中で既存のものを確認してから、必要であれば札幌市の担当部署に話を聞く形がよいと思う。検証してからではないと、話を聞いて終わりになってしまうと思うので、自分たちが聞きたいところがどこなのかという      ところを、具体的にその場で話ができた方が、サポーターの意見が伝わるのではないか。     ・避難所や福祉避難所について、分からない部分がある。     ・困ったことだけではなく、よかったことについても意見を集めてはどうか。     ・障がい者専用のハザードマップを作ってはどうか。     ・ハザードマップについては、障がいのある人もない人も使えるものがよいと思う。     ・ハザードマップが家に届いた覚えがない。     ・市町村によっては、文字が色分けされたり、QRコードが載ったりしたハザードマップを作っている。     ・札幌市では、防災情報をまとめた、防災アプリ(そなえ)を作っているが、視覚障がいのある方には対応していない。   (3) 結果     ・事務局から後日送付する用紙に、災害の時に困ることや、あると望ましい配慮、受けて助かったサポートなどについて記入し、その取りまとめ結果を元に、次回の会議で話し合うこととした。     ・札幌市ホームページ上でハザードマップが掲載されているページについて、後日、事務局からお知らせすることとした。   ≪活動スケジュールについて≫   (1) 事務局より、以下について説明     ・今回の会議の目標は、活動テーマに基づいた、活動内容とスケジュールの決定。     ・次の会議、第4回目の会議では、活動テーマごとの課題の整理や、障がいのある方の意見を集める方法、質問内容を検討について取り組むことができればと考えている。     ・第5回目会議では、意見を集める聴き取りの方法や質問内容を決定し、また、サポーターの中でそれぞれの役割分担ができればと考えている。     ・第6回目会議では、実際に意見の聴き取りについて実施し、第7回目の会議では、意見の聞き取りで集めた、障がいのある方の意見をまとめながら、報告書をどう作っていくか、話し合う会議になろうかと考えている。     ・第8回目の会議で報告書の案を確認し、その結果を修正したうえ、第9回目の会議で最終検討を行い、第10回目の会議において、報告書の完成というスケジュールを考えている。     ・一旦、2つのサブテーマに基づいて活動をしていくが、どちらも大きなテーマであるため、活動の状況によっては、2つのテーマを1つにまとめるということも検討が必要となる可能性がある。例えば、情報保障というテーマの中で、      避難所での情報提供について取り上げるなど。   (2) 各サポーターから出された主な意見     ・開催回数が少ないのではないか。     ・意見の集約や、会議の開催に向けた色々な準備・調整を考え、余裕のあるスケジュールとなっており、いったん目安ということで考えてよいのでは。   (3) 結果      事務局から説明したスケジュールどおり、次回は2022年の6月開催の予定。スケジュールは現時点での目安。 3 広報課との意見交換会  (1) 札幌市広報部広報課より、意見交換の目的について説明    ・札幌市ホームページは、誰もが必要な情報を得られるようなページを目指している。    ・文字の大きさや色を変えたり、音声で読み上げる機能を付けたりといった機能を備えているほか、動画に関しては字幕の設定をするなどの対応は随時行っているが、十分とは言えないと考えている。  (2) 各サポーターから出された主な意見    ・ホームページのトップページにある「重要なお知らせ」の下にある部分が、8秒ごとに切り替わるようになっていて、変わるのが少し速いと思う。8秒ではなく15秒あれば、よく読めると思う。    ・「札幌市新型コロナウイルスワクチンNAVI」のページの、ワクチン接種ができる医療機関について、区ごとの医療機関の案内が常時更新されているのがよいと思う。    ・見る人の使っているパソコン画面の大きさに合わせてホームページのサイズを自動的に変更するようになっていないため、4K解像度のディスプレイで使うと、ホームページの文字サイズが小さく使いづらい。昔の、解像度が低い時代のまま     の作りになっているのではないか。    ・文字サイズも、「縮小」「標準」「拡大」の3段階となっているが、5段階にして、もう少し小さくしたり大きくできたりするようにした方がよいのではないか。    ・色合いについて、「設定フォーム」で変更できるが、設定方法が分かりにくい。もう少しメリハリがついたデザインにして、説明も分かりやすく書いてもらえるとよい。今の説明だと、説明ではなく、ただのホームページ上の文章のように     見える。マウスオーバーで変更後の色合いをプレビュー表示するなど、直感的な操作ができるようにするとよい。    ・「障がいがある方」という早引きインデックスがあるが、中身がない。新着情報が出ているだけで、左側のメニューで検索することになると思うが、サービスの申請や更新などの、役に立つ情報が全部出るような表示にしてほしい。    ・知的障がい者の中には、パソコンを持っていない人や、ホームページをみるのが苦手な人もいるため、必要な情報は、紙にしてほしい。    ・知的障がいのある方で、スマートフォンやタブレットを持っている方のため、知的障がいのある方が必要とする情報を集めたページを作り、QRコードを知らせてはどうか。    ・ホームページの文章に、ふりがなをふってはどうか。    ・色合いの変更で、背景を青や黒にすると文字が黄色になるが、感覚過敏のため目がちかちかして見づらい。ホームページの画面背景が黒なら文字が白いと見やすいと思う。    ・カラーユニバーサルデザインとしては、一般的な色合いではない部分もあるのではないか。    ・視覚障がい者としては、黒字に白文字が一般的だと思う。    ・ホームページのトップページに、札幌市公式twitterやYoutubeのリンクを貼ってほしい。北海道のホームページにはリンクがある。  (3) 広報課からの回答    ・「重要なお知らせ」の下の部分は、それぞれのお知らせへの入口の役割を持っているので、あまり長く表示がされないようになっている。内容についてもすっきりさせた方がよいと思うので、今後、考えていきたい。    ・ホームページのシステムは10年以上前に取り入れたもの。現在のシステムでは、スマホ版表示の場合は見る人のスマホ画面に合わせて自動的にホームページのサイズが変わるが、パソコン版表示の場合は横幅が固定されており、動的なサイズ     変更には対応していない。    ・まだ先になるが、次回のシステム改修時に、文字のサイズを5段階にするなどのご意見の検討をさせていただきたいと思う。    ・システムは委託して作成したものだが、ページの更新はそれぞれの部署の職員が行っているので、分かりやすいページ作りについては、それぞれの部署と調整していきたい。    ・ホームページはスマートフォンからアクセスできるようになっており、アクセスの7割ほどがスマートフォンからとなっている。3〜4年前にスマートフォン対応を行った。    ・自治体によっては、「やさしい日本語」というページを作っているところもある。今後の改修の際、ふりがな対応なども考えていきたい。    ・「色合いの変更」ページにおける色の組み合わせのカラーユニバーサルデザインへの対応状況については、あらためて確認する。    ・すぐできるものは対応し、時間がかかるものについても、検討していきたい。    ・他の市町村のホームページを参考にしたい。 4 事務局からの事務連絡  (1) 事務局から以下3点について事務連絡を行った。    ・サポーター会議は非公開とする。    ・理由としては、サポーター会議は、サポーター全員が、活発に議論できるように、発言しやすい雰囲気であることが大切であり、話し合いのなかで、サポーター自身の、心や体の状況等、個人情報を踏まえた意見交換がされる可能性がある    ことから、プライバシーを最大限保護することが重要であるため。    ・なお、まちづくりサポーターの取り組んでいる活動は、活動報告書や、議事概要をホームページの公開により、市民へ広く情報提供を行っていく。  (2) 謝礼について     令和3年度にサポーター会議に参加していただいた謝礼は、2月中に交付。  (3) 次回会議の日程について    ・次回会議は2022年(令和4年)の6月を予定。後日あらためて日程の調整を事務局から行う。    ・新型コロナウイルス感染症の感染拡大がおさまるまでは、オンラインでの開催を継続する予定。