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更新日:2013年3月13日

屯田北中学校の取組(平成24年度)

研究内容

ピア・サポート・プログラムを活かした豊かな人間関係づくり

~学校カリキュラムへの導入の試み~

学習を通して育てたい力

「あたたかい人間関係を築くための基本的コミュニケーションスキル」を高め、豊かな人間関係を築き、互いに支え合って生活や学習に向き合う態度を育てる。

実践の内容

第三学年・道徳におけるピア・サポート・トレーニング

ねらい

本校の3年生の様子から

・卒業を間近に、受験になかなか目が向かない状況にある中、悩みを共有し、お互いに励まし合いながら、受験に向かわせたい。

・自分の人間関係の特性を知ることで、高校入学後に出会う、新しい友人とのよりよい人間関係をスムーズにしたい。

・そのための基本的なスキルを紹介する。

学習内容

 

 

テーマ

内容

日時

 

1

上手な断り方

 

相手も自分も大切にするコミュニケーションを体験的に学ぶ。

11月19日(月曜日)5校時

道徳副読本の内容に

そって実施した。

2

1.ピア・サポートって

 

  • 2ソーシャルスキル度
  • 3あたたかな言葉がけ

自分の対人関係の癖を

知ろう。

1月21日(月曜日)

6校時

 

3

1.究極の選択

2.エゴグラム

自分のことを知ろう。理想の自分に近づくための言葉や行動を知ろう。

1月29日(火曜日)

5校時

 

4

守秘義務とリファー

  • 1どんな人に相談する?
  • 2「友だちの秘密」

相談や信頼のある人間関係を築くために、大切なこと。

2月4日(月曜日)

5校時

クラスルーム

ソーシャルスキル

5

紙上相談

 

友達の相談に乗ってみよう。

2月5日(火曜日)

6校時

 

屯田北中1

 

成果

年度途中からのスタートではあったが、様々な情報を提示することを通して、先生方に「ピア・サポート」について知ってもらうきっかけを作ることはできたように思う。三学年・道徳での実践では、受験前の緊張感が和らぎ、温かい雰囲気で仲間とのコミュニケーションを楽しむ姿が見られた。これまで系統的に開発的教育相談の手法を用いて人間関係形成能力(ソーシャルスキル・コミュニケーションスキル)を学んできたわけではないが、特に抵抗感なく、スムーズに学習に取り組んでいた。ワークシートには学習を楽しみつつ、その意義を感じながら取り組んでいることが伝わる記述が多かった。短期間ではあったが、今後も継続して取り組む価値のある学習であることが実感された。第4回校内研修会において、今回の成果をふまえて、次年度以降は全学年で取り組んでいくとのコンセンサスが得られた。

課題

生徒の実態として、精神的な幼さや対人関係スキルの弱さ、共感性の低さなどを感じることが多い。これらの傾向は本校に限らず、現代の子どもに共通する特徴でもあると考えられるが、こういった人間関係形成・社会形成能力をいかに育むかというのは、今後の大きな教育課題であろう。本校の研究主題にある「豊かな人間関係」を実現するためにも、子どもたちの現状をしっかりと捉え、計画的に「支えあう温かな関係性」を育む働きかけを行う必要がある。

その意味で、今回実施した時期は受験前ということもあり、生徒も教師も共に余裕がなく、落ち着いてねらいに迫るには不適切であったようにも感じられる。一年次より計画的かつ系統的なカリキュラムを設定し、3年間を通して発達段階にも配慮しながら、一つ一つスキルを積み上げていくような学習活動がより望ましい。

さらに、本来の「ピア・サポート」に近付けるためには、トレーニングで身に付けたスキルを実際の生活場面で実践し、それを振り返り、改善・再試行するというサイクルが必要となる。その為には道徳だけでなく、特別活動や総合的な学習といった他の領域においても、ピア・サポートの考え方に立った教育課程編成が必要となるだろう。また「ピア・サポート」を含んだ「マルチ・レベル・アプローチ」に立った支援を実現するには、本校の研究が推進している、教科における「協同学習」のさらなる充実や、生徒の自己肯定感や自己有用感を正確に把握するアセスメントの工夫(学校適応感尺度:ASSESSの活用など)も視野に入れる必要がある。

 

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