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更新日:2016年2月18日

トンコリ【tonkori】

トンコリ【tonkori】魂が入った弦楽器

画像:トンコリ

樺太アイヌ民族に伝わる民族楽器で、元来はシャーマンが祭具に使い呪術的な力が信じられています。長さ1メートルくらい、幅15センチくらいで3本~6本の弦があり、てっぺんから丸い「顔」、突き出た糸巻きは「耳」、ほかに「首」「胸」「肩」と各部に人体の名称がつきます。

その内部には、小さなガラスや石の玉が1~2個入れられています。それはトンコリの魂とされて、弦にはイラクサや動物の腱(けん)などを使います。(現代は三味線の弦などを使います)

弾くときは、楽器を立てかけ、胸に抱くようにして両手の指で弦をはじきます。楽器を構える姿は子どもを抱く様子を思わせます。

琴やハープのように柔らかい音がし、風の音や川のせせらぎ、獣が歩き回る音、鳥の鳴き声などを一定のリズムを繰り返して表現しています。「トーキトランラン」は沼で鳥がキトピロ(行者ニンニク)をついばむ様子を表した音、「イケレソッテ」は化け物の足音をまねした音、などがあり、魔物は繰り返しを嫌うと、魔除けの呪いに奏したものがあります。

また、楽器は生きており、放置されると化け物に変身して悪さをする、という伝説もあります。

18世紀ごろに現在の形が確立し、樺太や北海道の宗谷地方で盛んに奏でられました。しかし戦後、高齢の演奏家が相次いでこの世を去ると、博物館に埋もれた存在になりましたが、1980年代から、楽器を復元し演奏を伝える動きが出てきました。

画像:トンコリ

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