「子ども発達支援総合センター」のオープンについて 平成27年4月1日に「子ども発達支援総合センター」(愛称:ちくたく)を開設します。 この施設は、医療機能と福祉機能を併せ持つ複合施設で、発達の遅れや障がいのある子ども、心の悩みを抱える子どもなどに対し、体の発達と心の成長の両面から、より適切で質の高い医療・福祉支援を総合的に提供することを目的としたものです。 児童精神科と肢体不自由児への診療機能を併せ持つ「子ども心身医療センター」を新設するほか、福祉機能として新設の児童心理治療センター「ここらぽ」と自閉症児支援センター「さぽこ」を含む4つの児童福祉施設を複合化します。 また、この施設が中心となって、民間の関連施設や保育所、学校などの関係機関と連携することで、地域で生活する障がいのある子どもに対する相談支援の強化を図るほか、各機関における支援状況を共有するなど、札幌市全体で子どもたちを支える体制をつくっていきます。 1 組織および庁舎名称 (1) 正式名称:子ども発達支援総合センター (2) 愛称:ちくたく※「心・知を育む(知育)」、「体を育む(体育)」を愛らしく表現したもの。時計の秒針のイメージで、ゆっくり、少しずつでも成長してほしいという意味も込めている。 2 開設日・所在地 (1) 開設日:4月1日(水) (2) 所在地:豊平区平岸4条18丁目(現児童心療センター) 3 施設の概要 児童心療センターの児童精神科の診療機能と、現在児童福祉総合センター内にある発達医療センターの肢体不自由児への診療機能を併せ持つ、新たな医療機関「子ども心身医療センター」を中核とし、さらに、福祉機能として、新設2施設を含む4つの児童福祉施設を複合化するほか、各施設の地域支援機能を集約した地域支援室を設ける。 4 目的 各施設を集約することによって、発達の遅れや障がいのある子ども、心の悩みを抱える子どもなどに対し、子どもの体の発達と心の成長の両面からアプローチし、より適切かつ質の高い医療・福祉支援を総合的に提供する。 また、地域支援機能を集約し、保育所や幼稚園、学校、民間施設等とのスムーズな連携・協力を行うことで、地域社会全体で発達の遅れや障がいのある子どもたちを支える体制を目指す。  5 新設機能(施設)の概要 (1) 子ども心身医療センター 児童精神科、小児科、整形外科等の機能を併せ持つ診療所。 @ 診療開始日:4月2日(木)    A 主な利用者:医療的ケアが必要な以下の子ども ・心身の発達の遅れ、障がいが疑われる子ども(心身の重複障がいも対応可) ・こころに悩みを抱える子ども (2) 児童心理治療センター「ここらぽ」※ 心のケアが必要な子どもが入所または通所により、心理的治療を行う施設。 @ 開設日:4月1日(水) A 主な利用者:原則18歳未満の心理的ケアが必要と児童相談所が判断した子ども ※ 「こころ」と「ラポール(フランス語で心理学において親密な信頼関係にあること)」をつなぎ合わせた言葉。子どもと大人が相互に信頼し合い、子どもの心に寄り添うという意味を込めている。 (3) 自閉症児支援センター「さぽこ」 ※ 主に自閉症のある子どもが入所により、生活支援等を受ける施設。短期入所もあり。 @ 開設日:4月1日(水) A 主な利用者:原則18歳未満の主に自閉症の子ども ※ 協力や支援の「サポート」と、心の通い合う「コミュニケーション」、共にという意味の「Co」をつなぎ合わせた言葉。家族や子どもに関係する人々が協力し、子どもの成長を応援する場所になるようにとの意味を込めている。 (4) 地域支援機能(地域支援室) 複合庁舎を構成する施設の地域支援機能を集約。幅広い視点での相談支援業務を行い、 さらには、医療・保健・教育・福祉等との相互連携の窓口として、関係機関との連携 による市全体の機能向上を図る。 @ 開設日:4月1日(水) 6 「ちくたく」利用者送迎バスの運行 肢体不自由のある子どもの通院の利便性等を考慮し、地下鉄南北線南平岸駅から「ちくたく」複合庁舎まで送迎バスを運行する。(開設時間に合わせて30分程度間隔で運行予定) バスは、乗降のしやすい低床型の小型バスを採用。近接する札幌平岸高等学校生徒のデザインによるラッピングを行い、利用する子どもが楽しく通えるよう配慮する。 平岸高校2年生 山下 渚さんデザイン 作品名:若葉 ※約100点の応募作品の中から選定 7 オープニングセレモニーについて(詳細後日) (1) 日時: 4月4日(土)10:00〜 (2) 場所:子ども発達支援総合センター3階講堂 (3) 参加予定者:上田市長、開設まで御協力いただいた関係者、関係団体代表者、地域住民等