ホーム > くらし・手続き > 環境・みどり > 環境保全 > 生物多様性の保全 > イベント・募集のお知らせ > 生物多様性民間参画シンポジウムin札幌~生物多様性の主流化に向けた事業者の取組の推進~

ここから本文です。

更新日:2021年7月6日

生物多様性民間参画シンポジウムin札幌
~生物多様性の主流化に向けた事業者の取組の推進~

生物多様性民間参画シンポジウム業者、NPO、NGO及び自治体の方々を主な対象とした「生物多様性民間参画シンポジウム in 札幌」を平成27年9月16日(水曜日)に開催しました。
当日は、日経エコロジー編集&日経BP環境経営フォーラムの生物多様性プロデューサー藤田香氏による講演のほか、環境省による生物多様性の民間参画の推進に向けた施策紹介や、事業者による取組事例の紹介がありました。また、パネルディスカッションでは、北海道大学大学院農学研究院の中村太士教授をコーディネーターに迎え、生物多様性の民間参画について意見交換を行いました。

開催概要

日時 平成27年9月16日(水曜日)13時30分~17時30分
場所 札幌国際ビル 8階 国際ホール(札幌市中央区北4条西4丁目1番地)
主催等

主催:環境省

共催:北海道、札幌市、北海道生物多様性保全活動連携支援センター(HoBiCC)、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)

後援:札幌商工会議所

出席者数

約100名

開催結果

1. 開催挨拶

催者側から環境省が、共催者を代表して札幌市から開会の挨拶がありました。

2. 講演「企業は生物多様性にどのように取り組むか~最近の動向から~」
 (日経エコロジー編集&日経BP環境経営フォーラム 生物多様性プロデューサー 藤田 香 氏)

「企業は生物多様性にどのように取り組むか」これまで社会貢献の一環であった生物多様性への取組は、今では本業でも必要とされており、生物多様性についてサプライチェーン全体で考える必要性が出てきているとお話がありました。また、その取組が、投資家や消費者の評価の対象となってきていることから、ブランドイメージの向上や、認証商品の販売拡大、金融機関からの投資の優遇等のチャンスがあることを、具体的な事例を交えながらご紹介いただきました。

3. 施策紹介「生物多様性の民間参画の推進に向けて」
 (環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性施策推進室 室長補佐 鈴木 宏一郎 氏)

「生物多様性の民間参画の推進に向けて」物多様性に関する事業者の取組状況は、着実に進展しており、生物多様性民間参画パートナーシップの会員のなかでは、生物多様性を経営理念に入れている会員の割合が増加しているとのことでした。
方、地球規模生物多様性概況第4版(GBO4)における愛知目標の達成状況は、ほとんどの項目に置いて進展はあったものの、不十分との評価に留まっていると説明がありました。
のような状況を踏まえ、環境省は、事業者の取組に関する事例集やマニュアルの整備、優良事例の発掘・発信や表彰、事業者団体の取組を支援するモデル事業の実施等を考えているとのことでした。

4. 事例紹介

(1) サッポロビール株式会社 「生物多様性に配慮した事業活動」
(サッポロビール株式会社 北海道本社 北海道戦略営業部 副部長 清水 周子 氏)

「生物多様性に配慮した事業活動」ッポロビール株式会社における生物多様性への取組は、北海道に根差した共通価値の創造(CSR)を果たすものであり、社会課題の解決と企業の競争力向上の両立であるとのことでした。
例えば、北海道と生活協同組合コープさっぽろで実施している「北海道の森を元気にしよう!」キャンペーンでは、1缶につき1円分のCO2約66gをカーボンオフセットすることで、森林保全活動に貢献している事例をご紹介いただきました。また、こういった活動が、北海道庁での記者発表に繋がり、広告換算すると800万円強の効果があったとのことです。

(2) 生活協同組合コープさっぽろ 「コープさっぽろの生物多様性の保全に向けた環境負荷低減活動の取組」
(生活協同組合コープさっぽろ 経営企画室 マネージャー 鈴木 昭徳 氏)

「コープさっぽろの生物多様性の保全に向けた環境負荷低減活動の取組」コープ宅配システムトドックのキャラクター「トドック」にちなみ、ホッキョクグマのいる道内の4動物園と「ホッキョクグマ応援プロジェクト」を実施しており、地球温暖化対策は生物多様性保全へ繋がるとのお話がありました。
の他、店舗でレジ袋を辞退するとコープ未来の森づくり基金に積立される取組や、北海道内の流通業者で初めてバイオマスマークを取得したオリジナルレジ袋を導入したこと、事業者・店頭・宅配から回収されたごみを再資源化するエコセンターの設立といった取組事例について紹介がありました。

(3) 株式会社札幌ドーム 「緑豊かな札幌ドームから発信する生物多様性への取組」
(株式会社札幌ドーム 経営企画室長 江口 修司 氏)

「緑豊かな札幌ドームから発信する生物多様性への取組」式会社札幌ドームにとって、事業活動の成果は、市民・道民の皆様や地域社会に還元されていくべきものであり、CSRとは事業活動そのものであるとお話がありました。
幌ドームは、自然と都市を融合させた「スポーツの庭」をコンセプトとして設計されており、敷地内にはボタニカルゾーンやビオトープが設置されています。また、これらを利用した巣箱作り教室や札幌ドーム生き物探検隊といった環境啓発活動の取組を実施しているとのことです。
さらに、開業20周年を迎える2021年に向けた環境目標に、「生物多様性の保全と環境啓発活動の推進」を位置づけており、その数値目標を「30種類以上の鳥が訪れる環境の維持」と「環境啓発企画への参加者を延べ10万人」としているとのことでした。

(4) 大成建設株式会社 「建設業における生物多様性への取組」
(大成建設株式会社 環境本部 環境計画部 生物多様性・アセスメント室 室長 埴田 直子 氏)

「建設業における生物多様性への取組」成建設株式会社では、愛知目標のうち、特に目標14「自然の恵みが提供され、回復・保全される」に注目しており、生物多様性に配慮した計画手法である「エコロジカルプランニング」を用いて、「スポーツの庭」をコンセプトとした札幌ドームの建設・施工に携わりました。これにより、札幌ドームでは、長期的なモニタリングの結果、生物確認種数が増加傾向にあり、経年的に環境が良くなっているとのことです。
た、皇居近くのオフィス街の中心地に位置する「大手町の森」の整備事例では、生態系ネットワークの形成に貢献するだけでなく、敷地内の平均気温を1.7℃下げることができ、地域のクールスポットの形成にも貢献できたとの紹介がありました。

(5) 住友林業緑化株式会社 「生物多様性を切り口にした緑化事業」
(住友林業緑化株式会社 環境緑化事業部 生物多様性推進室 伊藤 俊哉 氏)

「生物多様性を切り口にした緑化事業友林業緑化株式会社は、「木」という豊かな生物多様性の恵みを得て事業を行っているため、健全な生物多様性を維持する責務があるとの考えをお話しいただきました。
組事例として、愛知県豊田市のトヨタの森で実施した「トヨタの森里山再生プロジェクト」による里山再生、愛知県知多市の知多半島グリーンベルトで実施した「知多グリーンベルト再生計画」による生態系ネットワークづくり、東京都千代田区で実施した「三井住友海上駿河台地区再開発計画」による生物多様性に配慮した都市再開発、そして、北海道のクッチャロ湖で実施した「大同の森クッチャロ湖畔自然林再生プロジェクト」をご紹介いただきました。

(6) 札幌市環境局 「事業者の皆様へ向けた生物多様性保全に係る札幌市の取組」
幌市環境局 環境都市推進部 環境共生推進担当課長 米森 宏子)

「事業者の皆様へ向けた生物多様性保全に関わる札幌市の取組」幌市は、生物多様性の基本指針として2013年3月に策定した「生物多様性さっぽろビジョン」について紹介しました。また、札幌市では、省エネルギー、省資源といった環境マネジメントシステム(EMS)を実践しており、これらの取組はいずれも生物多様性の保全に繋がることを説明しました。
た、生物多様性保全への理解浸透に向けた活動連携である「生物多様性さっぽろ活動拠点ネットワーク」の構築や、環境保全に貢献する個人・企業及び団体を表彰する「さっぽろ環境賞」における生物多様性保全部門の新設の他、生物多様性の保全に積極的に取り組んでいる企業・団体を、「生物多様性さっぽろ応援宣言企業・団体」として登録する「生物多様性さっぽろ応援宣言制度」を新たにスタートさせたことを紹介しました。

5. 交流会

交流会流会では、事例紹介で登壇した事業者を含む9ブースが出展し、それぞれの取組を紹介しました。各ブースでは、取組に対しての質問や意見など、参加者との情報交流が活発に行われました。

6. パネルディスカッション

パネルディスカッションーディネーターに北海道大学大学院農学研究院の中村太士教授をお迎えし、前半の講演・事例紹介の内容を振り返りながら、いかにして生物多様性の主流化を進めるべきか議論しました。
なかでも、中小企業が生物多様性の保全活動に取り組むにあたってのポイントとして、「自らの生活や身近な事業から考える」、「ISO14001のような環境マネジメントシステムに生物多様性を組み込む」、「事業所周りの緑化から始める」等が挙げられました。緑化については、モニタリングとあわせて環境教育も行えることから、中小企業にとっても持続可能な取組であるとの指摘もありました。さらに、「生物多様性」という言葉を難しく考えず、これまで多く取り組まれている省エネ活動も生物多様性の保全につながっていることを理解することが必要ではないか、との意見が示されました。
「生物多様性を企業としてどう考えていけば良いか」については、「企業活動は生態系に何らかのインパクトがあることから、可能な限り減らしていくことが重要である」との発言があったほか、「最近は認証商品を扱うメーカーが増えており、普通のことになりつつあることを認識すべき」、「地球温暖化対策として取り組んできたことについて、生物多様性保全に改めて位置づけ直すことも効果的ではないか」、「サプライヤーに対する環境教育等、中小企業への働きかけも重要ではないか」、「企業は褒められることで積極的に取り組むため、表彰等による動機付けも効果的」といった発言がありました。
最後にコーディネーターより、「生物多様性への民間参画に関する議論は、生物多様性という言葉のみに囚われるのではなく、最終的に地域を元気にするということを見据えて取り組む必要があり、生物多様性からの恵みと地域・社会・経済をどう結びつけて取り組むかを考える必要がある」と、まとめがありました。

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

札幌市環境局環境都市推進部環境共生担当課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階

電話番号:011-211-2879

ファクス番号:011-218-5108