ここから本文です。

更新日:2011年2月26日

デナリとさつきのお見合い

画像:ホッキョクグマのデナリ。
格子扉の向こうのさつきに関心を示すデナリ

画像:ホッキョクグマのさつき。
同じくデナリを気にするさつき

 2008年2月21日から同居していたホッキョクグマのデナリ(14才、オス)とララ(13才、メス)の繁殖行動の時期も4月中旬で終了し、5月8日(木)から、2頭を別々の獣舎で飼育しています。
 ホッキョクグマは、もともと親子以外は単独で生活する動物ということもあってか、1頭になったララは寂しげなそぶりも見せず、落ち着いた様子です。3月中旬から4月中旬まではとても仲睦まじい様子だったのですが、あっさりしたものです。
 もしララのお腹に赤ちゃんがいるのであれば、11月頃には産室に頻繁に出入りするなどの行動が見られ、世界の熊館を全面閉鎖することになります。(ホッキョクグマの赤ちゃんはとても小さいので見てわかるほどお腹は大きくならず、リスクを伴う検査もできないので、妊娠しているか否かははっきりとはわかりません)
 今度はデナリとさつき(16才、メス)のお見合いの始まりです。(さつきが2007年7月におびひろ動物園からやって来たのは、ララの出産・育児期間に単独で飼育しているデナリとの繁殖を視野に入れた上でのことでした)
 デナリとさつきの屋外展示場の間の扉は格子状になっており、現在、お互いの姿を視認でき、鼻や前足の爪で触れ合うこともできる状態になっています。
 5月8日(木)午後、デナリをさつきの隣の展示場に移動させたところ、2頭は興奮した様子でしたが、次第に落ち着きを取り戻しました。
 お互いの姿や匂いは室内で確認したことがあるので、さほどの動揺はみられませんでした。

画像:ホッキョクグマのデナリ
デナリ

画像:ホッキョクグマのさつき
さつき

今後はどうなるの?
 有害な化学物質や地球温暖化により、種の存続が危ぶまれているホッキョクグマ。動物園は、種の保存という大切な使命を担っており、ララとサツキに赤ちゃんを生んで欲しいと願わずにはいられません。デナリとの同居がうまくいけば、さつきが今年中に妊娠する可能性もあるのです。
 ララと仲睦まじく暮らし、2頭の子供をもうけたデナリですから、さつきとも良好な関係を築いてくれるものと期待しています。
 ですが、ホッキョクグマは賢く、神経質な生き物。そうそう人間の思惑通りにはいきません。
 デナリとサツキの相性がいいようであれば5月中にも同居させる予定ですが、危険があるようなら中止します。自然界ではオスもメスも交尾する相手を選びますが、飼育下ではそれが難しいので、事故の無いように慎重に進めなければなりません。
 ちなみにサツキは1991年11月にアメリカ合衆国オハイオ州で生まれ、1992年に兄弟と共におびひろ動物園に移り、4才頃まで一緒に暮らしていました。その後兄弟が亡くなってからは単独生活でしたが、母親・兄弟を通じて他のクマとの接し方は学んでいると思われます。(おびひろ動物園ではデナリとララの子であるピリカと5ヶ月ほど隣り合った獣舎に暮らしていました。その時は檻越しにピリカを威嚇していたそうです)
ホッキョクグマ担当:河西飼育員のコメント
 今回のデナリとさつきのお見合いの目的は同居するにあたり2頭の相性をみるためのもので、今後の出産・育児に向けての訓練です。うまく交尾までしてくれれば御の字です。
 どうなるかは2頭の動向しだい。こちらはその都度最善策を講じていくしかありません。
 今後も円山動物園のホッキョクグマを見守り、応援してください。

画像:格子ごしに対面するデナリとさつき
格子扉ごしに対面するデナリとさつき

画像:柳の枝を持つララ
ララ、我関せず。葉を食べつくした柳の枝を抱えてご満悦

(2008年5月9日・記)


ホッキョクグマへもどる

トップへもどる

このページについてのお問い合わせ

札幌市円山動物園

〒064-0959 札幌市中央区宮ヶ丘3番地1

電話番号:011-621-1426

ファクス番号:011-621-1428