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更新日:2013年4月10日

講演とワークショップ - 講演8

8.パートナーシップと癒着、共依存

 パートナーシップとは何かについて具体的に話そう。AさんとBさんの関係がパートナーシップなのか癒着なのかの違いをあげてみよう。

 例えば、特定のところに委託するのは全部癒着だろうか。もしもNPOに委託をする際に密室で委託先を決めると癒着する可能性があるが、理由が公開されていると癒着はしようがない。つまり、「透明性」と「公開性」だ。

では次に、共依存とパートナーシップの違いは何であろうか。

もしも100%札幌市の委託に頼っていたら、NOと言えない関係になるかもしれない。NPOやボランティア団体が補助金を受けてしまったとたん、外郭団体と変わらなくなるということがある。つまり、「経済的に自立したミッションを持っていること」。

 また、パートナーシップといえるためには、「対等の関係」を持ち「共通の目標を持つこと」が必要だ。それから共通の目標が達成したら、そこで解散するという「時限性があること」だ。そして、「お互いが理解して、認識して理解し合うというプロセス」が必要だ。

ボランティア団体と行政でもお互いを知っていることが必要だ。ボランティア団体が行政に突然予算をつけてくれといっても無理だから、行政とはどういう非営利組織で、どういう予算制度で動いているのか、誰が決定権を持っていて、どういう枠組みでどんな仕事をしているのかを知らないと、共通の目標を持っても下請けになったりする。行政側もNPOを1つしか知らないと駄目で、そこがどういう活動をしていて、どういう枠組みで、どういう条件でやっているのか、どういう人によって組織されているのか、そのミッションは何なのか、自分が組むべき目標に対して、どういう貢献ができるのか、他のNPOに対してどこがいいのか説明できるくらい認識しないと無理だ。

 このように、認識のレベル、共通の理解のレベルがまだ足りない。市民活動もお互いに情報を共有していない。ましてや行政に対しても協働の前提となる共通理解をしていない。

 

(出典「参加のデザインを学ぼう」特定非営利活動法人NPO研修・情報センター代表理事 世古一穂 著 特定非営利活動法人NPO研修・情報センター刊)

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