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更新日:2013年3月13日

札幌大通高等学校の取組(平成24年度)

研究の内容

多様性に対する肯定的評価と自尊感情の高まりを目指した人権教育

学習を通して育てたい力

本校にはいじめや不登校、家庭の問題、発達や身体の障がいなど、あらゆる困難を乗り越えて進路実現をした卒業生が多数いる。そういった卒業生によるピア・サポート活動を通して、今の自分やこれからの自分の生き方について考える活動を取り入れたいと考えた。ピアとは仲間。ピアサポートとは「仲間による支援」です。大人の言葉とは大きく違い、年齢が近く、同じ大通高校で過ごし、自分と近い環境にある本校の卒業生からの言葉だからこそ在校生に響くものがあると考える。ピア・サポート活動では生徒同士が不安や悩みを本音で語り合いながら、まずは自分像をしっかりと見つめてほしいと願っている。自己肯定感と人権意識には相関関係があると言われているが、生徒が前を向いて将来に夢や希望をもつことは、自己と共に他者を尊重する人権感覚の涵養にも繋がると考えている。

実践の内容

「卒業生によるピア・サポート」2年次対象

ねらい

「ソクラテスミーティング」や「カタリバ」で得た、他者との対話から学ぶ経験を踏まえ、自分たちにとってさらに身近な本校の先輩の話を聞くことで、今後の高校生活の送り方、人間関係の在り方、進路、自分の生き方について考えるきっかけとする。

学習内容

在校生にとっては近い将来の自分を見通せるきっかけづくりの学習だが、卒業生の「卒後支援」の目的も含めた活動である。呼びかけに賛同してくれた生徒は10人で、夏休みには一度目の打ち合わせ会議をもつなど、卒業生の大きなやる気に支えられた取組になった。彼らは進学や就職をした後も必ずしも順調な日々ではなく、それぞれに悩みながら進んでいる。本校の卒業生が、大通高校での自分を振り返って思うこと、今だからわかる高校生のうちにするべきことや考えるべきことを、35分間という短い時間の中にたくさん思いを詰めて真剣に伝えてくれました。

大通高校2大通高校3大通高校4

 

成果

「ピア・サポート活動には大きな可能性がある」と感じてきたが、今回の生徒の表情や反応を見ても、ピア・サポートはまさに本校の特色に適した、根付くべき活動であり、若い人が若い人の心をつかむ力を実感させられた。「自分の学校を恥じるのは、自分を恥じることだ。自信をもとう」という言葉が卒業生からあったが、在校生のみならず、巣立った子たちの更なる「自信をつける体験の場」としても有意義だと感じた。良き支援者と出会ってきた生徒は良き支援者になれると言う。このプラスのスパイラルを持続させることの必要性を確認することができた活動であった。

課題

ピア・サポート活動を日常活動としても位置付かせるとすれば、必要なことは何かを検討し、出来ることから積極的に導入していきたい。1年次のコーピングリレーションでは対人関係を構築するためのコツを学ぶ学習を行っており、SSTやアサーションなども取り入れているが、それはあくまでも「自分のスキルアップのため」である。「誰かのために役立ちたい、そのためにさらにトレーニングを受けたい」という生徒がいるため、サポーターとしての活躍の場を保証する手立てを検討したい。

 

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