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更新日:2011年2月10日

福祉のまちづくり推進指針の考え方(答申)

福祉のまちづくりに関する施策を総合的かつ計画的に推進するための基本となる指針の考え方について(答申)

 

1章 札幌市が目指すまち

1.札幌市が目指すまちづくりのイメージ

(1)市民が互いに理解し、助けあう、やさしいまち札幌

○すべての市民が年齢の違いや障害の有無などを超えて、ともに生き、交流を深め、相互に理解しあうとともに、市民や事業者、関係機関のさまざまな活動により、相互に支えあって生き生きと暮らせる安心感のあるまちづくりを目指します。

(2)だれもが安全に、安心してまちを移動し、さまざまな施設を利用できるまち札幌

○多くの市民が利用する公共的施設や交通機関のバリアフリー化が進み、すべての市民が四季を通して安心して生活できるまちづくりを目指します。

2.現在かかえている課題

(1)障害者、高齢者等の社会参加の促進

○障害者、高齢者等が、それぞれの能力や経験を生かし、就労や、地域活動、学習活動、スポーツ・レクリエーション活動など多様な場面で活動の場を広げていくことが必要です。

(2)多くのひとが利用する施設の整備

○平成12年4月から、条例の公共的施設の整備基準が施行されたことに伴い、すべての市民にとって利用しやすいよう、既存の建物や日常生活でよく利用する商店などの小規模な建物を含め、多くのひとが利用する施設のバリアフリー化をこれまで以上に進めていくことが必要です。

(3)快適な冬の暮らし

○積雪・寒冷の大都市札幌ならではの、快適な冬の暮らしを実現するためには、市民・事業者・行政の役割分担を明確にし、ともに協力しながら、新たな雪対策の手法を確立することが必要です。

(4)移動を支えるネットワークの整備

○一つ一つの施設だけでなく、施設と施設の間の移動経路がバリアフリー化されていることが必要です。

(5)市民参加の促進

○行政が提供できるサービスだけでは、豊かな市民生活を実現することは困難なので、市民・事業者・行政が、それぞれの役割を認識して、連携協働し、福祉のまちづくりに関する取り組みを進めていくとともに市民参加のあり方の検討を進めることが必要です。

(6)福祉のまちづくりへの理解の促進

○意識上のバリアを取り除くために、すべての市民が、子どもの時から、障害者、高齢者等への理解を深めることが必要です。

3.課題を解決するための行動目標

(1)市民相互の交流の促進

○障害者、高齢者等の社会参加を阻んでいる意識上のバリアを取り除くため、お互いに交流を持つように努めるとともに、生涯教育を通じて相互理解を深め、困っている人を見かけたら積極的に声をかけます。また、困っているときは、一人で解決しようとせずに気軽にまわりの人に声をかけるようにします。

(2)多くのひとが利用する施設のバリアフリー化の推進

○福祉のまちづくり条例の趣旨を踏まえ、市民・事業者・行政が、一体となって、利用者の意見を取り入れながら、多くのひとが利用する施設のバリアフリー化を進めます。

(3)快適な冬の暮らしの実現

○障害者、高齢者等が、快適な冬の生活を送れるように、市民・事業者・行政の役割を定め、それぞれの役割を果たしながら、お互いに協力して、厳しい冬の自然環境に対応した暮らしを創造します。

(4)交通ネットワークの改善の方向性

○身近な移動環境を含め、だれもが利用しやすい交通ネットワークを目指し、市民・事業者・行政が、ともに今後の交通ネットワークの改善の方向性を検討していきます。

(5)市民・事業者・行政のパートナーシップによる福祉のまちづくりの推進

○市民・事業者・行政の役割分担を明確にするために、ともに話しあい、情報を提供するとともに、積極的に意見を出しあうことで、相互に理解を深め、改善案を提案していきます。

4.目標を実現するための取り組み

(1)地域の交流の場づくり

○既存の社会資源の有効、弾力的活用も考慮しながら、日常的に利用できる多様な交流の場の確保に努めます。

○このような交流の場を通して、地域の交流活動に有益な情報を提供するなど、これまで以上に活動支援の充実を図ります。

○また、優れた活動に対しては表彰を行います。

(2)条例に基づく施設整備

○条例で定められた事前協議制などを活用するとともに、市民、事業者の参加と協力を得ながら、多くのひとが利用する施設の整備を促します。

○施設自体のバリアフリー化に加え、隣接する施設との接続部に充分考慮しながら整備を進めることを目指します。

○また、バリアフリー化を進めるための情報を収集し、市民、事業者に提供します。

(3)冬季生活への対応

○障害者、高齢者等の冬季の生活を援助する地域の活動に対する支援を行います。また、雪や寒さに対応した生活用具、福祉機器などの技術の開発・普及や凍結路面対策を進めます。

(4)交通ネットワークの整備

○公共交通機関を中心としたネットワークを実現するために、地下鉄駅やバスなどのバリアフリー化を推進します。また、障害者、高齢者等にとって、利用しやすい歩道の整備を行います。

○交通施設から近隣施設への移動経路に配慮して整備を進めることにより、まち全体がバリアフリー化されることを目指します。

(5)福祉のまちづくり推進会議を中心とした市民・事業者・行政のパートナーシップの推進

○福祉のまちづくり推進会議を継続的に開催するとともに、推進会議ニュースなどにより、市民、事業者からの意見や提案を募り、生活環境の改善など福祉のまちづくり施策の推進に取り組みます。

○その推進にあたっては、市民・事業者・行政がお互いを理解しあい、施策に応じた適切な役割分担のもとに取り組み、福祉のまちづくりの実現を目指します。

2章 市民事業者と札幌市が一体となった福祉のまちづくりの推進

1.福祉のまちづくりの推進のために必要な行動

(1)生活の中での福祉のまちづくりの実践

市民はこんな取り組みをしましょう

○「福祉のまちづくり推進指針」を読みましょう。

○「福祉のまちづくり推進指針」の内容について、改善したほうが良いと思われることを提案しましょう。

○街で困っている人を見かけたら、声をかけるなどして、気軽に助けあう環境づくりに努めましょう。

○誘導用ブロックの上に自転車を置かないようにするなど、障害者、高齢者等にとって迷惑となる行為を慎みましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○「福祉のまちづくり推進指針」を読みましょう。

○「福祉のまちづくり推進指針」の内容について、改善した方が良いと思われることを提案しましょう。

○障害者、高齢者等が、安心して、商品を購入したり、サービスを利用したりできるよう、利用者の意見に耳を傾けましょう。

○誘導用ブロックの上に、看板や商品を置かないようにするなど、障害者、高齢者等にとって迷惑となる行為を慎みましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○障害者、高齢者等の特性や意見が、市民、事業者に充分伝わるよう努めます。

○障害者、高齢者等がさまざまな社会的活動に参加できるような環境づくりを支援し、促進に努めます。

(2)地域での交流

市民はこんな取り組みをしましょう

○身近な人が、障害などにより、日常生活のうえで困っていることがあります。隣近所との交流を図りながら、お互いに助けあうようにしましょう。

○障害者、高齢者等が地域の中で孤立することのないような地域づくりに努めましょう。

○地域で行われるイベントに、障害者、高齢者等とともに、積極的に参加しましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○地域におけるイベントを行う際には、障害者、高齢者等の参加に配慮しましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○地域の各種団体が、障害者、高齢者等の参加に配慮しながら、積極的に活動できるように努めます。

○各種団体相互の交流・連携が促進されるよう支援します。

(3)福祉のまちづくりへの理解の推進(みらいをひらく人を育てる)

市民はこんな取り組みをしましょう

○各種講座、研修、勉強会などに参加し、障害者、高齢者等についての正しい知識を学びましょう。

○障害者、高齢者等とともに、まちを歩いたり、ボランティア活動などを体験することにより、それぞれの行動特性を理解し、やさしい、思いやりの心を育てましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○障害者、高齢者等についての正しい知識を学ぶ機会をつくりましょう。

○既に実施されている企業などの先進的な福祉活動を学ぶことにより、企業の社会貢献についての理解を深めましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○障害のある子どもとない子どもの交流機会を拡充するとともに、福祉教育の充実を図り、子どもの時から福祉のまちづくりへの理解を深めることのできる環境づくりに努めます。

○市民、事業者が福祉のまちづくりについて学ぶことのできるような各種の支援を行います。

○「福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル」の普及を図り、市民、事業者による福祉のまちづくりを支援します。

2.身近な地域の生活環境の改善

(1)多くの人が利用する施設の改善

市民はこんな取り組みをしましょう

○公共的施設や交通機関などの多くの人が利用する施設について、障害者、高齢者等にとって不都合がある点の改善案などを提案しましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○施設整備などを進める際には、利用者の意見を取り入れながら、障害者、高齢者等が安全に、安心して利用できるように努めましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○道路、公園、建物など多くの人が利用する公共的施設の整備を進めます。

○施設整備の際に、早い段階から市民が参加できるしくみと、より望ましい改善方策について、検討を行います。

(2)暮らしの安心感や利便性の向上

市民・事業者・札幌市はこんな取り組みをしましょう

○市民・事業者・行政が、ともに今後の交通手段のあり方や、これに対応したマナー・ルールを考えることにより、移動の手段や安全性を確保し、だれもが安心して暮らせる環境づくりに努めます。

市民はこんな取り組みをしましょう

○日頃から地域で支えあうことにより、災害時の障害者、高齢者等の安全確保に努めましょう。

○安全に、安心して住み続けられる住まいづくりに努めましょう。

○障害者、高齢者等のちょっとした相談に気軽に応じましょう。

○除雪が困難な方の玄関先の除雪に協力しましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○バリアフリー住宅の普及など、障害者、高齢者等が住みやすい住宅の供給を積極的に進めましょう。

○冬季生活に対応した福祉機器の研究開発に努めましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○災害時の障害者、高齢者等への対応を検討し、啓発します。

○各種相談体制の整備により、障害者、高齢者等が安心して暮らせる環境づくりをめざします。

○冬季生活の暮らしのあり方について、市民や事業者の参画のもと、長期的な観点から検討します。

(3)情報面のバリアに対応した情報やサービスの提供

市民はこんな取り組みをしましょう

○目の不自由な方や耳の不自由な方などには、その人に応じた手段でコミュニケーションを図りましょう。

○手話や要約筆記を学んでみましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○目の不自由な方や耳の不自由な方などには、その人に応じた対応を図りましょう。

○手話のできる店員を養成したり、点字メニューを置いたりしましょう。

○情報提供手段の進展に応じて、音声情報機器の導入など、障害者、高齢者等の特性に対応した情報やサービスの提供に努めましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○わかりやすい案内表示など、障害者、高齢者等にも対応した情報提供のあり方を検討します。

3.福祉のまちづくりに関する情報の収集・提供

(1)福祉のまちづくりに関する情報収集

市民はこんな取り組みをしましょう

○地域に関する福祉のまちづくり情報を集め、バリアフリーマップなどを作りましょう。

○自分達が住む地域の福祉のまちづくりについて見直してみましょう。

○インターネットなどで、福祉のまちづくり情報を収集し、理解を深めましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○バリアフリーに関する先進事例の収集や調査研究を行いましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○先進的調査研究を進めるとともに、各種情報機器を使って、先進事例の収集を行います。

○インターネット、ファクスなどにより、市民、事業者の意見募集の場を設けます。

○札幌市の福祉のまちづくりの推進状況を定期的に把握し公開します。

○福祉のまちづくり推進会議を定期的に開催し、市民・事業者・行政のそれぞれが、お互いのもつ情報を交換し、福祉のまちづくりを推進するよう努めます。

(2)福祉のまちづくりに関する情報提供

市民はこんな取り組みをしましょう

○福祉のまちづくりに関する意見・提案を積極的に提供しましょう。

○「車いすガイドブック」などに、新たに掲載すべき情報があったら、提供しましょう。

事業者はこんな取り組みをしましょう

○バリアフリーに関する情報を、ホームページ、パンフレットなどにより積極的に提供しましょう。

札幌市はこんな取り組みをします

○ホームページ、パンフレット、マニュアル、ガイドブックなどにより福祉のまちづくりの広報・PRに努めます。

○表彰などを行うことにより、先進的な取り組みの事例を紹介し、福祉のまちづくりの推進に努めます。

○「福祉のまちづくり推進会議ニュース」を継続的に発行します。

○情報化の発展に応じて、必要な情報を随時提供できるよう、さまざまな情報提供手段を検討します。

 

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