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更新日:2013年3月13日

真駒内中学校の取組(平成24年度)

研究内容

道徳と社会科を連携させ、子どもの権利について理解を深める学習

学習を通して育てたい力

子どもの権利条約と条例の学習を通して、
1.自分を「人間らしく生きる権利」がある人権の主体として大切にする心情
2.友達も同じように大切な存在だと気付き、人権を尊重し合おうとする態度
3.世界の子どもが抱えている課題を知り、解決できる社会をつくろうとする姿勢を育てる

実践の内容1

「子どもの権利条約」の学習

ねらい

・国際社会で「子どもの権利条約」を採択し、批准していることを知る。
・「子どもの権利」の内容を知り、ひとつひとつの重みを考える。

学習内容

<中学1年/社会科/特設授業>

・「子どもの権利条約」批准についてパワーポイントで確認する。
・権利条約の条文カードを使い「大切にしたい権利」をグループで考える。
・意見を発表し、大切だと思った理由を交流する。
・自分たちが選ばなかった条文も、切望する子どもが全世界にいる。
・当事者としての「学び」「考え」「意見を表明する」大切さを知る。
・「札幌市子どもの権利条例」の存在を知り大人たちのとりくみに関心をもつ。
真駒内中1

<生徒の感想>

○子どもがのびのびとする「休み遊ぶ権利」がとても大切だと思う。
○命を落とさないよう「戦争からの保護」を大切にしてほしい。
○話し合いをしていると、すべての条文が大切に思えた。
○いろいろな意見が出たが、一番は「表現の自由」だと分かった。
○日本以外の国の子どもにとっては、大切な権利は違うと思った。
○一つ一つの権利には意味があり、教育というのも重要な権利だと思った。
○他の人と話し合って色々な考え方があるのがおもしろかったし勉強になった。

実践の内容2

「13歳の君たちに伝えたい~子どもの権利」の学習

ねらい

・「札幌市子どもの権利条例」について、理解を深める。
・札幌市が子どもの権利を尊重するまちづくりを積極的に進めていることを知る。
・自分たち札幌の子どもは、声をきいてもらい支えてもらえる場があることを知る。

学習内容

<中学1年生/道徳講演会/人権の尊重>

・札幌市子ども未来局子どもの権利推進課、子どもアシストセンターから講師に来ていただき、「権利とは何か」をアシストセンターの弁護士から、「子どもの権利条例」の内容を未来局の方から、話していただく。
真駒内中2

<生徒の感想>

・一番いいなあと思った権利は「自分らしく生きる権利」です。人に流されず自分の意見を言いたいと思いました。困ったことがあったら相談もできるとわかりました。

・私が言うのもおかしいですが、子どもは将来国をつくっていく人です。将来安心して暮らすためにも、子どもを大切にする子どもの権利は本当にいいと思います。

・札幌市は子どもの権利をよく考えていて、いいまちだと思った。世界中の国の人に子どもの権利のことをよく知ってほしいと思った。

○社会科の時間にも勉強しましたが、あらためて「安心して生きる権利」が大事だと思いました。いじめや差別、虐待などあってはならないことだと思います。

実践の内容3

子どもの権利だ、「声」を届けよう

ねらい

・子どもの権利学習のまとめとして、札幌市のまちづくりに「意見」をあげる。
・話し合いを通して、さまざまな条件や視点を考慮した意見を形成する。

学習内容

<中学1年生/道徳/教室学習>

・復習クイズを通して、事前2時間の子どもの権利学習をふりかえる。
・「札幌のまちづくりにみんなの声を届けよう」(子ども未来局を通して配布された市政への意見募集はがき)の主旨とテーマを知る。
・意見を出すために、メリットやデメリットなどよく考える大切さを知る。
・グループでテーマについて話し合い、自分達の意見をまとめてはがきを書く。
<生徒の感想>

・普段あまり意見を言わないほうなので、意見づくりをして、なんか新しい感じになりました。いい体験をしました。
・自分の意見が札幌市に届くということが、とてもうれしかったです。
・いろんな意見が出てきて楽しかった。意見を出し合うことでたくさんわかることも増えたと思う。最後にはしっかり一つの意見を出せてよかった。
・今日の話し合いで、自分も札幌市の一員なんだと感じました。今まではこういう問題を知らないし、知らなくてもいいと思っていたけど、そこは直したいと思った。
・大人が決めること、難しいこと思っていたけど、自分たちも深く考えて、意見が出せることが分かった。
・札幌市が子どもの意見を聞こうとしてくれたことがとても素晴らしい。
・自分は感情にまかせて意見をごり押しするタイプだったので大変だったけど、メリットやデメリットを考え冷静に意見をつくることができて良かったと思う。
・意見交換すると、なるほどと思えることがありおもしろかった。自分だけで考えるより、人と話し合うと良いと思った。

成果

・社会科では世界地理学習を終えた時期に学習を行った。世界的な視点で「子どもの権利」をとらえることができる。その上で道徳につないだので、より「権利」理解が深まった。
・札幌市の積極的なとりくみ(パンフレット、議会だより、意見募集)を道徳資料に組み込んだ。特に意見はがきの授業への活用では、「意見表明」を単なる権利偏重、わがままと批判する向きがある中で、「しっかりと考え意見を表す」権利の責任を自覚するいい機会となった。
・未来局の方やサポートの弁護士の方の講演は、「これだけは」と要点を絞って話をしていただき、子どもにも理解できた。
・何よりも、「札幌の子ども」のために、様々な取組をしてくれている大人がいる、窓口があるということを人との出会いを通して実感できる場であった。

課題

子どもの権利は、「大人が“子どもの最善の利益”を実現しよう」ということが柱である。そのために、子どもの意見を聞き、子どもが参加し、という子ども側の意見表明の場がある。だから子どもに指導するだけではなく、「大人」への子どもの権利啓蒙が大きな課題である。特に、教師に子どもの権利条約や条例を研修する機会が必要であると感じた。

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