ホーム > 健康・福祉・子育て > 生活衛生 > 墓地・火葬場 > 札幌市の斎場(火葬場) > 山口斎場 > 山口斎場整備運営事業(PFI) > 第2斎場(火葬場)整備基本構想
ここから本文です。
札幌市では、今後、人口の増加や高齢化の急速な進行により火葬件数が増加し、現在の里塚斎場だけでは対応ができなくなることから、新たに第2斎場の建設計画を進めています。
そこで、平成10年、今後の火葬場整備のあり方について討議する「札幌市斎場整備検討委員会(五十嵐日出夫委員長)」を設置しました。検討委員会では、市民代表や学識経験者など11人の委員により1年間にわたり議論が重ねられ、平成11年5月に報告書がまとめられました。
札幌市では、この検討委員会の報告に基づいて検討を重ね、第2斎場整備基本構想をまとめましたので、お知らせします。
札幌市斎場整備検討委員会から提言を受けた適地要件に基づいて建設候補地を選出し、現地調査や関係法令の適否、権利関係等の詳細調査を行い、庁内13局にわたる関係部局連絡調整会議において評価検討を行い、本市として次の建設予定地を決定しました。
《建設予定地の概要》
(1) 所在地 : 札幌市手稲区手稲山口313番地ほか
(2) 敷地面積 : 約40,000m2
(3) 都市計画区域 : 市街化調整区域
《札幌市斎場整備検討委員会から提言のあった適地要件》
(1) 豊平川以西を利用圏域とし、この利用圏域内の市街化調整区域で、里塚斎場との位置関係を考慮して選定する。
(2) 幹線道路網の整備状況、森林伐採等に伴う自然保護や環境保全上の観点、大規模災害時の被災や復旧状況などを考慮すると低平地系のほうが望ましい。
(3) 高速自動車道のインターチェンジから幹線道路が整備されており、距離的にも利用しやすいところが望ましい。
施設の規模については、火葬業務に大きな影響を与える葬儀習慣が札幌と本州では異なることから、札幌で実績のある里塚斎場の構造設備と維持管理状況を十分に検証するとともに、他都市における最新の技術等も評価して計画しています。
施設概要は次のとおりです。
《施設の概要》
構造 : 鉄筋鉄骨コンクリート造,地上2階地下1階建
建築面積 : 約9,000m2
延床面積 : 約13,700m2
火葬炉数 : 火葬炉29基、焼却炉1基(胞衣※等の焼却用)
火葬炉前室 : 29室
集じん器 : バグフィルタなどの高性能集じん器15基
告別室 : 2室
収骨室 : 14室
特別控室 : 31室
※胞衣(えな)とは、出産の時に出る胎児を包んだ膜や胎盤などをいう。
《特徴》
(1) 高齢者や身体の不自由な方をはじめ、すべての方が安心して利用できるようにするほか、万一の大規模災害に備えた耐震構造をとります。
(2) 最新の技術を取り入れた火葬炉や集じん器を導入して、ダイオキシン類などの排出を抑制するなど環境保全に十分配慮します。
(3) 敷地内に緑地を広くとり、周辺の自然環境との調和を図ります。
(4) 火葬炉数は、里塚斎場(30基)とほぼ同じ規模の29基とします。また、収骨室は里塚斎場より6室多い14室とし、さらに、火葬後の冷却をすみやかに行うため、里塚斎場にはない火葬炉前室を設け火葬時間の短縮を図ります。
第2斎場建設事業は、第4次札幌市長期総合計画の第1次5年計画においてPFI推進モデル事業に位置づけられています。
PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)とは、公共施設の新たな整備運営手法の一つで、民間の資金や経営ノウハウを活用して、優れた公共施設の整備やサービスの充実を促す事業方式のことです。
平成12年度に、本事業へのPFI手法の導入可能性について調査検討した結果、事業コストの削減等の効果が確認されたので、第2斎場の整備に当たっては、PFIの導入を前提に、事業化に向けて計画を進めていくこととしました。
平成13年度 実施方針、募集要項案等の作成、事業者選定基準の検討など
平成14年度 実施方針の公表、事業者公募、契約
平成15年度 PFI事業者による設計、工事着手
平成17年度 施設完成(年度末)
平成18年度 供用開始(PFI事業者による管理・運営)
平成37年度 市への施設所有権移転、契約終了
このページについてのお問い合わせ
Copyright © City of Sapporo All rights Reserved.