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更新日:2013年4月10日

講演とワークショップ - 講演6

6.公募というやり方

 今、安易な市民参加が横行している。議会制民主主義が行き詰まりにきているから、打開する手段としていろいろ考えられてきた。今各地でさかんに行われている公募方式も問題だ。公募の人たちに本当に必要な知識が備わっているのか確認する必要がある。勿論、公募枠を設けることは大切だが、すべてを公募で、というのは間違いで、参加構成のデザインが必要だ。たとえば私はアメリカのバークレーにいたことがある。そこでは公募制度には審査がある。公募委員になると、関係する本がたくさん送られてきて、読んで分からなければレクチャーを受けなければならない。専門家の意見を聞いて、自分の考えをまとめるまで、大変だった思い出がある。つまり、参加とは井戸端会議ではなく、情報の共有と学習のプロセスがないといけない。そして根回しや事前協議ではなく、言った意見が活かされる保証が必要で、そのような仕組みを作らなくてはならない。

ルールや決まりはどこかで作られてきて、与えられることに慣れてきたので、市民活動のなかだけのルール作りも難しい。声の大きい人の意見だけが優先するというのは民主主義ではない。言いたいことだけいう人の意見が通るのであれば、前近代的だ。安易な市民参加を過信して、協働の領域設定の悪いところでやる、思いつきの協働も危い。そういう意味では、協働の領域設定と市民参加の関連については、まだまだ私達は未熟だ。

 協働、参加を今まで私達はBの領域でやってきた。観客的であって要望、意見を行政に言ってきた。対等な関係ではない。そういう意味では、ここからの脱出が市民社会にとって必要だ。

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