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札幌市とANAグループ(全日本空輸株式会社、ANAあきんど株式会社)は、「Universal MaaS」※1のコンセプトに基づく共同プロジェクトを開始します。
札幌市が目指す2030北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会(以下、「北海道・札幌2030大会」という。)の招致を契機とした共生社会に向けて、シームレスで快適な移動サービスの提供に向け、積雪寒冷地である札幌市ならではの課題抽出・解決を目指します。
※1「Universal MaaS」とは、障がいや高齢など、何らかの理由で移動にためらいのあるお客さまが快適にストレスなく移動を楽しめる移動サービスです。様々なお客さま・地域・企業・団体の方々と「誰もが移動をあきらめない世界」を目指しています。詳細は、右記公式ウェブサイトを参照ください。URL:https://universal-maas.org/
本プロジェクトでは、北海道・札幌2030大会招致を契機とした共生社会の実現を目標に掲げる札幌市と、ANAグループが提携し、「誰もが移動をあきらめない世界」の実現を目指します。
2022年度は、都内から札幌市内の目的地までの移動について、ANAグループが実施してきた移動サービス「一括サポート手配」※2や「バリアフリー地図/ナビ」※3の過去4年間の実証実験や社会実装で得た知見をもとに、積雪寒冷地である札幌ならではの課題抽出、課題解決を目指します。
今後、複数の協力企業・団体を加え、これまでに蓄積してきた機能やサービスの有効性の検証、および課題抽出を行う実証実験を実施します。
なお本プロジェクトは、国土交通省「令和4年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択されたUniversal MaaSの実証実験の一環として実施するものです。
■各者の役割 札幌市:札幌市のバリアフリー情報収集・提供、実証実験に向けた調整 全日本空輸株式会社:本共同プロジェクトのとりまとめ、全体サービス設計/開発 ANAあきんど株式会社:地域創生事業として、自治体・地域事業者との連携調整・実証実験の実働サポート |
■「Universal MaaS」プロジェクトに係るANAグループのこれまでの歩み 「Universal MaaS」プロジェクトは、ANAグループが主体となって2019年6月に正式に発足し、個別にサービスを提供してきた各事業者が垣根を越えて連携することで、お客さまの新たな移動体験の創出を目指してまいりました。初期においては、横須賀市周辺を中心に実証実験を重ね、昨年度は都内から航空移動を含めた大阪/京都/神戸エリアを移動するお客さまを対象に、車いすユーザー向け移動支援サービス「一括サポート手配」の実証実験を行いました。また、車いすユーザーの方々と共に構築した「バリアフリー地図/ナビ」の社会実装、視覚に障がいのある方々向けには、地図に代わる新たなナビゲーションサービスの構築を目指す実証実験を行うなど、精力的に活動を行っています。 |
※2「一括サポート手配」とは、出発地から目的地までの移動における介助手配を、オンラインにて一括で行えるサービスです。詳細は、右記URLをご覧ください。URL:https://universal-maas.org/partner-arrangement-seamless-assistance
※3「バリアフリー地図/ナビ」とは、他のユーザーが車いすで実際に走行したルート・利用したスポットなどのバリアフリー情報を表示し、目的地までの最短経路と合わせて、車いすユーザー向け移動参考情報の確認が可能な地図/ナビです。詳細は、右記URLをご覧ください。URL:https://universal-maas.org/partner-barrierfree-map-navigation-wheelchair
本プロジェクトの実証実験パートナーである一般社団法人WheeLog(ウィーログ)協力のもと、札幌を舞台とした車いす街歩きイベント「WheeLog!in札幌」を令和4年9月4日に開催しました。
イベント当日は、札幌市内からだけでなく、関東圏や九州、東北から、約60名にご参加いただき、一般社団法人WheeLog代表の織田友理子氏の講演のあと、9グループに分かれて、各ルートのミッションを達成しながら街歩きを行いました。
本イベントを通じて、車いすユーザーとともに歩ける方も車いすに乗り、一緒に街を歩くことを通して、街のバリアやバリアフリーを体験して学習するとともに、「車いす走行ログ」や「バリアフリースポット情報」を収集し、「みんなでつくるバリアフリーマップWheeLog!アプリ※4」に情報を反映させ、皆でバリアフリーマップを作り上げました。
※4「みんなでつくるバリアフリーマップWheeLog!アプリ」とは、車いすで実際に走行したルートや、ユーザー自身が実際に利用したスポットなど、ユーザー体験に基づいたバリアフリー情報を共有できる新しいバリアフリーマップのプラットフォームです。詳細は、右記公式ウェブサイトを参照ください。URL:https://wheelog.com/hp/app
街歩きの後は、参加者の皆様に振り返りをしていただき、街歩きの中で気づいたことや感想をまとめていただきました。
「バリアフリーを進めていくには、ハード面だけでなく、ソフト面の心のバリアフリーの両面が大切」、「街歩きイベントに参加して得た気づきを大切にし、バリアフリー情報を発信していきたい」、「100人の健常者のアイディアより、1の当事者の声を拾い、当事者の目線でまちづくりを進めることが大切」などの気付きについて発表いただき、それぞれの参加者の方が、街歩きの中で貴重な経験をされたことが伺えました。
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