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野生の動物が残した足跡(あしあと)、フン(うんち)、食痕(しょっこん(食べたあと))などのことを「フィールドサイン」と呼ぶよ!
普段、姿を見るチャンスが少ない生き物でも、どこで、何をしていたか、調べるヒントになるんだ。
エゾリスの食痕の標本。 クルミが割れているもの(左)と、松ぼっくりの外側がはがれているもの(右)。 |
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エゾモモンガのフンの標本。 フンからも食べているものを調べることができます。
フンについては、「クイズ!このフン、だれの?」で詳しく紹介しているよ! |
↑この写真は、博物館活動センターの樹脂封入標本で、衛生的に触ることが出来る教材です。
(ミュージアムBOXの貸し出しについて)
札幌の冬は、雪が積もって足跡が見つけやすいね。
公園やスキー場のふかふかの雪が残っているところでも見つけられるよ!
観察するには、足跡がきれいに残っている朝がオススメ!
※私有地や落雪の危険がある場所には入らないでね。
博物館活動センターの近くで足跡を見つけたよ!だれの足跡だろう…? | |
よく見ると、4本の指と爪の跡があるね。 |
これはおそらく、キタキツネの足跡だ!
イヌと似ているけど、キツネのほうが ・中央の2本の指が飛び出している ・指の間が空く ・縦長
足跡の並び方は、イヌよりキツネのほうが直線状(まっすぐな感じ)になるよ! |
夏もセンターの近くに来ていたよ。 |
だれの足跡だろう…? | |
溝(みぞ)の中に更に深い穴が空いている。 |
さっきのキツネや、イヌやネコの足跡と全然違うね。
これは蹄(ひづめ)のあとかな?
蹄は、もともと5本指だった動物の足が、第一指(親指)を無くして、指先の爪が硬くなるように進化したもの。速く走るため、長い距離を走っても疲れないために役立っているよ!
ウシやヒツジ、イノシシなどが蹄を持っているよ。
シカの蹄はこんな感じ。 | |
副蹄(ふくてい)のあとがはっきり残っている足跡もあったよ! |
北海道にいる蹄を持つ野生の動物は、エゾシカだけ!
つまりこれはエゾシカの足跡だ!
シカは、冬はササを掘り出して食べたり、木の皮を食べたりするんだって。 食痕も見つけられるかも? |
ん?これはだれの足跡? | |
足跡のほかに、しま模様のような跡が1、2、3…。 |
これは…!鳥の羽の跡!?
どんな鳥がいたんだろう? |
みんなも足跡探してみてね!
〈参考文献〉
熊谷さとし(著)・安田守(写真)「哺乳類のフィールドサイン観察ガイド」文一総合出版,2011
村上隆広・近藤憲久「北海道の哺乳類」斜里町立知床博物館,2018
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