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更新日:2023年3月3日

令和4年3月の特集

このページでは、その季節に合わせた火災予防等の広報テーマを「今月の特集」としてお知らせします。

今月は「漏電による火災に注意しましょう」と、「給排気筒が雪に埋まっていませんか?」についてお知らせします。

漏電による火災に注意しましょう

 

漏電とは・・・

屋内配線や、電気機器は、絶縁処理がされているため電気が漏れないようになっていますが、配線の被覆などが経年劣化で剥がれたり、傷ついたりして、電気が外部に流れ出てしまうことです。

 

先日札幌市内で発生した、漏電による火災事例を紹介します。

モルタル造2階建ての一軒家でおきた火災です。

外壁に設置された防水コンセントに接続している屋内配線の被覆が、経年劣化により剥がれて芯線が露出し、この配線が壁の中でラス網に接触したことで漏電、ラス網が発熱して、壁内の木材に着火して火災となりました。

モルタルの壁は、ラス網という金網を下地にしてモルタルを塗って仕上げています。

このような事例の場合、壁の内側で燃え広がっていくため、火災に気づきにくいので注意が必要です。

電気火災の特徴

電気火災は、生活空間の中はもちろんですが、小屋裏や天井裏、壁の中の電気配線など、予期せぬところで火災が発生してしまうことがあるのが特徴です。生活の中で臭いや異常を感じたら、家の中だけを確認するのではなく、いったん外に出て家の周りを確認してみると、予期せぬところから煙が見えるかもしれません。注意していても火災が起こりうる。それが電気火災の怖さです。

 

ご自宅の電気設備は、電気事業法により定期調査が義務付けられています。不良箇所があった場合は、調査結果のお知らせに記載された連絡先へ連絡しましょう。

 

 

 

 

給排気筒が雪に埋まっていませんか?

記録的な大雪の影響で、ストーブの給排気筒が雪で埋まってしまう事案が多発しました。この先、気温が上昇すると落雪により、同じような事案が発生する危険があります。

給排気筒が雪で埋まるとどうなるの?

 

給排気筒が雪に埋もれた状態で使用すると、「排気ガス」が室内に流入したり、「不完全燃焼」を起こす原因となり、死亡事故につながる危険性があります。

多くの場合は、安全装置等の作動により、ストーブが停止するので、大きな事故につながるおそれは少ないと考えられますが、この時期にストーブが停止してしまうと、本当に困りますよね。

排気筒が雪でふさがれると危険です

 

不完全燃焼による一酸化炭素中毒とは?

ストーブやボイラーが不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。一酸化炭素を含んだ空気を吸いこむと「一酸化炭素中毒」となり大変危険です。

一酸化炭素は無色・無臭の気体で、少量吸い込むだけでも頭痛・吐き気がみられ、さらに深刻な症状になると意識や呼吸の障害などを伴い、死に至ることがあるため、十分な注意が必要です。具合が悪くなった場合は、すぐに119番に通報してください。

それは心配・・・どうしたらいいの?

  • 給排気筒の周辺は、こまめに除雪する!
  • 給排気筒を定期的に点検・確認する!

右の写真のような場合は、給排気筒周囲の雪を取り除きましょう。

積雪だけでなく、鳥が巣をつくっていることなどもあります。

写真:排気筒に雪が積もっている様子

 

高齢の方や、からだの不自由な方などで、自力で対処することができず、不安がある場合は、お住まいの地域を管轄する消防署の警防課へご相談ください。

また、ストーブ・ボイラーに異常がある場合は、点検業者等に相談してください。

 

 

消火栓除雪にご協力ください!

 

消火栓は、火災が発生したときに使用する大切な施設です。
消防署においても除雪を行っていますが、大雪の時には除雪が遅れる場合もあります。お近くの消火栓の除雪にご協力ください。

右の写真のように、消火栓の半分(先端から約30cm)が露出していればスムーズな消火活動ができます。

なお、けがや事故等については、除雪協力者の自己責任となりますので、車や歩行者などに十分気を付けてください。

【消火栓に関するお問い合わせ先】

消防局警防部消防救助課(電話011-215-2060)

 

消火栓の半分(先端から約30センチメートル)が露出している写真

除雪の目安としては、消火栓の先端から約30cmの部分が出ていれば十分です。

 

 

 

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このページについてのお問い合わせ

札幌市消防局予防部予防課

〒064-8586 札幌市中央区南4条西10丁目1003

電話番号:011-215-2040 

ファクス番号:011-281-8119