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更新日:2015年6月18日

細菌性赤痢・コレラ

細菌性赤痢とは

細菌性赤痢は、下痢(粘血便)・腹痛・発熱を主症状する腸管感染症です。

潜伏期間は1~5日で、熱帯地域の開発途上国で多発しています。

患者や保菌者の便内の赤痢菌に汚染された水、食物による経口感染が主な感染経路です。

発症に要する菌量が極めて少ないため、ヒトからヒトへの直接感染の危険性もあります。

コレラとは

コレラは、下痢、嘔吐を主症状とする腸管感染症です。

重症例では、米のとぎ汁様といわれる激しい水様便の下痢を伴って、これにより脱水症状がおこります。

潜伏期間は数時間~5日で、通常は1日前後で、熱帯地域の開発途上国で多発しています。

コレラ患者の排泄物で汚染された水、食物による経口感染が主な感染経路です。

細菌性赤痢・コレラ患者数

札幌市における流行状況は、札幌市感染症発生動向調査のページをご覧ください。

リンク先のページ中段、3類感染症に掲載されています。

海外旅行における感染予防

開発途上国などへの旅行中に細菌やウイルス、原虫等の感染が原因で発症する人が増えていますので、次のことに注意しましょう。

  • 生水・生ものは口にしないようにする。
  • 氷にも注意しましょう。
  • 水が欲しいときは、ミネラルウォーターか、湯冷ましを使いましょう。
  • 魚介類、肉類は火を中まで十分通したものを食べるようにしましょう。
  • サラダ(生野菜)等にも注意が必要です。

日本での生活感覚・スタイルをそのまま海外にもっていくのは危険です。

旅行先、あるいは帰国後に以下の症状がどれかひとつでもあれば、赤痢やコレラ、食中毒などが考えられますので、すぐに医療機関で受診してください。

  • 下痢が1日に4~5回以上ある。
  • 短時間に水様便が出る。
  • 血便をともなっている。
  • 高熱をともなっている。

 

このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

〒060-0042 札幌市中央区大通西19丁目 WEST19ビル3階

電話番号:011-622-5199

ファクス番号:011-622-5168

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