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更新日:2013年4月12日

平成24年度第2回議事概要

平成24年度第2回札幌市犯罪のない安全で安心なまちづくり等審議会議事概要

開催日時等

開催日時:平成25年(2013年)3月5日(火曜日)13時30分から15時00分

開催場所:札幌市役所本庁舎8階1号会議室

主な内容

札幌市内の犯罪情勢

 平成24年の札幌市における一般刑法犯認知件数は、2万1,283件で前年対比2,760件、11.5%の減少であり、平成14年から11年連続の減少である。

 増加手口としてタイヤ盗難があり、1,065件、前年対比27.9%の増加となっている。タイヤ盗難については、かぎのかかっていない車庫や物置からの盗難が多いことから、施錠設備のある場所での保管を市のホームページや出前講座などの機会を通じて注意喚起を行っている。また、道路などの屋外で行われた路上強盗は札幌市内で20件発生しており、前年比で25%の増加となっている。路上強制わいせつは64件発生しており、16.4%の増加となっている。この路上強盗や路上強制わいせつは、夜間にイヤホンなどを使って音楽を聞きながらひとり歩きしている方の被害が多く報告されていることから、そのようなことをしないように注意喚起をしていきたいと思っている。

 札幌市が昨年2月に行った市民アンケートで、札幌市は犯罪のない安全で安心して暮らせるまちだと思いますかという質問に対する回答で肯定的な「そう思う」「まあそう思う」という意見が44.4%であった。同質問に対する肯定的な意見の割合は平成16年、平成21年、平成24年と対比すると年を追うごとに低下しており、より一層、地域安全のために対策を行っていく必要があると考えている。 

【意見交換】

(テーマ)犯罪件数が減っているにも関わらず体感治安が下がっているのはなぜか?

(意見)⇒事件が報道されると不安が伝染する。正しい知識があって、情報があれば安心が広がっていくと思うので今後は予防教育が必要なのではないか。

(意見)⇒安全・安心は今まで日本では常識的に守られてきたので住民自ら対策をしていない。

(意見)⇒ここ数年、凶悪犯罪である強盗、路上強制わいせつが増加傾向にあり、市民アンケート調査の結果に如実に表れている感じがする。 

札幌市暴力団の排除の推進に関する条例の制定

 昨年9月10日にいただいた答申をもとに条例素案を作成し昨年の11月12日から1カ月間、パブリックコメント手続として市民の皆様から条例素案に対する意見募集を行った。この手続では、条例素案の内容の修正を必要としない意見のみが出されたため、条例素案をもとに条例案を作成して平成25年第1回定例会に提出し、2月26日に可決されて、条例として公布され、4月1日から施行されることとなっている。

札幌市地域安全サポーターズの取組

  安全に安心して暮らせるまちの実現のために、事業者の皆さんの役割として、事業活動上で事業者や顧客が犯罪の被害に遭わないように対策を行うことや、事業者がお持ちの情報や人材、資金などを活用して地域の取り組みを支援することを札幌市犯罪のない安全で安心なまちづくり等に関する条例などで定めており、事業者による地域安全活動をより一層推進するために、平成23年10月に札幌市地域安全サポーターズを発足した。これは、事業者の通常の活動の延長線上で、できる範囲の地域安全活動をしていただき、そのための支援をしていく枠組みになる。

 現在、登録事業者は238事業者となっている。

 【意見交換】

(テーマ)地域の安全・安心のために事業者にどのようなことを望むか?

(意見)⇒地域、行政、事業者の市民活動がばらばらなのはもったいないので、もっとつながっていければというのが期待である。

(意見)⇒子どもが逃げ込むことができるようコンビニにSOSのマークのステッカーが貼ってあるが、そのようなマークは貼ってある所によってばらばらでわかりにくい。共通にすることは無理でも大きく何かで囲んで統一するというようなことはできないか。

(事務局)⇒子どもが不審者に追いかけられるなどのトラブルに巻き込まれそうになった時、助けを求めてかけ込むことができる民間協力の拠点である子ども110番はコンビニや各学校とPTAの連携のもの、安全・安心どさんこ運動でバスや運送事業者に張っているものがある。北海道単位や全国単位で行われているものを札幌市のものに集約することはできないが、札幌市で取り組んでいるものについては、可能であれば参加いただきたい。

(テーマ)より多くの事業者に参加してもらったり、地域や行政との連携を強化するためにはどうするか?

(意見)⇒各団体が年に1,2回でもいいから意見交換や情報誌の発行、何らかの学校や区の行事に参加することであり、各まちセンに安全・安心まちづくり協議会などができていると思うのでその辺が突破口になるのでは。

(意見)⇒ボランティアは、あくまで自発的にやらないと続かないので統一を図るのは難しいと思う。情報交換を適宜行って、できるだけ一体感を出していいただければと思う。

札幌市における犯罪被害者支援の取組

 今年度は、北海道と共同で性暴力被害者支援センター北海道SACRACH(さくらこ)を開設した。医療機関などと連携した相談窓口で、総相談件数が68件(平成25年2月末現在)となっている。

 11月に開催した犯罪被害者支援道民のつどいでは、犯罪被害者等の置かれた状況やニーズ、人と人とのつながりや命の大切さについての理解を深め、犯罪被害者等の尊厳が守られる社会づくりを推進することを目的として行われた。 

【質疑・応答】

(質疑)SACRACH(さくらこ)はどういった方たちが電話相談をうけているか?

(応答)⇒支援員は5人で犯罪被害者等の研修や、性暴力の研修を受けて研さんに努め、仕事に携わっている方たちである。電話相談が中心だが、面談希望者には予約をいただき、ご相談という形をとっている。

(質疑)最終的には警察や病院など、いろいろなところに情報提供するのか?

(応答)⇒今まで弁護士やいろいろな支援先にお願いして話を聞いていただくなどの支援を行っている。

(質疑)10代の相談がゼロ件だが児童相談所等との連携はどうなっているか?

(応答)⇒児童相談所は関係連携機関なので開設の案内はしているが、性暴力被害は子供から自発的に相談することがすくなく10代からの相談はまだないが、母親から娘が被害に遭っているとの相談は何件か受けている。子どもにもわかりやすい啓発も含めて考えていきたい。

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札幌市市民文化局地域振興部区政課

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