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更新日:2011年3月1日

11.まちが湖のように見えた

 11.まちが湖のように見えた~水害に悩まされ続けた手稲

ドラム缶やはしごなどで作ったいかだで救助を行いました 手稲というの地名の由来は「テイネ・イ」ぬれているところ・湿地という意味のアイヌ語からきています。手稲山を源流とする中小の河川がいくつも流れ込み、その昔は、それらの流末がはっきりしていませんでした。
 また、源流から河口までの距離が短く、こう配が比較的急なため、大雨が降ったときなどは、瞬く間に大量の水が激しい流れとなって街を襲いました。
 新川は低湿地帯の排水を目的とした人工河川ですが、昔は改修工事を何度行っても、河口付近の川底がすぐ上がってしまい、川の水が海へ流れにくくなっていました。大雨や雪解け水など大量の水が流れ込むと逆流を始め、しばしば街や田畑に洪水をもたらしたのです。

■新川が逆流

 掛作外久治(かけさくとくじ)さんの本家は、石狩・手稲通沿いの現在スーパーのジョイがある場所で農業を営んでいました。それより東(新発寒寄り)は地盤が低く、中の川と軽川が合流しさらに新川へと流れ込む地点であるため、水害に見舞われることが多く、そこに住宅が建ち並ぶようになってからは、手稲町の悩みの種となっていました。
 「窓の高さくらいまで浸水したこともありました。何頭もの牛を飼っている人は他の場所に移ることもできず、木造の高い台を大急ぎで作って牛を乗せ、水が引くのを何日も待っていました」。昭和30年代半ばの水害時に、浸水した農家や三晃団地の人たちのために、周囲の人たちで炊き出しをして3度の食事をボートで運んだこともあったということです。
 その大水害後、農家の中には水害がない所を求めて移って行った人もいたといいます。  昭和29年(1954)から40年(1965)までの間は、ほぼ1年おきに水害に見舞われ、経済的にも精神的にも大きな痛手となっていました。

■昭和40年台風23・24号による水害

昭和37年の水害。石狩手稲通は川のように(前田小学校刊「郷土誌まえだ」) 昭和40年(1965)9月10日夜半、台風23号が通過し、11日早朝より手稲の各地で水害が発生しました。まだ、台風23号の復旧が完全に終わっていない18日、午前7時ころ台風24号が接近し、集中豪雨によって各地の排水溝が悲鳴を上げました。また、新川の逆流や発寒川上流がはんらんし前田地区は大きな被害を受け、三晃団地は1.5mくらいまで浸水しました。
 この時、災害対策本部は午前8時30分消防団員42人を招集し、午前8時45分女性と子供から避難を開始、午前10時までに52世帯182人を公民館と保育所に収容しました。
 午前11時前後から、町内各地より住宅の浸水や路面流出、護岸決壊等の通報が入り、消防団員137人と本部員がその応急措置に当たりました。また、日赤・日赤奉仕団・自衛隊の協力により避難している人たちに、食事や毛布などが届けられました。
 不安な夜が2晩続いた後の20日、午前7時30分、前田三団地(三晃、緑苑、南平台)内の水が徐々に引き始めたため、1部の地域を除いて、避難している人たちに帰宅の許可が出、自宅の復旧に当たりました。9月21日午前9時ころから水引きが遅かった三晃団地内も水が引き始め、被害の復旧作業や防疫、し尿処理、飲料水及び雑用水の給水作業等を終え、午後2時災害対策本部は解散しました。
 台風24号による手稲町の被害は床上浸水86戸、536人、床下浸水256戸、983人に上りました。田畑合わせて320ヘクタールが冠水または浸水の被害を受け、約1,870万円相当の被害となりました。道路や護岸施設などの土木施設の被害も大きく被害額は1,450万円ほどに及びました。

■水を制するものは手稲を制する

 後に手稲町は浸水の恐れがある地区に、建物を建てる場合、土台を高くするよう掲載した注意書看板を立てました。手稲町にとって水害は深刻な悩みでした。
 当時、同様に手稲町の大きな課題とされていたのは飲料水の確保でした。そのため、「水を制するものは手稲を制する」という人がいたほどです。
 やがて大規模な治水事業が始まり、新川の拡幅と軽川など支流の切り替え、築堤工事が進められ、排水施設も完備されるようになりました。昭和56年(1981)の水害以降、大きな被害をもたらす水害は起きていません。
(手稲町誌)
台風23、24号被害状況調べ(田畑冠水)

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