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無菌性髄膜炎とは、主にウイルスによって脳や脊髄の周囲にある髄膜が炎症を起こす疾患です。原因ウイルスは多種ありますが、このうち、原因として最も多いエンテロウイルス属は夏季に流行します。
例年、夏季には、腸管出血性大腸菌O157等の発生もみられることから、積極的に手洗い・うがいなどを実施して感染予防に注意してください。
(1)発熱、(2)頭痛、(3)おう吐が3大症状です。乳児では、発熱のほかに、過敏になる、不機嫌になるといった症状が目立ちます。発症するときは、突然これらの症状が始まりますが、大体1週間以内で回復して合併症や後遺症がない場合がほとんどです。
患者(患児)の、のどや鼻汁から飛び散ったウイルスによる飛沫感染と、便などに含まれるウイルスが手や食物等を介して口から入ることによる経口感染が主な経路です。
1~7日といわれています。
「髄液検査」が診断や治療のために必要です。「髄液検査」とは、腰の部分に注射針を刺して髄液を採取し、性状を分析する検査です。
安静第一で、多くの場合入院治療になります。おう吐や食欲不振によって脱水症状があれば、点滴による補液が必要です。細菌性髄膜炎の可能性がある場合には、抗菌薬も使用されます。
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