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更新日:2018年7月4日
医療関係の方へ
リウマチ・免疫内科は内科のサブスペシャリティーの一つであり、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、血管炎症候群、強皮症などあらゆる自己免疫疾患の診療にあたっています。当科での研修における特徴は以下の通りです。
1. 全身を網羅的にみることができる
リウマチ・膠原病は全身疾患です。そのため、診断や病状の把握のみならず、治療効果判定、薬物治療の副作用マ ネージメント、合併症の診断および管理において、全身の臓器のモニタリングが欠かせません。したがって常に患者さんの全身に気を配ることで、様々な問題の発生に気づき、それらに的確に対応する能力が養えます。
2. ミクロからマクロにわたり様々な視点から病態を考察することができる
自己免疫疾患は炎症・免疫システムの異常にその発症の端を発しますが、生命維持および防御に欠かせない根本的システムに影響を及ぼす疾患であるがゆえに、上記の通りその表現型は全身にわたり多彩な病態となって現れます。そのような疾患・病態の成り立ちを深く理解し、治療法に反映させる科学的診療を行うことができるようになります。
3. 他科との連携の仕方がわかる
当院では、各臓器障害につき院内のそれぞれの専門医にコンサルトし、院内完結型の診療を行うことができます。そのため各科の最新の診断・治療内容について個々の患者さんの疾患を通して学ぶとともに、自科の治療との両立のしかたについて研修することが可能です。
4. 関節エコーの基礎が学べる
外来診察室に2台の関節エコーを備えており、担当患者の関節エコー検査を行うことで、検査手技の基礎が身につきます。またさらに深く研修したい場合は、当院の日本リウマチ学会登録ソノグラファーの資格を有する臨床生理技師から詳細な検査方法を学ぶことも可能です。
5. 最新の治療を体感できるのみならず未来の治療法にも触れることができる
当科ではその症例の豊富さゆえ、現行の生物学的製剤による治療はもちろん、限定された施設でしか行われていない、グローバル臨床試験にも多数参加しており、新薬の開発の一助を担っています。このような最新の治療や将来新たな治療法となりえる薬剤開発の現況を実感することができます。
6. 研究発表、論文執筆についての指導が受けられる
臨床研修医による内科学会での発表や院内誌を含む学術雑誌への論文投稿を奨励しています。日本内科学会総会内科ことはじめや北海道地方会には多くの研修医の方々に発表していただいております。これらの業績を早い段階から積み上げていくことは医師としての成長に欠かせませんので、懇切丁寧に指導いたします。
カンファレンス後のメンバー写真
(前列:左から近藤医長、向井副院長、後列:左から古川内科専攻医、冨田副医長、片岡部長)
火曜日 |
15時00分から、血液内科と合同で入院患者と両科に関わりうる外来患者についてのカンファレンスを行っています。 |
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