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札幌景観資産
【建築年】昭和4(1929)年【構造】レンガ造
JR琴似駅の北側に出るとすぐ目に入るれんがの建物。この建物は日本で初めて、スイートコーン缶詰などの野菜缶詰を製造した缶詰工場として、昭和初期に建てられました。会社の創業者がアメリカに留学した際、カリフォルニア州サクラメントにある缶詰工場の造形に魅せられ、帰国後それらをモデルに工場を建設しました。重厚なれんがの造りとのこぎりの歯のような屋根の形が特徴です。また、側面の縦長の窓や正面と裏側に見られる同じデザインの大きな窓、工場内に降り注ぐ光を取り込む高窓など、個性的なデザインの窓を各所に見ることができます。屋根を包み込むほどに豊かに枝を広げる建物手前の樹木も美しく、れんがと樹木とのコントラストが印象的な景観を作り出しています。高層の建物が並ぶ駅周辺の街並みの中で、地域の歴史を伝えるランドマーク的存在です。
縦長窓の上をよーく眺めてみてください。昔風に右から読むと同社が製造している「オーツ(オートミール)」の白い文字がレンガの壁にうっすらと残っています。
札幌市西区八軒1条西1丁目2-5
・JR琴似駅下車、徒歩2分
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