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更新日:2016年2月18日

イタオマチプ【itaomacip】

イタオマチプ【itaomacip】外洋船

画像:イタオマチプ

アイヌの人々の生活に欠かすことのできない道具として、チプと呼ばれる丸木舟があります。これは、木をくりぬいて作ったもので、サケ漁をはじめ、荷物の運搬など、主に川や湖に使われました。

画像:イタオマチプ船尾から

このチプに板を貼り、容積を大きくしたものが、プです。積丹半島にある5世紀ころの遺跡「フゴッペ洞窟」の壁画に、イタオマチプが描かれていることから、かなり古い時代から、イタオマチプを利用して外洋にでていたことが分かります。

アイヌの人々が持つ、イタオマチプという造船技術が、広範囲な交易を可能にしました。イタオマチプはとてもスピードの出る舟です。また、安全な航海が行えるよう、舟が強い刺激を受けても、船体が傾いたり、折れたりしないための工夫が施されています。必要に応じて、帆として大きなゴザを張ることもできました。

ここに展示している全長15メートルのイタオマチプは、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構が製作技術を後年に残すため、平成12年度(2000年度)アイヌ文化再現マニュアル作成事業イタオマチプ作業部会に委託し、作業部会は制作を澤井アク代表の製作グループに、講師を秋辺得平氏とし、平成12年9月に完成しました。この舟はアイヌ民族の交易船としては日本一の大きさで、完成後支笏湖(平成12年秋)と上ノ国町の日本海(平成14年夏)で10名ほど乗船して航海を行いました。この船の別名をムダマといいます。画像:イタオマチプ側面

 

 

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