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更新日:2022年8月26日

無菌性髄膜炎

無菌性髄膜炎とは、主にウイルスによって脳や脊髄の周囲にある髄膜が炎症を起こす疾患です。原因ウイルスは多種ありますが、このうち、原因として最も多いエンテロウイルス属は夏季に流行します。
例年、夏季には、腸管出血性大腸菌O157等の発生もみられることから、積極的に手洗い・うがいなどを実施して感染予防に注意してください。

無菌性髄膜炎の主な症状

(1)発熱、(2)頭痛、(3)おう吐が3大症状です。乳児では、発熱のほかに、過敏になる、不機嫌になるといった症状が目立ちます。発症するときは、突然これらの症状が始まりますが、大体1週間以内で回復して合併症や後遺症がない場合がほとんどです。

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感染経路

患者(患児)の、のどや鼻汁から飛び散ったウイルスによる飛沫感染と、便などに含まれるウイルスが手や食物等を介して口から入ることによる経口感染が主な経路です。

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潜伏期

1~7日といわれています。

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診断

「髄液検査」が診断や治療のために必要です。「髄液検査」とは、腰の部分に注射針を刺して髄液を採取し、性状を分析する検査です。

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治療

安静第一で、多くの場合入院治療になります。おう吐や食欲不振によって脱水症状があれば、点滴による補液が必要です。細菌性髄膜炎の可能性がある場合には、抗菌薬も使用されます。

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感染予防

  • 感染予防のために、うがい、手洗いを徹底してください。
  • 栄養と睡眠を十分にとってください。
  • 発熱、激しい頭痛、おう吐のある子どもは、学校や園を休んで早めに医療機関を受診してください。
  • 鼻汁、吐物、便などは、消毒用アルコールまたは次亜塩素酸Naで消毒してください。
  • エンテロウイルス属に有効なワクチンはありません。

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札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

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