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タマサイ【tama-say】玉飾り
まつりなどで身に付ける女の人のアクセサリー
山丹交易(※)などで手に入れた青色や黄色、黒色などのガラス玉をひもで通した首飾りで、儀式やまつりの時に、女の人が身に付けていたものです。
ガラス玉の間に古いコインを通したり、中心にシトキ(飾り板)を付けたものもあります。ひもがたくさん連なっていたり、たくさんの玉が付いているほど上等なものとされていました。姑から嫁、母から娘へと伝えられる宝物でもありました。
タマサイは、アイヌ民族が「サンタ」と呼んでいたウリチ族を主として、ニブヒ、オロチ族などの山丹人を媒体として山丹交易によってもたらされました。
アイヌ民族からの交易品は、クマやシカ、キツネ、カワウソ、などの毛皮や日本人との交易で得た漆器などで、ガラス玉や絹地、木綿、キセル、タバコ、銀製品など様々な物と交換されました。
アイヌの人々は、古くから諸民族との交易を行っていました。1869年に交易が禁止されるまでの間、少なくとも北・東・南の3つのルートがありました。
北は樺太(サハリン)に至り、遠くはアムール川河口までを範囲とし、元や明の役人、山丹人などと交易を行いました。東は千島列島、さらにはカムチャッカ半島やアリューシャン列島まで出向き、島に住むアイヌの人々を媒体として、カムチャダール族やアリュート族が交易の相手でした。そして、南は本州、日本人との交易でした。
※山丹交易
黒龍江(アムール川)下流域と樺太(サハリン)を舞台に行われた交易。
(写真右)いろいろなタマサイ。金属の飾り板は「シトキ」と呼ばれる
◆タマサイの素材や呼び名
≪紐≫
布や樹皮の繊維
≪シトキ≫
sitoki玉飾りの真ん中の金属(飾り板)
≪玉の種類≫
↑シトキに施された加工
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