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更新日:2024年7月2日

市民ワークショップ「Let's make Harmony!SAPPORO」

札幌市では現在、「(仮称)共生社会推進条例」の制定検討など、ユニバーサル(共生)なまちの実現に向けた取り組みを進めています。年齢、性別、性的指向やジェンダーアイデンティティ、障がいや病気の有無、国籍、民族、言語、宗教、文化などを問わず、「誰もが互いにその個性や能力を認め合い、多様性が強みとなる社会」(共生社会)の実現に向けて、参加者同士で普段感じているバリアを共有したり、バリアの解消のために取り組めることを考えるワークショップを開催しました。
ワークショップでは、現時点の「(仮称)共生社会推進条例」の骨子案などをご紹介させていただきました。このワークショップの話し合いから生まれたご意見は、本条例の検討に活かしてまいります。

開催結果

令和6年(2024年)6月15日(土曜日)及び6月23日(日曜日)に開催したワークショップの結果をご報告いたします。

参加者・参加人数

  • 参加者
    障がい(身体・精神・知的)のある方、性的マイノリティの方、外国籍の方、アイヌ民族の方などを含む、様々な立場の方にご参加いただきました。
  • 参加人数
    第1回:28名、第2回:28名

当日のタイムスケジュール

時間 内容
13時30分 開会
13時35分

話し合いにあたってはじめに知ってほしいこと

  • (仮称)共生社会推進条例の制定について(札幌市)
  • 「共生社会とは」「バリアとは」「話し合いの進め方」(受託業者)
13時50分

グループごとの話し合い

  • テーマ1「自分が感じるバリアってなんだろう」
  • テーマ2「バリアを無くすためにわたしたちができること」
15時30分 グループごとに話したことを発表
15時50分 まとめ
16時00分 閉会

※第1回及び第2回ともに同様のスケジュールで実施しました。また、閉会後は希望者による交流会を開催しました。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

参加者から寄せられた意見(抜粋)

※ワークショップ内でのご意見や参加者アンケート等から抜粋・要約した内容となります。

1.ワークショップに関するご意見
  • 自分や家族に障がいがあることを伝えると「大変だろう」と決めつけられ、過剰な配慮をされることが逆に心理的に負担となってしまうこともある。
  • 店舗や病院などでは見た目が外国人ということだけで英語で対応してくれるが、日本語が話せる人からすると逆にバリアを感じてしまう。
  • 衣料品売り場などは男性用・女性用が明確に分かれているが、グラデーション的に一部混ざっているようなレイアウトになっているとLGBTQの人などは買い物がしやすい。
  • アイヌ民族であることを子どもに言えずにいる人もいる。アイヌのルーツの話は皆にも知ってほしい。
  • バリアがあることではなく、バリアを超えられないことが問題。手伝ってあげられるように人間と人間の「つながり」が大事。
  • 知らないことが無意識の偏見や差別につながってしまう。相手を理解するにはまずしっかりとコミュニケーションをとることが重要。
  • 分かっていたこともあったけれど、直接話を聞くことで誤解が無くなり理解が深まった。
  • 普段の生活では関わる機会のない立場の方々が感じているバリアを知ることができた。まず問題を可視化することの重要性を再確認した。
  • 多様な立場の方が一緒に話し合う場(知る機会)を増やしていくことが重要。
  • 「当事者とは誰か」という話から、「自分は当事者ではない」というスタンスで参加していたことに気づかされた。
  • 知らないから知っていくに一人一人が変わっていくことで、共生社会が実現できるのでは。

2.(仮称)共生社会推進条例の骨子案に関するご意見

(仮称)共生社会推進条例の骨子案作成に当たっての基本的な考え方(PDF:405KB)

(仮称)共生社会推進条例の骨子案(PDF:507KB)

  • 包摂的(インクルーシブ)、共生といった概念は、時に「マジョリティがマイノリティを”包摂”する」「マイノリティと”共生”する」と捉えられる落とし穴があるため、そういう内容の条文でないことは理解できるが、そうしたミスリードを防ぐようにしてほしい。
  • 多様性(という言葉だけ)に縛られて当事者が置き去りになるのは共生とはいえない。
  • 外国籍の方も暮らしやすくなるよう、柔軟性のある制度や各部門が連携した状態を作って欲しい。
  • 具体的な内容をもっと時間をかけて検討し、市民が生活する上で本当に必要なものにしてほしい。施行された際にかえってトラブルになりかねない。憲章にしてもいいのでは。
  • 多様性の尊重は、日本の文化や生活に古くから生き続けていると実感しており、あえて条例化する必要はないのでは。マイノリティのためにマジョリティが制限を受けたり、外国人住民が増えることによるトラブルなどの恐れがある。
  • LGBTQ、または障がいを持つ外国人住民など、バリアを二重に感じている人々がより幸せに生活できるように考慮してほしい。
  • ヘイトに対する罰則、北海道に先住民族が住んでいたことを盛り込んでほしい。
  • 日本の歴史観、北海道開拓の歴史、先人達への感謝、日本人としての誇り・文化・価値観がすっぽり抜けていると感じる。
  • 「共感に基づく心のバリアフリー」については、共感できない相手の権利も尊重する必要があるため、注意すべき文言と考える。
  • 基本的人権を根拠にしていることが素晴らしいと思う。
  • 「共生社会」という言葉の定義がもう少しわかりやすく、イメージがしやすければよいのではないか。内容はとても優しく、市民が安心できるものだと感じた。

コンセプト絵本について

ワークショップの実施に当たっては、関係団体等のご協力の下、ワークショップの参加者が事前に共生社会の理解を深めていただくために、「コンセプト絵本」を作成いたしました。

コンセプト絵本(PDF:2,338KB)

コンセプト絵本表面 コンセプト絵本裏面

表面:

それぞれの登場人物が困りごとを伝え、生活に様々な困難があることを知ってもらえる内容としています。また、他の登場人物がどんな手助けができるかを伝え、時には逆に自分が助ける立場となることで、双方向の助け合いを表現しています。

裏面:

ワークショップを様々な立場の方にとって居心地の良い場所とするため、参加に当たってのルールを分かりやすく整理し、事前の心構えとして知ってもらえるようにしました。また、ワークショップに参加して感じたことなどを書き込めるようにしています。

開催概要(参加者の募集は終了しています。)

開催日時・会場

内容は1回完結型です。参加できるのはいずれか1回のみとなります。

日時 場所
令和6年(2024年)6月15日(土曜日)13時30分~16時30分 TKP札幌ホワイトビル カンファレンスセンター(札幌市中央区北4条西7丁目1-5 2階)
令和6年(2024年)6月23日(日曜日)13時30分~16時30分

開催形式

本ワークショップは、「会場参加」と「オンライン参加」のどちらかの参加方法を選ぶことができます。参加しやすい方法でお申込みください。
当日は「Let’s make Harmony! SAPPORO」~みんなでユニバーサル(共生)な札幌へ~をテーマに、1グループ6名程度に分かれて意見交換をします。みんなが感じるバリアについて、みんなができることについて、アイディアを出し合います。

※オンラインでの参加を希望される方へ
 パソコンやWEBカメラ等、必要となる機器や通信環境の準備は各自でお願いいたします。

※ワークショップの実施後は、参加者を対象に同じグループの人ともっと自由に話したり同じグループ以外の人とも話ができる、アフターワークショップ(交流会)も開催します(参加は任意です)。

応募方法

以下のいずれかの方法でお申し込みください。

申込フォーム

以下の申込ページから必要事項の入力の上お申し込みください。

申込フォーム

郵送

参加申込書に必要事項を記入の上、郵送でもお申込みいただけます。

参加申込書兼案内チラシ(PDF:1,833KB)

募集定員:10~20名程度

参加者の決定について

  • 申込後、参加者には6月3日(月曜日)までにメールまたは電話にてご連絡いたします。
  • @kitaba.co.jpからのメールを受信できるように設定してください。
  • 応募者多数の場合は抽選で参加者を決定し、抽選に外れた方にはご連絡いたしません。
  • 参加者には、事前資料の送付を予定しております。

お問い合わせ(ワークショップの申込、実施内容に関すること)

【業務受託者】株式会社KITABA(担当:品田、松田)
〒060-0061 札幌市中央区南1条西12丁目322 新永ビル9階
電話番号:011-522-5070(受付時間 平日9時00分~17時30分)
ファクス番号:011-205-0311
メールアドレス:contact@kitaba.co.jp

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このページについてのお問い合わせ

札幌市まちづくり政策局政策企画部ユニバーサル推進室

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎5階

電話番号:011-211-2361

ファクス番号:011-218-5109