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更新日:2011年2月10日

福祉のまちづくり推進指針-市民意見の反映状況

 福祉のまちづくり推進会議ニュースにより、市民のみなさまから、指針に関するご意見を募集したところ、合計52通(平成12年10月31日時点)のご意見をいただきました。
 それらのご意見につきましては、福祉のまちづくり推進会議での審議を通じて、可能な限り、指針への反映を図りました。
 お寄せいただいたご意見の概要と指針への反映状況は以下のとおりです。

札幌市が目指すまちづくりのイメージについて

市民意見

指針への反映の方向

表現が抽象的すぎて、具体的にどうすればよいのかみえてこない。

具体的な行動例を2章で記載。

漠とした内容で具体性を欠く。実行面において綿密な計画を。

同上

市民相互の交流の促進について

市民意見

指針への反映の方向

福祉として、独居老人に対して、話相手になたり、福祉電話を取り付けたり、散歩の介助を行うことも必要ではないか。

「市民相互の交流の促進」、「地域の交流の場づくり」を進めることを記載。

東区に下宿屋の空家が見受けられる。高齢者等のケアハウスや町内会事務局として活用してはどうか。

「地域の交流の場づくり」において、既存社会資源の弾力的活用を考慮することを記載。

老人会に市の仕事の一端を任せてほしい。

障害者、高齢者等が多様な場面で活動の場を広げることの必要性を記載。

地域の交流は大切だが、札幌でどれくらい隣近所と交流があるのか(全2意見)。

地域の交流の場づくりの必要性を記載。

地域のふれいの交流の記述に乏しい。

具体的な行動例を2章で記載。

(地域住民交流の促進として)1年に1回程度、市・区役所駐車場を開放して、フリーマーケットを開催してはどうか。

同上

多くのひとが利用する施設の整備について

市民意見

指針への反映の方向

障害者、高齢者等にとって利用しづらい施設の改善を(全9意見)。

市民、事業者等の参加と協力を得ながら進めることを記載。

公共的施設のアクセシビリティ整備について、市民の側から審査、改善要求できるシステムの構築を。

同上

(福祉のまちづくりの進捗状況について)町内の方々に一度調べていただいてはいかがですか。

同上

バリアフリー化に係る市民の負担についても検討すべき(全2意見)。

民間施設のバリアフリー化への支援制度を参考として紹介。

1人暮しのお年寄りの除雪対策を。

福祉除雪の実施を検討中。

冬季生活について

市民意見

指針への反映の方向

路上駐車等により除雪活動に支障がないように(全5意見)。

市民、事業者、札幌市がともに今後の交通手段のあり方や、これに対応したマナー・ルールを考えることを記載。

雪の対策なくして、快適な冬の暮らしはないと思う(全2意見)。

「快適な冬の暮らしを実現」することを記載。

障害者、高齢者が冬もどんどん外出できるよう歩道除雪、ロードヒーティング化を。

同上

北国の「札幌らしい」福祉のまちづくりとして、(冬期間)いろいろな人が外に出て自然や町を楽しめることを願っています。

同上

交通ネットワークについて

市民意見

指針への反映の方向

物理的にも情報面でもバリアフリー化の連続性確保が重要。

一つ一つの施設だけでなく、施設と施設の間の移動経路のバリアフリー化の必要性を記載。

障害者にとって利用しづらい施設の改善を(歩道、交差点、横断歩道、歩道橋、バス、地下鉄)(全16意見)。

市民、事業者等の参加と協力を得ながら進めることを記載。

障害者が安全、安心、快適に利用できる環境を(全2意見)。

市民、事業者、札幌市がともに今後の交通手段のあり方や、これに対応したマナー・ルールを考えることを記載。

市民・事業者・行政のパートナーシップの推進について

市民意見

指針への反映の方向

市民はどのような協力ができると考えていますか。

具体的な行動例を2章で記載。

連合町内会単位のまちづくりワークショップの中で位置づけて、福祉のまちづくりを推進してはどうか。

「地域で行われるイベントに・・・」の中で記載。

福祉のまちづくり推進会議について、開催スケジュール、検討メンバー、市民意見の反映、情報公開方法、ルール等の改善を(全18意見)。

市民、事業者からの意見や提案を募り、反映させながら、福祉のまちづくり推進会議の継続的な開催を行うことを記載。

福祉のまちづくりへの理解の促進について

市民意見

指針への反映の方向

統合教育を完全実施してほしい。

市民、事業者、行政が相互に理解しあい、改善をすすめることを記載。

一般市民全部ではないが、まだまだ障害者を理解していない所もある。

福祉のまちづくりへの理解(障害者、高齢者等への理解)を深めることの必要性を記載。

2章 市民、事業者と札幌市が一体となった福祉のまちづくりの推進
福祉のまちづくりの推進のために必要な行動について

市民意見

指針への反映の方向

実際に行動に移せないのは何故か?原因を明らかにすべき。

原因のひとつとして、障害のある人ない人がお互いに理解しあえていないことが考えられる。今後、福祉のまちづくりを進めるための、理解を深める環境づくりを進めることを記載。

身近な地域の生活環境の改善について

市民意見

指針への反映の方向

歩道空間のルールづくりが必要

市民、事業者、札幌市がともに今後の交通手段のあり方や、これに対応したマナー・ルールを考えることを記載。

福祉のまちづくりに関する情報の収集・提供について

市民意見

指針への反映の方向

従来の町内会ではカバーできない部分(マンション住人、独居世帯等)や民生委員の役割、新しいネットワークづくり等、一番難しく研究調査が必要な分野だと思う。

先進的な調査研究、先進事例の収集を行うことを記載。

基礎的データを踏まえた上で議論を進めるべきだと思う(全2意見)。

福祉のまちづくり推進状況を定期的に把握し公開することを記載。

「情報提供」においては、視聴覚障害者にも確実に伝わる手段、ネットワークの構築をすべき。視覚障害者でも点字を理解できない人がいるし、聴覚障害者でも手話を理解できない人がいる。

すべての人が必要な情報を入手できるよう、さまざまな情報提供手段の検討を進めることを記載。

札幌市のまちづくり条例の制定及び福祉のまちづくり推進会議の設置等をもっと様々な手段で市民に周知してはどうか。

パンフレット、マニュアル、ガイドブックのほか、ホームページなどによる福祉のまちづくりの広報・PRを進めることを記載。

言葉の定義について

市民意見

指針への反映の方向

指針中にカタカナ言葉等、難解な言葉が含まれている。

市民配付用パンフレット等において、言葉の説明を補足。

「障害者」という言葉における障害者の範囲は?

指針においては、障害の程度にかかわらず、何らかの障害を抱えている人と想定して検討。

福祉のまちづくりでは「障害者」という言葉を使用せず、「移動制約者」という言葉を使用すべきでは?

「移動制約」という言葉は交通計画の分野で使われている言葉であり、建築計画の分野では「行動制約」という表現の仕方も見られる。福祉のまちづくりでは道路、公共交通機関だけにとどまらず、公共的建築物も対象となっていることから、「移動制約」という言葉は使用せず、「障害者、高齢者等」という表現で統一。

福祉のまちづくりで取り組む「施設」の範囲(力点を置く施設)は?

多くの人が利用する施設を対象。具体的には、官公庁施設、社会福祉施設、医療施設、教育施設、文化施設、公共交通機関、宿泊施設、共同住宅、事務所、工場、道路、公園等。

その他のご意見

入居者の「欠格条項」制約についても議論をしていただきたい。
現在工事中の施設についても、バリアフリー化を進めてほしい。
数限りない理想を追い求めるのではなく、どの障害者にとっても必要なことがらを最優先事項として、福祉のまちづくりの実現を図っていただきたい。
1998年のメキシコDPI会議においては「タバコは地雷と同様に障害者を生み出している」と決議されています。このような事項についても考慮すべき。
どんな先進国であっても、民間の福祉活動やボランティア活動なしには「福祉」は成り立たないと思う。
高齢者、障害者の交流促進の一貫として、自動車利用(バスのレンタル等)への援助等も検討して欲しい。
福祉のまちづくり推進にはハード面に片寄らずに、人材にもお金をかけることも大切だと思う(他1意見)。
町内会でボランティア活動を行っているが、町内会という枠組みだけでなく、連合町内会といった広い範囲でボランティア活動ができれば、もっと良くなると思う。
福祉のまちづくり活動の推進においては、助成金の透明化、各活動団体毎の活動内容の吟味が必要だと思う。

 

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