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更新日:2018年8月19日

よもやまくにがまえにとばなし

第5回 本を虫干しにする?お布団じゃないのに?~蔵書一斉点検~

2010年9月のおはなし

図書館は年に一度、「蔵書一斉点検」のため、2週間ほどお休みになります。
いつもご利用いただいている利用者の皆さんには申し訳ないのですが、この間にとても大事なことをしています。

大事なこととは・・・実は、本の棚卸(たなおろし)をしているのです。
職員が総出で、棚にあるすべての本と、台帳の付け合せをしています。地味で、とても時間のかかる作業です。
作業を進めるうち、まれにですが、「台帳(現在は電子データ)にあるのに本がない」、「本の置き場所が間違っていた」ということが発覚したりします。
するとこれまた職員総出で本を探したり、正しい場所に置き直したりします。さらにまた、本の並べ方も初心にかえって完璧に見直します。
これが、「蔵書一斉点検」です。

曝書

こうして一冊一冊、本とデータを照らし合わせることで、利用者の皆さんが探している本を確実に提供するサービスが可能となります。傷んだ本は修理もします。図書館のサービスの根本を支える大切な業務なので、みんな一所懸命やっています。

ちなみに、何十年も前には曝書(ばくしょ:本を陽にさらすという意味)といって、棚卸をする際には本当に本を虫干していたそうです。
なので、図書館員の間では、この一斉点検のことをいまだに「曝書」と呼ぶこともあります。

時計台
(1958年、図書館が時計台にあった頃の曝書風景)

図書館でなにげなく「曝書っていつやるの?」などとおっしゃると、「むむむ、この方は、もしや図書館関係者?!」と思われるかも知れませんよ~。

さて、そんなわけでただいま地区図書館では順繰りに曝書中です。期間中は、休館となりますが、お近くの区民センターや地区センターの図書室もご利用くださいね!

どうぞよろしくお願いします。

カスタム

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