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更新日:2013年3月13日

真駒内中学校の取組(平成24年度)

学習内容

道徳と社会科を連携させ、アイヌ民族の歴史と文化理解をすすめる学習

学習を通して育てたい力

多民族・多文化共生社会を担う主権者を育成するために、知識と徳を合せた教養を醸成する。

1.世界各国の多様性についての理解
2.アイヌ民族の歴史や文化についての理解
3.アイヌの方々による文化継承普及のとりくみを親しみをもって応援する心情


実践の内容1

世界の多民族・多文化共生について

ねらい

世界の多くの国々が多民族国家であり、異文化を理解し共生の相互努力をして国の安定を図っていることを知る。

学習内容

<中学校1年/社会科/地理的分野世界編の学習>

・様々な民族、言語について学習する(4時間)
・中華人民共和国、シンガポール、アメリカ合衆国、オーストラリアの学習に際し、多民族・他人種で構成される歴史的経過と民族共生のためにとられている様々な施策について理解する(各1時間)

実践の内容2

現在を生きるアイヌ民族について

ねらい

・アイヌ民族について言語や文化を通して関心を高める。
・アイヌ民族として文化継承活動している人々の思いを知る。

学習内容

<中学1年生/道徳「公徳心・社会連帯」>

・次時「アイヌの人たちをゲストに招いて学ぼう」事前学習として
・「アイヌ語」「アイヌ民族の歴史」をクイズ形式で問い関心を高める
・NHK教育「カラフル~アイヌ語で話したい」(2009年5月放映/15分)を視聴し、同年齢のアイヌの子どもたちが、民族の言語を継承している様子を知る。


〔生徒の感想〕

・アイヌのクイズが難しかった。北海道に住んでいるのに、こんなに知らなかったことに驚いた。

・アイヌの文化や言葉をもっとたくさんの人に伝えていかないと、いつか消えてしまうと思った。親から子へという流れも消えつつある今、アイヌ語を話せる人たちは日本中にアイヌの文化の大切さをわかってもらえるように頑張って欲しい。

・アイヌの言葉を残すため勉強したり文字にして残したり、たくさんの人々が文化を守ろうとしている。北海道民としてもっとアイヌの文化を知るべきだなと思った。

実践の内容3

アイヌの人と出会い、触れ合う

ねらい

実際に文化伝承活動をしているアイヌの方々とふれあい、文化への関心、活動への親近感を育む。

学習内容

<中学1年生/道徳「郷土愛・先人への尊敬」>

・体育館にて「アイヌの人たちをゲストに招いて学ぼう」集会
アイヌ教育相談員、マユニタラモシリ札幌トンコリ保存会との交流。
・ムックリ、トンコリの演奏を鑑賞
・伝統舞踊の鑑賞と体験

真駒内中学校アイヌ1

〔生徒の感想〕
・バッタの踊りは4年生のときに一度ピリカコタンで踊ったことがありました。まさか今日また踊れるとは思ってもみませんでした。踊るとき、アイヌ民族の衣装を着ることができ、とてもうれしかったです。
・私が特に印象に残っているのは楽器の演奏です。私は弦楽器をやっているので、あのきれいな音の響きは今も頭の中に残っています。
・アイヌ文化が今なお受け継がれているということに感動しました。アイヌ文化が、人から人へリレーされている。そこにぼくはアイヌの人の時代に負けない頑張りがあったと思います。
・アイヌ文化をつなげていくには、今回来ていただいた方々だけでなく、体験をした僕も語り継いでいく事が大切だと思います。


実践の内容4

切り絵でアイヌ民族の文様づくりを体験

ねらい

アイヌ文様づくりを通して、文化理解を深める。

学習内容

『アイヌ民族もんよう~きり絵のせかいへ』(エテケ・カンパの会)を参照し折り紙の切り絵で文様を作成し、ラミネート加工をする。

真駒内中学校アイヌ2

 

成果

・社会科世界地理学習との連携を試みたことで、世界的な課題としての多文化共生の意味を踏まえて、アイヌの人々の歴史や伝統継承運動を学ぶという道徳学習への主体性が育ち、理解が深まった。
・クイズ形式のワークシートで、アイヌの方々を招くための事前学習をした。中学校では、教科担任制をとっているため、小学校教師のように全教員がアイヌ民族の歴史や文化を理解する機会が少ない。今回の授業は、道徳として実施したため、社会科以外の教科を担当している教師も、アイヌ民族について理解し、指導できる形式として効果的であった。
・アイヌ教育相談員の派遣は、本校では1年生道徳の一コマとして、これまでも継続しているものである。「現在を生きるアイヌ民族」を理解する出会いの場として大変有効である。
・今回は、相談員のほかに、文化保存会の方々にも推進機構派遣事業を活用して来ていただきとても楽しい時間を過ごすことができた。1時間ではもったいないほどだったが、時数の限られる中学校で1時間でもふれあい、体験できる時間をもてることは貴重である。

課題

今回は、担当者が社会科と道徳の計画を両方担当して、年間の見通しを立てられたが、かなり意識的に実践をしないと難しい。しかし一方で様々な教科との連携で深められる可能性もあると思われる。

 

 

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