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平成17年に、我が国で初めて、米国より帰国した男性がウエストナイル熱に感染していたことが確認されました。
ウエストナイル熱は、米国等内外において引き続き流行が続いております。
流行地域へ渡航される方は十分な注意をお願いいたします。
ウエストナイル熱とは、ウエストナイルウイルスによる感染症です。
ウエストナイルウイルスは、1937年アフリカのウガンダ地方で発熱患者から分離されました。
ウエストナイル熱は、突然の発熱(39度以上)で発症し、3~6日間の発熱、頭痛、背部の痛み、筋肉痛、食欲不振などの症状を呈し、感染者の約半数で発疹が胸部、背、上肢に認められます。
ウエストナイル熱は予後良好で、通常1週間以内で回復しますが、その後、倦怠感が残ることもあります。
さらに重い症状として、激しい頭痛、方向感覚の欠如、麻痺、意識障害等の症状を呈することもあります。(ウエストナイル脳炎)
感染例の約80%は症状が現れない不顕性感染に終わりますが、重い症状を示すのは、感染者の約1%といわれており、主に高齢者に見られます。
ウエストナイルウイルスは自然界において鳥と蚊の間で感染サイクルが成り立っており、人にはウエストナイルウイルスに感染した蚊に刺されることによって感染します。
ウエストナイルウイルスは、ヒト―蚊―ヒト感染、ヒト―ヒト感染することはありません。
また、感染した患者から感染が拡大することはありません。
潜伏期間は2~14日(通常2~6日)といわれています。
ウエストナイル熱に対する特効薬はありません。
治療としては、症状に応じた対症療法が中心となります。
アフリカ、ヨーロッパ、中東、中央アジア、西アジアなどの広い地域に発生が見られます。
1999年アメリカ合衆国のニューヨーク市周辺での流行が報告されたことから、大きな注目を集めるようになりました。
予防接種(ワクチン)はありませんが、現在開発途上です。
流行地に渡航される方は、蚊に刺されないよう以下の注意が必要です。
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