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今日は協働ということについて議論を深めていきたいと思う。
協働とは造語だ。もとの言葉は英語のパートナーシップで、異なる組織同士が協力して働き1+1が3.4.5の成果をあげるという意味だ。私は参加のデザイン研究所を15年位前に立ち上げ、参加型の地域計画などをやってきたがどうも腑に落ちないことがあった。それはどうしてかと考えたときに、パートナーシップを考えないと無理ではないかと思った。つまり、参加ということについてもデザイン=計画の必要性を感じた。まちづくりへの参加とは広い意味でいう公共的公益的なものへの参加をいう。
日本語にはもともと公共という言葉はなかったが、明治維新の時に中央政府、特に山形有朋を中心とした官僚組織が英語のパブリックという言葉を「公共」と訳したと聞く。福澤諭吉は「みんな」と訳している。もしパブリックを「みんな」と訳していたら、随分意味が違っていたかもしれない。みんなのことをみんなのためにやる公益というのは、みんなのために広く誰でも利益があるようにする。これは営利企業ではできないことだ。公共公益つまり、みんなのことをみんなのためにやる、それが本来の「まちづくり」ということだ。そうすると何に参加するかというと、公共的で公益的な領域に参加する、簡単に言えばみんなのことをみんなのためにする領域への参加ということである。それを行政だけにまかせているのはおかしいと気がつくはずだ。
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