インタビュアー感想文

「越智さんへのインタビューを終えて…。」

北星学園大学文学部4年 辻 保菜美 さん

 今回、越智さんへのインタビューをする機会を頂いた時、少しでも当時のことが知りたいと思い、私は「ノーモア被爆者会館」を訪れることにしました。当時の日本の状況を写真や展示品を通じて知り、その悲惨さに思わず目を背けてしまった場面もありました。しかしながら、この悲惨な時代を生きてきた越智さんはどの様な女性なのか、そして、どの様な人生を送られてきたのか、直接お話を伺いたいという気持ちも強くなってきました。

 インタビューでの越智さんのお話は、大変貴重なもので、特に、作品の中でも紹介されている「お布団」のエピソードは、その時の情景がそのまま頭の中に浮かび、思わず涙してしまいました。生きていく事に必死だった時代、この時代でも人々の助け合いがあったということを知り、戦時中の日本をまた別な視点で見ることが出来ました。

 私と同じ年齢で、戦争を経験した越智さん、その言葉には大きな力があり、彼女の「戦争をしてはいけない」というメッセージは私の心に強く響きました。今回の映像作品は、戦争を知らない時代を生きる私たちだからこそ、知らなければいけないことが多く描かれています。この作品が「平和」についてもう一度考えるきっかけとなれば幸いです。この度は、大変貴重な機会をありがとうございました。