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口には「食べる」「話す」「笑う」など、生活するうえで大切な役割があります
乳幼児期は様々な経験を通して、むし歯予防や食べることの基礎をつくる大切な時期です
日常生活の中でむし歯予防に取り組みながらご家族みんなで健やかな歯と口の健康づくりに取り組みましょう
もくじ
赤ちゃんは母乳やミルクは本能的に飲むことができますが、食べることは体験をくり返しながら少しずつ身についていきます。
離乳食開始以降は「おいしいね」「上手だね」など声かけをしながら、楽しく、おいしく食事が出来るような環境づくりも大切です。
生活リズムを身につけ、食べる楽しさを体験しながらかむ力、飲み込む力を育てましょう。
5か月過ぎ頃から赤ちゃんの味覚はどんどん発達します。
赤ちゃんは特に甘い味を特に好みます。赤ちゃんから幼児期の甘味の取り方には「味を覚える時期」という観点から特に注意が必要です。
市販のジュースやイオン飲料などの甘い飲み物を日頃から飲んでいると、甘い味への欲求がどんどん強くなります。
味覚の発達やむし歯予防のためにも、水分補給はお茶やお水にしましょう。
赤ちゃんの頃は唾液を飲みこむ力が発達途中なので、よだれが多く出ますが、唇や舌など口の働きが育つことでよだれも減ってきます。
唾液には口の環境を整える大切な働きがあり、歯と口の健康を守っています。
触れられることになれる習慣を
日頃から遊びや親子体操などを通じて口の周りに触れられることに慣らし抵抗感をなくしておきましょう。
お子さんをお膝に寝せ、お口の様子が良く見える安全な態勢で歯みがき習慣を作ることが歯みがきのコツの一つです。
歯が生える前から、ご家族のお膝に寝転ぶなどスキンシップを通して触れられることに慣れる習慣を作りましょう。
ご家族が楽しそうに歯みがきする様子を見せてあげましょう
お子さんは家族がしていること、楽しそうな様子を見ながら様々なことに興味を持ち、学習します。見ることや経験を通して歯みがきの習慣作りの基礎を作りましょう。
お手入れスタート
歯が生えたての頃は、ガーゼなどで慣らしながら、徐々に歯ブラシを軽く歯にあててみましょう。まず口の中をみてあげることから始めましょう
フッ化物入り歯磨剤を使い始めよう
歯が1本でも生え始めたら、ジェル・泡・スプレー状のフッ化物入り歯磨剤を使い始めましょう
むし歯予防教室に参加しましょう
中央保健センターでは1~2歳頃のお子さんを対象に、むし歯予防教室を行っています
詳しくは乳幼児健診でご案内しています
口の中はふだんは、ほぼ中性。食べ物を食べると口の中は酸性になり、食べる量とは関係なく、回数・時間が多いほど、口の中が酸性の状態が長くなるのでむし歯になりやすくなります。
また、就寝中は唾液の分泌が少なく酸性になりやすいので、夜寝る前の甘いおやつや飲みものはむし歯を作りやすくします。
!!長期間の授乳習慣もむし歯の原因に!!
母乳やミルクはお子さんの成長発達にとても大切なものですが、糖分も含まれていますので、
長期間(概ね1歳6か月以降)の頻回授乳や夜間授乳が続くとむし歯の原因になることがあります。
定期的な歯科健診・フッ化物を使いましょう
フッ化物はむし歯になりにくい丈夫な歯を育て、むし歯菌の活動を抑える働きがあります。
歯が生えた直後から使い始めることで、よりむし歯予防効果を発揮します。
・1歳前後、上下の前歯がそろう頃から始めます
・1年に2回以上定期的に塗りましょう
・回数や頻度はむし歯のリスクにより変わるので、歯科医院で相談しましょう。
札幌市でお子様の歯と口の健康づくりのため、歯科医院での定期健診やフッ化物塗布をお勧めしています。
・毎日の仕上げみがきでフッ化物入り歯磨剤を使うとむし歯予防に効果的です!
・ぶくぶくうがいでまだできない時期にも利用できる、ジェル状・泡状、液状(スプレー)のフッ化物入り歯磨剤もあります
・お子さんの成長に会ったフッ化物入り歯磨剤の使い方を、かかりつけの歯科医院や保健センターで相談しましょう
多くのお子さんが仕上げみがきを嫌がることがほとんどです。乳幼児期の歯みがきは毎日の習慣づくりが第一ですよ!
「手早く」「短時間」「楽しい雰囲気」でみがきましょう。
月齢別むし歯になりやすい場所
赤く印のある部分はむし歯になりやすい場所です。むし歯になりやすいところは歯ブラシとデンタルフロスを使い丁寧にみがきましょう。
歯ブラシの持ち方・選び方
歯ブラシは「仕上げみがき用」歯ブラシで。えんぴつのように持つとバランスの良い力加減で磨くことができます
お子さんが使う歯ブラシと仕上げみがき用歯ブラシは、事故予防や劣化防止のためにも分けて使いましょう
お子さん自身が使う歯ブラシは、喉付き事故防止や安全確保のため「安全対策をした歯ブラシ」を使いましょう
お子さんの腕を保護者の足の下に固定。20~30秒程でみがきます
お子さんが体調の悪い時は無理せず、回復後から歯みがきを再開しましょう
歯みがきを嫌がる時は
3歳くらいまでは、仕上げみがきを嫌がるお子さんがほとんどです。
歌を歌ったり、できるだけ楽しい雰囲気で優しく、手早くみがきましょう。
頑張ったあとはしっかりほめてあげましょう。毎日の習慣として繰り返すうちにいずれ泣かずに口を開けてくれるようになります。めげずに続けましょう☆
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