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更新日:2017年12月1日

開催結果:第18回「小劇場を裏側からのぞいてみよう!」

平成29年11月23日(木曜日・祝日)に中央区にある小劇場「シアターZOO」で、俳優・脚本家・演出家として活躍する北海道演劇財団の斎藤歩(さいとう・あゆむ)さんを講師に迎え、小劇場や俳優のお仕事について体験を交えながら学ぶ講座を開催しました。

【主催】豊平区
【連携協力】HTB北海道テレビ
【協力】公益財団法人北海道演劇財団

第18回とよひら子どもユメひろば~小劇場を裏側からのぞいてみよう!~の様子

講座の様子

今回の講座には豊平区内の小学生ら14名が参加。

この日は冒頭のはじめの会で、HTBの森さやかアナウンサーがスペシャルゲストとして登場。

お子さんとシアターZOOにお芝居を観に来ることもあるという森アナウンサーがとよひら子どもユメひろばの事業内容と、斎藤先生の紹介をして講座がスタートしました。

スペシャルゲストとして登場したHTB森さやかアナウンサーが斎藤先生を紹介
▲斎藤先生を紹介するHTB森さやかアナウンサー

座学

まずは劇場隣の稽古場で斎藤先生のお話です。

1年のほとんどを舞台俳優として過ごしている斎藤先生ですが、テレビドラマや映画にも出演しています。今後の出演予定には、みんなが聞いたことのある有名なテレビ番組や札幌が舞台になった映画もあり、子どもたちも「すごい!」と興味津々。

また、この日の会場であるシアターZOOは16年前に寄付された倉庫を劇場として使えるように改装されたもので、所謂“小劇場”として主に若い人たちが実験的なお芝居をすることが多いそう。斎藤さんも小劇場で育ち、今では大きな劇場でも活躍しています。

座学では斎藤先生のお話に興味津々の参加者たち
▲斎藤先生から俳優のお仕事のこと、シアターZOOのことなどいろんなお話がありました。

劇場探検ツアー

稽古場での斎藤先生のお話の後は劇場探検ツアーに出発。稽古場を出たロビーには、お芝居のチラシやポスターが所狭しと並んでいます。「お芝居に来るお客さんはこうしたチラシを見て、どんなお芝居なんだろう?って想像して来るんだよ。」と斎藤先生。

ロビーを抜けるといよいよ劇場です。ぼんやりとした薄暗い灯りの中にセットされた舞台を見て、印象を聞かれた参加者は「暗い」「小さい」「天井が高い」「照明がある」「家みたいなものがある」と口々に答えます。さらに斎藤先生が「どんな家?」「どうしてそう感じる?」と尋ねると、「古い家」「屋根裏っぽい」と声があがります。実はこの日は講座の後に「象に釘」というお芝居が行われる予定となっており、その舞台がセットされていたのです。お芝居は開場から開演まで30分くらいを“客入れ時間”、このときの灯りを“客電”と呼び、「この客入れ時間は舞台を見て「何が始まるんだろう?」と想像する大事な時間」なんです。

劇場にはこの日の公演の舞台がセットされていました
▲この日は午後の公演のための舞台がセットされていました

舞台照明をつけると客電では見えなかったものが見えてきました
▲舞台照明をつけると見えなかったものが見えてきました

次は照明の効果を学びます。斎藤先生が客電を消し暗転させた後、舞台照明を点灯させると、さっきまでは見えなかった階段や、机の上に置いてある釘やとんかちが見えてきました。さらに照明を操作し舞台の窓の外が白から青に変わると、参加者からは「夜っぽくなった」との声があがりました。時間の変化を照明で表現したもので、お客さんはその変化で「今は夜なんだな」と想像するのです。

実際に照明の操作をしてみよう
▲実際に照明を操作してその効果を実感!

照明のプロの技を紹介する斎藤先生
▲プロになると何種類ものフィルムを組み合わせて色を作るそう

照明の効果を実感したところで、いよいよ実際に操作を体験してみます。照明の操作盤は客席の一番後ろにあり、上演中はわずかな灯りの中でたくさんのスイッチを操作しなければなりません。思い思いにスイッチを操作する参加者に、斎藤先生からは「赤い照明を生かすためには他の灯りを落とした方がいいよ。引き算も大事。」とアドバイス。参加者は「少しの照明で舞台の様子がガラっと変わりました!」と照明の効果を実感したようでした。照明のプロは足したり引いたりしながらたくさんのパターンを操作し、空間に絵を描くように舞台の表情を変化させていくそうです。また、青だけでも70種類もフィルムが存在し、それらを何枚も重ねて色を作っていくというプロの技が紹介されると子どもたちも驚きの様子。近年は照明のLED化が進みコンピュータで制御できるそうですが、俳優さんによっては手作りの照明の方が好みの方も。

照明操作を体験した後は、実際に舞台にも立ってみました。明るい照明の下では客席も奥までは見えないようでしたが、小劇場ならではの客席の近さに恥ずかしさも覚えたかな?

その後、舞台照明を消して作業用のライトに切り替えると、舞台らしさは一変、参加者からは「工事現場みたい」「屋根裏じゃない」との声があがり、改めて照明の効果を感じたようでした。

舞台に立ってみると客席はどんなふうに見えるだろう?
▲実際に舞台セットにも上がってみました

舞台裏にも潜入!表から見るとは大違い
▲舞台裏や楽屋にも潜入!

劇場探検ツアーの最後は舞台の裏側や楽屋を見学。舞台の上では階段に見えていたものが、裏側に回るとちっとも階段じゃなくてがっかり?いえいえ、「演劇はお客さんの想像力でできている」のです。舞台で階段に見えていたのは、参加者が想像力を働かせていたからですね。

劇場ではこの後、午後の公演のリハーサルが行われるため、探検ツアーもここで終了。稽古場に移動し、休憩を挟んでゲーム、そして創作に挑戦です。

ゲームでコミュニケーション

創作体験の前に、参加者同士でコミュニケーションを取るため、いろいろなゲームにチャレンジ。

まずは、斎藤先生が手を叩いたら歩く、もう一度手を叩いたら止まる、を繰り返すゲームに挑戦です。スペースができないように歩くように指示がありましたが、何度繰り返してもどうしてもスペースができてしまいます。どうしてでしょう?「みんなスペースを見て歩いているよね。自分だけじゃなく他の人がどこに行こうとしているか見て歩いてみよう。」斎藤先生のアドバイスをもとに、他の人のことをよく見ながら歩いたらスペースは埋まったかな?

次は、みんなで一つの「かたち」をつくるゲームを行いました。ルールは「しゃべらない」「指示しない」の2つ。みんな考えていることがそれぞれ違いますが、お話ができないので、他の人が何を思っているかを感じ取りながら、自分で考えなければなりません。数字の「3」や「5」、「三角形」、アルファベットの「C」など次々と斎藤先生からお題が出されます。

最後のゲームは、二人一組になって自動車と運転手に成りきりました。自動車役は目を閉じて運転手役に身を任せます。「最初のゲームを思い出して、スペースを意識して慎重に。自動車によってクセがあるから特性を理解して事故を起こさないようにね。」と斎藤先生の助言にも、ついつい衝突しそうになることもありましたが、慣れてくると他の車の様子もしっかり見ながら上手に運転できるようになりました。

スペースを作らずに歩き回るゲームに挑戦!他の人をよく見てね
▲何度挑戦してもスペースができちゃうね

他の自動車役と衝突しないように上手に運転できたかな?
▲他の自動車にぶつからないように運転できたかな?

創作体験!タブローに挑戦

ゲームで参加者同士コミュニケーションが深まったところで、いよいよ創作体験です。

今回は4人~5人一組となり、ポーズを取って紙芝居のような画を創作する「タブロー」に挑戦しました。グループごとにみんなが知っている物語の象徴的な場面を作っていき、10分後に発表します。各グループとも今日はじめて会ったばかりですが、それぞれ意見を出し合いながらどんどん創作を進めていく様子に、普段から同様のワークショップを行っている斎藤先生も「大人でもこんなにスムーズにはいかない」と感心していました。

グループに分かれてタブローに挑戦!
▲参加者同士話し合いながら「タブロー」にチャレンジ!

そして、いよいよ発表の時。他のグループが何の物語のどんな場面を作ったかわかるかな?

各グループが作ったのは、「三匹の子豚」「ピノッキノ」「おおきなかぶ」の物語のそれぞれ1シーンでした。「三匹の子豚」を演じたグループは煙突、オオカミ、子豚を、「ピノッキオ」を演じたグループはフェアリー、ゼペットじいさん、コオロギのジミニー、ピノッキオを、「おおきなかぶ」を演じたグループは、かぶを抜くところをそれぞれ表現しました。

「何が」見えるかといったら、「ジャージを着ている男の子」だったり「椅子にもたれかかってる女の子」なのに、「何に」見えるかとなると、「煙突」や魔法をかけられる「ピノッキオ」になりました。「おおきなかぶ」を演じたグループも、引っぱっているように見えたのは重心を後ろにしているから。物語があることで見た人がそういう風に想像するんですね。

三匹の子豚グループ
▲「三匹の子豚」を演じたグループ

ピノッキオグループ
▲「ピノッキオ」を演じたグループ

おおきなかぶグループ
▲「おおきなかぶ」を演じたグループ

 

1枚の画の創作が終わったら、今度はその1枚を使い、さらに2~3枚の画を追加して前後のストーリーの創作にチャレンジです。先ほど以上に参加者同士いろんな意見を出し合いながら進めていきます。木箱を追加したり、中には「布ありませんか?」と斎藤先生に注文するグループも。各グループとも、短い時間でなんと5枚も作り上げ、それぞれ発表を行いました。

「三匹と子豚」でオオカミをやっつけた子豚
▲子豚の知恵でオオカミを退治!

「ピノッキオ」でうごくピノッキオを見て驚くおじいさん
▲ピノッキオが動いてびっくりするおじいさん

「おおきなかぶ」で抜けたかぶ
▲おおきなかぶが抜けました!

 

「演出家は頭の中でお芝居の内容をタブロー化しています。どこをクローズアップするかは、演出家によって異なります。ただ、役者が動き出すと設定どおりにはいかないので、タブロー化したものを一旦捨てますが、進めていく中で再構築したり、原点に返って見直したりもします。」とみんなが挑戦したタブローについてお話し、創作体験が終了しました。

第18回とよひら子どもユメひろば大成功!

締めくくりに斎藤先生が、「演劇は、持っている想像力を最大限に生かしたて表現するもの。他人は違うことを考えているということ、そして相手が何を感じているかを聞くこと、感じることがコミュニケーションです。みんなも想像力とコミュニケーションを大事にしてください。」と話すと、参加者は真剣な面持ちで聞き入っていました。

最後に斎藤先生を囲んで、全員で記念撮影を行い、全工程が終了しました。

最後に斎藤先生といっしょに記念撮影

参加者の声

参加者の声黒川 琴未さん(西岡北小学校6年)

元々劇を観たり、やったりすることが好きだったので、斎藤先生のお話を聞くのがとても楽しかったです。小劇場だからこその感じも味わえました。

タブロー体験では、一人一人意見が違ったけど、みんなで協力して画ができあがったときは、とても達成感がありました。

 

参加者アンケートより(抜粋)

  • 普通は聞けない事もあったし、セットの作り方などの質問にもとても優しく分かりやすく教えてもらえてとても嬉しかったです。私の夢は舞台女優なのでとても将来が楽しみになりました。
  • 俳優やスタッフが劇を作っているのではなく、お客さんの想像で劇が成り立っていることを知って、劇って面白いと思いました。
  • 人と考えていることが違うけど、相手がどんなことを考えているのかが少し読み取れました。
  • 照明のことや劇場の裏側のことが知られて良かったです。想像することの大切さもよく分かりました。
  • 中学校では演劇部に入るつもりなので、お話を聞けてとても良い経験になりました。もっと想像力を働かせて、中学の勉強や、これからの活動に役立てていきたいと思います。

 

 

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